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体育館清掃と...

 

 普段であればインターハイ予選の真っ只中、生徒の声で活気付いているはずの体育館は静寂に包まれていました。
 ということで、寂しい思いをしている体育館のため!?、清掃を行いました。体育館に入るとやっぱりいましたカメムシ!いつもは「ぎゃ~!」とか「イヤ~!」とか言われ、騒がれ退避させられるいつも大注目のカメムシですが、今日は何か物足りなさそうに佇んでいました。皆が戻ってきたときに良い状態で練習に臨めるよう気合いを入れて掃除をし、カメムシにも静かに体育館を去ってもらいました。

 
 さて、本来であれば今はちょうど、体育会系部員にとっては大会に向けた重要な時期にあたり、3年生にとっては最後の大会になるかもしれない集大成の時期となるはずでした。そして先日ですが、残念ながら「インターハイ中止」の報が伝えられました。無念です。私自身、1年前よりバスケ部顧問としてチームを見ていましたが、特に現3年生についてはこの大会で結果を出すべく、「強いチーム」を作るために様々に要求し厳しい言葉も投げかけてきました。1年間、彼らは自覚と責任を持ち、想像以上の努力を積み重ねチームの礎を立派に築いてくれました。しかし、共に歩んできた2年生と最後の挑戦もできないという現実に向き合わなくてはならない状況に今置かれています。選手にとって過酷すぎる現実です。他のクラブ員についても普段から頑張っている様子を見させてもらっていましたが、その生徒たちの気持ちを考えたとき、かける言葉も今は見あたりません。逞しく成長した彼らと共に勝利を掴み取ることを楽しみにしていましたが、峰高代表として挑戦する機会を見出せない選手は今何を思うのか。部方針の「バスケを通じ、一生懸命な姿で地域を元気にする」こともできない訳ですから。情けないことに私自身が気持ちの切り替えができていませんが、今後3年生が何かしら挑戦できる試合の機会を持てるよう努めながら、今後の部活動の活動と強化について先を見据えて前向きに考えていこうと思っています。この「厳しい試練」の意味を3年生含め選手たちがそれぞれに見出すことを通じ、人としての成長に繋げること、そしてこの悔しさを次の舞台での努力に繋げることで、この試練を乗り越えるものと信じています。共に仲間と過ごしたかけがえのない時間は決して消え去らず、真剣に向き合ってきた表情、姿は後輩や我々に刻み込まれ、その精神は次世代に繋がることで絶えません。そして、厳しい練習などで鍛え上げられた心身は、きっとこの試練を乗り越えられると確信しています。今は到底受け入れられないことは重々承知のうえで恐縮ですが、皆がこの経験を糧に共に前に歩んでいくことを切に望んでいます。2年生は先輩の思いを大切に、自分たちの代を引き継いだ際、部活動そしてその他の活動などにより一層励むことでこの試練を良い方向へと昇華させてください。

2年学年部長・バスケ部顧問
 
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