学校生活School Life
2025年6月13日(金)、今回は異なる分野で活躍されている2名の女性起業家を講師としてお招きし、起業に至るまでの歩みや、日々の仕事への想い、挑戦や失敗から得た学びなどをお話しいただきました。
◆ 入柿 友香 氏(いりがき ゆか)
株式会社楽柿 代表取締役/和装トータルスタイリスト 京都府宮津市出身。
大学在学中に第16代プリンセス天橋立として観光振興に携わる。卒業後、23歳で京都市東山区に和カフェ「茶寮 和香菜」を開業。以降、焼肉店、室内BBQ店、着物レンタル店などを次々と展開し、京都市内で5店舗を経営。和装スタイリストとしても活動し、テレビや雑誌で着付け・コーディネートを担当。 「接客サービスの力で世界を笑顔に」を理念に、伝統文化と現代的な感性を融合した店舗運営を行う。SNS戦略や人材育成にも力を注ぎ、女性起業家と高収益と高待遇を両立させる経営スタイルやSNS戦略でも注目を集めています。
◆ 坂中 綾香 氏(さかなか あやか)
「ままもりっこ」代表/防災士/整理収納サポートnatu-bell代表 京都市出身。
結婚を機に与謝野町へ移住し、現在は3児の母。子育てを通じて得た視点をもとに、2019年に整理収納サポート事業を起業。2020年に防災士資格を取得し、2022年にはママ同士が楽しく学び合える防災サークル「ままもりっこ」を立ち上げる。 「つながりこそが最大の防災」を信条に、地域のママたちと共に防災ワークショップや商品開発を実施。家庭・地域・企業・行政をつなぐ新しい防災の形を提案している。メディア出演、講演多数。暮らしに根ざした起業と地域課題解決の両立を実践中です。
今回の講演会を通して、生徒たちは起業という働き方のリアルに触れ、さまざまな気づきを得ることができました。
入柿さんからは、起業の「華やかさ」だけでなく、経営の苦労や失敗の経験、日々の努力の積み重ねについて率直に語られ、生徒たちは「起業は大変なこともあるけれど、その分やりがいや喜びも大きい」と実感した様子でした。また、「辞めない限り何とかなる」という言葉に励まされ、自分の挑戦への不安を乗り越える勇気をもらったという声も多く聞かれました。
坂中さんの講演では、結婚・育児・地域とのつながりを大切にしながら、自分の「好き」や「得意」を活かして起業していく姿に、多くの生徒が共感と勇気をもらいました。 生徒たちからは、「自分の"好き"や"得意"を活かして仕事にしていることがすごいと思った」「ポジティブに挑戦する姿を見て、私ももっと前向きになりたいと思えた」といった感想がありました。また、「得意なことを自信をもって伝えていいんだと思えた」「地域との"つながり"が大事という話が心に残り、自分の進路も地域とつなげて考えたい」といった、自分の今や将来に照らし合わせて学びを受け止める姿勢も見られました。
また、両講師に共通していた「ポジティブに挑戦し続ける姿勢」や「自分らしく働く姿」に触れたことで、「将来の夢がまだなくても、自分の中の"好き"を大切にしていけばきっと何かが見つかる」「今の自分にできることから始めよう」と、進路や探究活動への前向きな意識が高まった様子も見受けられました。
生徒たちは、起業の知識にとどまらず、「生き方」や「働き方」の多様性に触れ、それぞれの未来に向けて一歩踏み出す勇気とヒントを得たのではないでしょうか。
今回の講演会は、生徒たちにとって将来のキャリアや生き方を考える貴重な機会となりました。
いさなご探究では、今後も多様な価値観や生き方に触れられる機会を大切にしていきたいと思います!