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7月9日(金)「三味線山口晃司×和太鼓笛木良彦×山口晃司三絃会」による三味線と和太鼓の演奏を鑑賞しました!

 

今年度の芸術鑑賞会は音楽の分野で、「三味線山口晃司×和太鼓笛木良彦×山口晃司三絃会」による三味線と和太鼓の演奏を楽しみました!

昨年度と同様に、新型コロナウイルス感染拡大予防を行い、京都府丹後文化会館にて前半と後半に分けて2回公演を開催しました。

三味線や和太鼓と聞くと、伝統的な音楽を思い浮かべる人も多いと思います。

しかし、今回来ていただいた方々は伝統的な楽器で新しい音にも挑戦されています。

楽器を見て驚いたのは、三味線にアンプが繋がっていたり、和太鼓をドラムと同じように配置して叩いたりと、今までの和楽器の固定観念が壊れるとてもエキサイティングな演奏でした。

開演の幕が上がると、スモークが立ち込める中、ライトに照らされた山口さんと笛木さんの二人のシルエットが見え、ロック調の『雷鳴』による三味線と和太鼓の大きな音が全身に響きました。

続く二曲目は観客の手拍子のある『シルクハット』という曲で、歓声を出さなくても盛り上がることができました。

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山口さんによる盛り上げ上手なトークを挟みながら、山口晃司三絃会のみなさんをメンバーに加えて『炭坑節』『花笠音頭』『ソーラン節』の民謡メドレーを聞きました。

三味線が三本増えることで音の迫力も増し、さらに山口さんの熱唱がお祭りの高揚感を与えてくれました。

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民謡による熱気を感じた後、山口さんと笛木さんによるソロ演奏がありました。

山口さんのソロは超早弾きでありながら一つ一つの音色の美しさに圧倒されました。

笛木さんのソロは自由自在な叩き方から生まれる音の迫力をビリビリと肌で感じました。

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体験コーナーでは、各回生徒4名と教員1名が三味線を弾きました。

三々七拍子のリズムに合わせて三味線を鳴らすお題でしたが、段階的に早くなる観客の手拍子に合わせて弾くため、最初は手元を見ながら、だんだん顔を上げて楽しそうに弾いていました。以下、生徒の感想です。

「案外綺麗な音が出せたけど、山口さんの演奏を聴いて、手元を見たら凄い速くて複雑な動きをしていて、1個の音でも抑揚があったり、自由自在に扱っていて、ここにたどり着くまでにどれだけかかったのだろうと想像しました」

「めっちゃ楽しかったです。とても丁寧に教えて頂けたので、初めてでしたが音を出すことができて嬉しかったです」

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体験コーナーの後は、Tani YukiX/Y/Z』やSMAP『世界に一つだけの花』などのJPOPを三味線と和太鼓で演奏してもらいました。伝統楽器の可能性は無限大と伺った通り、和楽器の音色は普段聞かない新しい音で、生徒からは「すごい!」と盛り上がっていました。

最後は山口さんのオリジナル曲でした。ピアノと三味線が絶妙に合わさっていて、しっとりとした雰囲気で聴き入ってしまいました。

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アンコールでは、前半は『じょんがら節』、後半は『千本桜』を演奏していただき、大変盛り上がりました。

手拍子や立ち上がって飛び跳ねるなど、クーラーが効いている会館を熱く揺らしていました。

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生徒のアンケートから、ほとんどの生徒が三味線と和太鼓の演奏をはじめて聴いたことがわかりました。また、90%以上の人が「非常に良かった」と大好評でした! 以下、アンケートより一部抜粋したものを紹介します。

【一番印象に残っていることは何ですか?】

「やっぱり、和太鼓と三味線の迫力です。どちらもすごく音が強くてかつ綺麗な音色を保っていました。けど、しっとりする部分は音を抑えているところに芸術の素晴らしさを感じさせられました。また、コロナ禍でライブのようなことができてなかったので、三味線や和太鼓でライブのように楽しんで音楽を感じられたことが一番印象に残っています」

「幕が上がる時、静まり返った会場に三味線が鳴り響いた時が一番印象に残っています。頭に直接音色が流れ込んできたようで、一気に鳥肌が立ちました。それと、最後のアンコール。『千本桜』という選曲がとても嬉しかったし、みんなが立ち上がって奏者さんとも一体となって丹後文化会館が揺れるくらい楽しめたから」

「『W/X/Y』の演奏が一番印象に残っています。古くからある日本の楽器で、こんな最新の曲が演奏できるのかと感動しました。完成度もとても高く、思わず歌ってしまいそうになりました」

「ギターでロックを演奏するように三味線を弾いているところや、和太鼓をドラムのようにリズミカルに演奏しているところがとてもかっこ良かった。また、演奏の雰囲気に合わせてステージのライトの色を変えたりしてすごく綺麗だと思ったのと同時に、より演奏者の方々がかっこよく見えた。さらに、ステージ上にスモークがかかっていて、ものすごくロックな気分になりました」

「今日は本当にありがとうございました。私は和太鼓を7年間習っていたんですが、そこでは見たことも体験したこともないことをされていてとても印象に残りました。三味線は少ししか見た事がなかったのですが、思っていた100倍迫力があって最初の演奏は開いた口が塞がらなかったです」

公演後には、生徒会長の古嶋くんと生徒会役員の小田さんがお礼の言葉を伝えました。また、生徒会副会長の末次さんと生徒会役員の尾上さんに花束贈呈をしていただきました。

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峰高祭・文化の部は9月に行われます。演出や盛り上げ方など、何か感じ取ったものをクラスの出し物に活かしてもらえると嬉しいです。

 
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