網野学舎

琴線に「びんびん」触れた今年の美書展

 2月17日・18日に開催された第51回美術書道作品展において、芸術の各授業で取り組んだ作品を出品・披露した3名の代表に話を聞きました。

吉岡莉緒さん(2年1組・峰山中)
 書道の授業で、私は木に留まっている烏の水墨画を描きました。墨を水で薄めて黒や灰色の濃淡で立体感を出し、小筆の先や腹を使い、滲ませ方も工夫しながら描きました。完成した作品を書道の先生が褒めてくれたときには嬉しかったです。書道については小学生から習っていましたが、水墨画ははじめての挑戦でした。それでも、いろいろな人からたくさん好評を頂き、大きな自信になりました。書道はとても好きなので、自分が納得し、たくさんの人に認められる作品をこれからも書き続けていきたいです。

伊達宗茂さん(1年2組・大宮中)
 イタリア歌曲の「カーロ・ミオ・ベン」を独唱しました。文化祭でも歌いましたが、周りからリクエストがあったのと、私もせっかくならもう一度挑戦しようと思って歌いました。前回とは違い、今回はマイクなしの発声で歌わなければならず、愛する人を想う切ない思いをどうやって観衆に響かせるかが特に難しかったです。歌い終わった後で「良かったよ」と、友人だけでなく見ず知らずの方からも声を掛けて頂き、本当に嬉しかったです。この経験を通して、これからも様々なことに勇気を持って挑戦していきたいです。

今井大聖さん(3年1組・丹後中)
 私は初めてのスプレー・アートで太陽系の8つの惑星をそれぞれ作成しました。惑星ごとの特徴を調べ、参考動画を観ながら6色のスプレー缶を駆使して作っていきました。吹きかける順番に気をつけたり力加減を変えながら、時には削ったり伸ばしたりしてそれぞれの星を表現していきました。先生や両親は私の作品を観て感動してくれました。最後の卒業制作の作品をこんな風に高く評価をしてくれて、とても嬉しかったです。美術の授業で磨いた発想力や表現力を、大学進学後や将来の進路でぜひ生かしていきたいです。

...物事に感動する心を琴の弦に例えて、良いものや素晴らしいモノに触れて感銘を受けることを「心の琴線に触れる」と言います。今年も多くの来場者の心の琴線に「びんびん」と触れた最高の美書展となりました。
              

(取材・文 安達卓能)

 
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