網野学舎
異体でも 同心なれば 万事を乗ず
3月27日~29日に新潟市で開催された風間杯第69回全国高校選抜レスリング大会において、レスリング部は学校対抗戦で3位に入り、2年振り3回目の表彰台に登りました。個人対抗戦51kg級でも2位に入ったキャプテンの北島さんと、レスリング歴一年ながら団体戦メンバーとして奮闘した濱田さんにインタビューをしました。
北島 魂さん(3年1組・三重県四日市市立内部中)
私は5歳からレスリングを始め、中学までは合宿で網野学舎によく来ていました。高校でレスリングを続けるなら、3年間を中途半端ではなく、厳しい環境に自ら身を置きたいと思い、丹後緑風高校に入学を決めました。
今年は、キャプテンとして結果を出すと決意し、この全国選抜大会に向けては、団体戦も個人戦もどちらも表彰台に登ることを目標に、練習の強度を上げて臨みました。
大会では、団体戦で出場した試合では全勝をすることができ、目標としていた3位に入ることができました。しかし個人戦では、高校では初めてとなる決勝戦に進むことができたものの、緊張からか少し舞い上がってしまい、自分らしい動きができず、最後は守りに入ったところで攻め込まれてしまい、あと一歩優勝に届きませんでした。どんな状況でも自分の動きが出せるように、これからしっかり練習をして課題を修正していきます。
今後の1番の目標は高校生最後の夏のインターハイです。メンバーそれぞれがさらにレベルアップを図り、目標をさらに一段上げて、団体戦は決勝進出を、個人戦は優勝を目指して最後まで頑張っていきます。
濱田柚里さん(2年1組・網野中)
それまで卓球しか経験していなかった私は、入学当初の体験入部期間に友達に誘われ、生まれてはじめてレスリングに挑戦しました。勇気はいりましたが、初心者の私を周りが優しく教えてくれ、私はここでやりたいと思いました。親は驚いていましたが、好きなことをやればいいと、最後は快く背中を押してくれ、私はレスリング部に入部しました。数少ないビギナーとして、経験者の多い中で彼らと同じような練習についていくことは大変ですが、毎日学ぶことが多く、日々充実して練習に励んでいます。
入部して一年。個人戦にエントリーできる実力はまだまだありませんが、団体戦メンバー7人の中の「最後の砦」として、自覚を持って日々備えています。団体戦は一人一人の一勝がチームの勝利に直結するため、絶対に勝ってやると強い思いで常に臨んでいます。
大会では不戦勝以外、私の戦いは全敗でした。試合開始直後は良くても、後半からは追い上げられ、実力不足を痛感しました。ウエイトトレーニングを含め、これからさらに練習を重ねていき、相手に負けないフィジカルやメンタルの強さを身につけてもっと強くなっていきたいです。まずは初勝利をし、「濱田だから勝てない」じゃなくて、「濱田だからやってくれる」と言われる、そんな頼られる選手に将来なっていきたいです。
出身も経歴も階級も戦術も「十人十色」。でも、「みんなで勝つぞ」と心を一つに合わせて「一枚岩」になって進んでいけば、その先にある大きな目標だって必ず成し遂げることができるはずです。丹後緑風レスリング部の皆さん、今年度も頑張ってください!
(取材・文 安達卓能)