特設ページ峰校生 応援ページ

保護者の皆様へ

 

 5月25日、学校が再開されました。約1ヶ月にも及んだ2回目の臨時休業をようやく終えることができました。この間、保護者の皆様におかれましては、御家庭での学習指導、生活・健康管理など・・・様々な面でお世話になりましたことを、心より感謝を申し上げます。
 今後、学校では国や府の指針に基づく感染予防対策に努めながら、教育活動を進めてまいります。引き続きの御理解・御支援をよろしくお願いいたします。

※SHR(5月25日)での「校長から生徒へのメッセージ.PDF」、指導資料「新たな行動様式.PDF」を御覧ください。

 
 

◇ すべての峰高生の皆さんに・・・

 この「新型コロナウイルスに負けるな応援メッセージ」のページですが、20日に開設されてから、多くの先生方からの寄稿があり、皆さんへの応援が続いています。皆さんも何かしらの思いと少しばかりの元気を持ってくれたものと・・・。私も2度目となりますが、峰高生の皆さんに前回とは違う観点から、精一杯のエールを届けようと思います。
 先日、ある新聞に精神科医でもある大学の教授が、こんなことを書かれていました。「一貫性のない自分は恥ずかしい。でもそれは自然なことだ。非常時には人間の揺れ幅が大きいものだ。揺れないほうが不自然だし、不健康だ。そのことを認めよう。相手もそうだということを認めよう。ただそれだけで、私たちはお互いに優しくなれるはずだ。」
 あるときは大丈夫と言い、あるときには必要以上に心配したりもする。最近の一貫性のない自分自身・・・。皆さんはいかがでしょうか?
 私たちは、いつも皆さんの側(そば)にいます。どうか安心してください。


◇ 峰高3年生の皆さんに・・・

 臨時休業の更なる延長、全国高校総体(インターハイ)の中止・・・。高校生活の集大成そして最後の年を迎えている3年生の皆さんにとっては、新型コロナウイルスに翻弄され続ける中、冷静には受け止めることができないくらいの困難な厳しい決定や判断が続いています。「明けない夜はありません」「暗闇の夜は必ず終わります」「神様は越えられる試練しか与えません」という思いと、大きな不安が容赦なく現実として突きつけられる中で、まさに皆さんの心中は交錯しているものと察します。
 定年退職の年を迎え、3年生の皆さんとともに峰高から離れていく(巣立っていく)私にとっても、皆さんの気持ちや心情に通ずる思いを持っています。最後の年、一日一日を皆さんの元気な凜とした姿に励まされながら、限りある時間を大切に愛おしく過ごしたく思いますが、残念ながらもう少しの間、我慢せざるを得ません。
 私たちは、逆境の中で強くなっていく皆さんを信じています。



令和2年4月28日 
校長  長島 雅彦

 

峰高生の皆さんへ

 

 皆さん、峰山高校は、緊急事態宣言を受けて再度の臨時休業となった最初の朝を迎えています。正門横のソメイヨシノや銀座通り(中庭)の垂れ桜は、皆さんの姿を見届けたように、すっかり葉桜へと変わっていきました。今年の桜は、新型コロナウイルス感染拡大に翻弄される日本社会とは違って、例年以上に私たちの心を癒やし続けてくれました。今、校舎のあちこちから春風とともにも、皆さんの希望に溢れた姿や元気な笑い声が運ばれて来そうです。留守番役を務める教職員の代表として、このHPにて皆さんに、お願いや私なりの精一杯のエールを贈らせてもらおうと思います。
 振り返れば2月下旬より、私たちの丹後地域も大きな影響を受け始めました。私たち人間は、残念ながら実際に迫り来る危機に当事者として直面しない限り、自分ごととして考えられないという弱さを持っています。しかし私たちには、この間、間違いなく非常時、危機の中にいるという、当事者意識を持って行動することを強く求められ続けました。それは直接的でなくても、当事者意識が低い中であっても、仮に無理矢理に近い形であっても、紛れもない当事者の一人として、それぞれの立場でこの問題への対処を求められ続けた約2ヶ月でした。 
 そんな飲み込まれそうなくらい大きな不安な中であっても、共に闘ってきた仲間との愛おしい時間を噛みしめながら練習に打ち込んでいる3年生、発表や作品完成へ周囲の雑念を振り払いながら必死に集中力を高めている3年生、進路実現に向けて一大決心をして学習に真摯に取り組んでいる3年生・・・。そんな校歌の一番にある「求めてやまじ 高き理想を!」を体現している3年生の「凜」とした輝く姿・・・。後に続く2年生・1年生は、しっかりと受け止めていてくれると確信しています。
 さて、峰高生である皆さんにお願いしたいことが二つあります。第一は、希望を持つ皆さんであれば、必ず努力できるということです。「希望のあるところに人生がある。希望は新しい勇気をもたらし、何度でも、強い気持ちにしてくれる。」これは第2次世界大戦時のナチス・ドイツによるユダヤ人迫害の中でも強く生きたアンネ・フランクの言葉です。私たちには大切な夢や希望があります。そして夢や希望を実現するためには、当然として努力が必要になります。私たちは過去の延長線上の現在を生きています。私たちの未来も現在の延長線上に過ぎません。だからこそ、輝かしい未来のために、現在の努力が必要となります。努力こそが希望を叶えるための唯一の道で、努力は決して自らを裏切りません。
 第二は、必要以上に恐れず・怖がらず、でも正しく恐れることが大切です。今回、私たちの丹後地域でもSNS上の真実・事実でないデマや嘘で多くの人が傷つくことが起きています。根も葉もないデマや嘘は、人間の心の中に潜む「鬼」を呼び起こしてしまいます。そして一旦呼び起こされた「鬼」は、現代の情報社会では簡単に退治することができせん。皆さんには、絶対に「鬼」(人権侵害)に加担することなく、校歌の2番に歌われる「誠の道」を常に進み、「鬼」の退治に協力して欲しく思います。
 そして過日になりますが、皆さんの代表である生徒会長の濱野君らと話す機会がありました。新型コロナウイルス感染拡大に対する強い懸念や学校での予防策等、「命」を守るという観点から、皆さんの代表に相応しい意見や思いそして願いを聞くことができました。校長としては、真摯に受け止め、学校と同じ危機意識を共有することができたことに感謝し、学校再開後には峰高全体が一体となった一層の感染拡大予防策に努めたく思います。 最後に、皆さんに、いつもの言葉を、心よりのエールとして贈ります。「明けない夜はありません」「暗闇の夜は必ず終わります」そして「神様は越えられる試練しか与えません」・・・。皆さんが留守の間、私たち教職員も感染リスクを避けるために、3チームに分ける勤務が始まっていきます。皆さんとともに、新型コロナウイルス感染拡大が終息に向かうことを強く強く願い、5月6日で休業が終了し7日より学校が再開されることを願いたく思います。


令和2年4月21日
校長  長島 雅彦

 
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