網野学舎

網野高校・丹後緑風高校の生徒のみなさんへ


 長いトンネルに少しだけ光が差してきているようです。

 不透明であっても手探りであっても、今ある道を進んでいくことで光は差し、道は開けていくものです。休業期間に自分の進路を見つめた人もいるのではないかと思います。特に医療系を目指す人は、その意思を固め、覚悟を決める機会になったのではないでしょうか。先日、京都市内の病院に看護師として務める卒業生と連絡を取ることがありました。担当する病棟内には新型コロナ感染者はいないものの毎日ビクビクしながら働いているということでした。しかしながら、決して弱音を吐くことなく、医療従事者としての覚悟を感じ取りました。みなさんも自分の生きる場所を、覚悟を持って選んでいってください。

1年生にとっては、これから高校生としてのペースを作ることになります。2年生は自分の将来を真剣に考えて色々なことに取り組んでいくことになります。それぞれが様々な体験や探求活動を通して、自分の可能性にチャレンジしていってください。

自分では気づいていない自分が発見できるかもしれません。入学時のオリエンテーションでも話しましたが、「勝手に自分の限界を決めない」で自分自身と戦っていってください。

 3年生は卒業後の進路を決定する大切な1ヶ月間をどのように過ごしたでしょうか。登校日には大学の資料を見て受験校を検討し、進みたい進路について教員にアドバイスしてもらっている姿が見られました。AO入試について進路指導室に相談に来たり、精力的に学習の質問をしたりと、前向きに自分の進路に向き合っている人も多く、少し安心させられる姿も見られました。みなさんの希望進路の実現に向けてしっかりサポートしないといけないと強く感じました。就職を目指す人も、進学を目指す人も、社会情勢の変化や入試改革など不安もあるかと思いますが、しっかり準備をしていくしかない、今できることをやり、少しずつ前進するしかないのです。部活動での試合や発表会などで成果をあげることを一つの目標として活動を継続しているように(成果をあげることだけがすべてではなく、どのように取り組み、どのように自分自身と戦ってきたかが大切であることは言うまでもない)。

望みを叶えるための日々は決して順風満帆ではないと思います。自分はダメだ、と挫折しそうになることもあるかもしれませんが、失敗や挫折は人を強くします。その先には逞しく成長した自分がいます。望みを叶えるには「へこたれない」ことが大切だと思っています。

「やる気があるときは誰でも頑張れる。やる気が出ないときに頑張れる人が成功する人。」数年前、担任したクラスの生徒が卒業時に残した言葉です。これをみなさんに送ります。

進路指導部 上谷 哲

 
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