網野学舎

 先輩よ、心も体もますます強くあれ!

 9月12日から30日までの3週間、教育実習で母校に帰ってきた元レスリング部の二人に、実習を終えた感想や将来の目標などを伺いました。

清水美海さん(日本大学文理学部体育学科4年生)
 レスリングを始めて以来、指導者の方から様々なことを学んできました。もし指導する立場になったらしっかりと教えられるようになりたいと思い教職課程を取りました。
 科目は保健と体育でしたが、特に保健では、必死に伝えたいと思うあまり、自分ばかり喋ってしまい、理想にしていた「生徒と一緒に作り上げていく授業」がなかなかできずに苦労しました。他の先生方の授業を見学し、発問の仕方や工夫を含め、自分に足りないところを発見し、多くのことを学ぶことができました。学級経営についても、生徒とのコミュニケーションの取り方や距離の取り方も担任の先生の姿から学ぶことができました。
 生徒の皆さんからは、私の高校時代以上の元気な挨拶でこちらも元気をもらいました。一方、授業は本当に落ち着いた環境でできているなと感心しました。
 まだ将来の進路は決まっていませんが、私はレスリングに作ってもらったと言っても過言ではありませんので、これからも人のために何かできる強い自分でありたいです。
 未熟で不慣れな私でしたが、皆さんが私の授業をしっかり聞いてくれて本当に嬉しかったです。皆さん、何事も他の誰かがいることでできていることなので、周りへの感謝を忘れずに、これからも毎日を悔いなく送ってください。頑張ってください。

田村生吹さん(日本体育大学体育学部体育学科4年生)
 私もレスリングを通して、恩師である顧問の先生方の姿を間近で見てかっこいいなと憧れを抱いていたこともあり、大学では教職課程を取りました。
 教育実習では、生徒だった時とは違い、生徒を指導する立場や目線で先生方の仕事の姿を見ることができました。教科指導でも学級経営でも、生徒に何を気付かせ何を考えさせたいか、その「引き出し」を先生方はいくつももっていることに驚きました。私も知識や経験をたくさん積んで、多くの引き出しを持つ人間になりたいと思いました。
 現役生は、私達の高校時代に比べてとても素直で笑顔がカワイイと感じました。授業ではこちらを向いて話を聞き、しっかりと応えてくれるのでとてもやりやすかったです。
 私は今後もレスリングを続けていきます。辛いことも多いですが、それ以上に楽しいし大好きです。続けていく限り、目標はもちろん「オリンピック出場」です。
 実習中はうまくいかないこともたくさんありましたが、先生方に支えていただき、何より生徒の皆さんの「わかった!」や「できた!」の喜ぶ笑顔に、たくさん助けられました。私も自分の笑顔で周りの人を笑顔にする、そんな人間に成長していきたいです。3週間の短い間でしたが、本当にありがとうございました。

...二人はそれぞれの夢に向かってここからまた新たな歩みを開始しました。清水さん、田村さん。全校生徒、そして教職員一同、お二人の前途をこれからも応援しています!

(取材・文 安達卓能)

 
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