学校生活School Life
こんにちは!
地域コーディネーターの北川です^^
今回は「いさなご探究Ⅲ」(3年生)の医療・看護・福祉系統コースで、元久美浜学舎福祉科教員である厚見先生に来ていただき、御講演いただいた様子を紹介します。
3年生は進路別に探究活動に取り組んでおり、このコースでは「ユマニチュード」について学びました。
ユマニチュードとは、フランスで生まれた認知症ケアの技法で、「やさしさを伝える技術」とも呼ばれています。
みなさんはこの言葉をご存じでしたか?
私は以前、病棟のクラークとして病院で勤めていた経験がありますが、「ユマニチュード」という言葉を今回初めて知りました。
授業ではまず、ユマニチュードによるケアの様子を映像で見せていただきました。
そこには、ケアを通して表情や行動が穏やかに変化していく患者さんの姿が映し出されており、とても印象的でした。
ユマニチュードのケアの基本は、次の4つの柱です。
・「見る」目を合わせ、視線の高さを合わせることで、相手に安心感を与えます。
・「話す」優しい言葉遣いを心がけ、相手の感情に寄り添うように話します。
・「触れる」広い面積で触れ、ゆっくり動かすことで優しさを伝えることができます。
・「立つ」立ち上がることで心身に変化が生じ、かつての目線を取り戻します。
映像を見終わった後、生徒たちが患者さん役と看護師役に分かれて実践も行いました。
私自身、患者様と関わる機会が多かったので、「当時この技法を知っていたら...」と思うような場面がいくつも思い浮かびました。
感情的になる患者様には、その方なりの理由がある。もっと寄り添った関わり方ができていたのではないかと、改めて考えさせられました。
生徒の感想にもありましたが、この学びは認知症ケアに限らず、日常の人との関わりの中でも活かせる内容だったと思います。
これからそれぞれの進路に進んでいく中で、今回の学びを忘れずに活かしてくれたら嬉しいです。
「知っている」と「知らない」では、大きな違いが生まれます。
このような貴重な機会をいただいた厚見先生に、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました!