網野学舎

 8月1日から4日にかけて佐賀県で開催されたインターハイ・レスリング個人対抗戦女子62kg級において、見事優勝を掴んだ竹元さんに喜びの声を聞きました。

全国高等学校総合体育大会レスリング競技 個人対抗戦女子62㎏級
【優勝】
 竹元紫凛さん(3年1組・広島市立翠町中)
 私は小学2年生のときに父に連れられて地元クラブに見学に行ったのがレスリングとの出会いでした。はじめは怖くて泣いてしまった記憶があります。中学生の時はコロナ禍だったため試合が少なく、中学3年生の全中選抜準優勝がこれまでの最高成績でした。
 網野は小学生の頃から合宿で何度か来ていたこともあり、自分を強くすることができるのはここだと感じ、丹後緑風高校に進学することを決めました。
 昨年度の高校2年生で迎えた女子オープンではようやく全国優勝をすることができました。今年度の4月のJOC杯ではU20で2位に入ったことで、私にとって初の海外遠征となるアジア選手権に出場しました。しかし、結果は初戦敗退に終わってしまいました。インターハイの直前の時期の敗戦だったこともあり、焦りや不安がよぎり、少し自信を失いかけていました。それでも顧問の先生のアドバイスを胸に気持ちを切り替えて、高校最後のインターハイに臨みました。
 初戦は動きが固くなってしまったものの、二試合目以降は自分から積極的にポイントを取りにいくという「私の流れ」を意識して戦いました。どの試合も簡単ではなく、緊張感の続く試合ばかりでしたが、最後はフォール勝ちで優勝を掴むことができました。
 表彰台では嬉しいという気持ちよりもほっとしたという思いが大きかったです。会場まで観に来てくれていた父の喜ぶ姿や、リモート観戦で応援を送ってくれた母の涙は一生忘れません。
 私は卒業後、今夏のパリオリンピックで複数のメダリストを輩出したレスリングの強豪大学に進学する予定です。高谷大地先輩をはじめ、メダリストの方々にはまだまだとても及びませんが、少しでも近づけるよう、たくさん練習を積んで強くなりたいです。まずは卒業までに行われる10月の女子オープンや12月の全日本選手権をしっかり戦いきって、次のステップにつなげていきたいです。

...強くなるために親元を離れて丹後緑風高校に飛び込んだ竹元さんは、インターハイ優勝をもって、今できる「最高の親孝行」ができたのではないでしょうか。レスリング修行の旅はこれからも続きますが、もっと強くなって夢を掴み、さらなる親孝行や恩返しをはたしていってください。
              (取材・文 安達卓能)


 
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