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◆Topic 21◆
「発信」と「発進」! 研究のまとめと次なるステージへ!! (最終)

今回の研究をきっかけに、多くの研修会や研究授業を開催し、学校におけるデジタル改革やICT活用についての数々の試行や検証を重ね、本校における新たな学びを模索する好機になったとともに、近隣や広域の「学びのネットワーク」を構築し互いに高め合うことができました。
下表は、これまで積み上げてきた研究重点項目です。

★ 本校の指導の重点
Ⅰ 学習支援加配を主軸とした学力向上の全校展開
Ⅱ DXスクール事業を活用した「開かれた教育課程」の具現化
Ⅲ タブレットを活用した家庭学習の充実
Ⅳ 教科内CBTの推進と「学びのパスポート」を活用した非認知能力の伸長
★ 校区協働した実践研究の展開
Ⅰ 久美浜学園保幼小中一貫教育全体で取り組む、「非認知能力の伸長」を図る実践研究の普及
Ⅱ 久美浜小学校との共同研究
Ⅲ 京丹後市幼小中一貫教育授業研究会に向けた研究推進と成果発表・波及
Ⅳ 本事業を軸とした実践結果の波及・報告

これまでの研究の概要や成果は、本校のホームページに詳しく掲載することにより、さらなる成果の広がりを期待しています。
今後はさらに、「主体的・対話的で深い学び」と、より効果的・効率的な学校教育活動に資する研究開発を続けながら、明るい未来を担う子どもたちを育てていきます。

◆Topic 20◆
久美浜中学校ICT・DX研究推進研修会に京都府全域の先生方が参集!

 12月8日(金)に、京都府中学校教育研究会情報教育部会及び京丹後市中学校教育研究会情報教育部会との共催で、「久美浜中学校ICT・DX研究推進研修会」を開催しました。京丹後市内はもとより、京都府全域から小中学校、高等学校、特別支援学校の先生方など多数の参加者をお迎えし、全学級の公開授業、研究発表、研究協議等を行いました。
また、京都府教育委員会、京都府丹後教育局、京都府デジタル学習支援センター、京都府総合教育センター、近隣市町教育委員会と各方面の教育行政機関の関係者の方にも多数ご来校いただきました。さらには、京都府総合教育センター研究主事兼指導主事 鬼頭 宏和 様には、「学習指導要領に沿ったICTを活用した効果的指導の在り方」と題してのご講義を、京都府教育庁指導部学校教育課 指導主事 松本 徹也 様には、研究授業を含めた本校のDX研究全体の御高評を戴きました。

この大規模な研修会の開催は、これまでの数年間のICT研究や実践、学校におけるデジタル改革への挑戦のひとつの節目として、さらには、現行の学習指導要領に沿った深い学びを実現するための「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的展開の具現化とその検証の機会として、実に大きな意義のある研修会となりました。参加いただいた皆様からは、今後のさらなる授業づくりやDX推進に係るたくさんのヒントをいただき、本研修会を成功裏に終えることができました。

◆Topic 19◆
CBTによる「京都府学力・学習状況調査~学びのパスポート~」に期待される学力向上

京都府では今年度から、全国に先駆けて、平均点のみに依らない、個々の学力の伸びや非認知能力の変容を確かめられる新たな調査を導入しました。本校ではその導入に向けた過去2年間、府のCBTに係る指定研究を積み上げてきました。
「学びのパスポート」の本格的な活用は今後の課題ではありますが、非認知能力に係る細部のデータは分析中であり、現在、本校独自の分析も加え、その相関関係を探っています。
一方、「主体的・対話的」な授業の展開や学習方法の項目については、上位層で学力の伸長が見られます。とりわけ、すぐに正解やヒントを求めることなく、じっくりと課題を解く過程を大切にし、自分のものにしていく態度を育てていくことが、確かな学力の定着につながることが結果から判明しています。「非認知能力の伸長」が漠然とした“お題目”にならないよう、各校で具体的な分析と活用が今後求められます。

◆Topic 18◆
京丹後市保幼小中一貫教育授業研究会での系統的な「協働的な学び」の授業公開
11月16日(木)、京丹後市立久美浜小学校を会場に、京丹後市教育委員会主催の「令和5年度 京丹後市保幼小中一貫教育授業研究会」が開催されました。当日は、学びと育ちの出発点となる保幼の5領域から「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」へ導いて育む実践発表や、一貫教育の趣旨に沿った発達段階ごとの研究授業が公開され、本校は3年生数学のICT機器を活用した「協働的な学び」をテーマとした授業を公開しました。
めあての配信により学習内容を確認し、複数アプリの同時参照や課題のデータベースを活用しながら各自で学習を進めていきます。指導者はポイントを絞った学習内容の提示以外は支援者に徹することで、生徒たちは、「一方的に教わる」スタンスから「自ら学ぶ」学習スタイルに変容していきます。

本校では、今年度の実践研究において、単純なICT機器の活用について重点研究を進めるのではなく、徹底的な新たな授業づくりの取組を大切にしてきました。
その実践をとおして、これからの「生きる力」を育むためには複線型(クラウド型)授業への変革が有効であると実感するとともに、学力向上に係る数多くの成果をもたらすことが実証できました。

◆Topic 17◆
メディアコントロールを学ぶ~最前線の講師によるネットリテラシーに関する講話学習~

久美浜学園では、毎年小学校3年生以上の全児童生徒及び町内保護者を対象に、メディアコントロールに関わる講話学習を開催しています。(株)NIT情報技術推進ネットワークの篠原 嘉一氏を講師にお迎えし、情報機器利用に係る最新の危険情報や対処方法、さらにはネットモラルやリテラシーの必要性を学ぶことにより、人権意識を高め、よりよい生活習慣について考える機会としています。
一部の中学3年生は、実際使っているスマートフォンを学校に持参し、セキュリティが脆弱な悪意のあるアプリによる、個人情報の流出や詐欺被害を防ぐための具体的な設定をその場で学んでいきます。

◆Topic 16◆
実技教科におけるタブレットを活用した「深い学び」への誘い

音楽、美術、保健体育、技術家庭などの実技教科においても、タブレット等のICT機器を活用した積極的な授業が行われています。
市内中学校では、温度や振動、動体物等に反応する各種センサーブロックとタブレットを連動させた、プログラミング学習教材キットを導入しています。画面上で指示を連結させ、指示通りに具体物を機能させていくことによりプログラミング思考を養います。
また音楽科では簡易な楽譜作成アプリを使って、鑑賞教材のリズムの自由な組み替えを体験することにより、時代や地域風土に則したそれぞれの舞曲のリズムの必然性について自ら気付いていきます。その過程では、授業のねらいに応じて他者刺激と個別の思考を繰り返していくわけですが、ICT機器の利点も活用しながら、やがては個の「深い学び」と「変容」に到達していくことが学力の定着に繋がっていきます。

◆Topic 15◆
タブレットを駆使した特別活動における主体的活動

本校の生徒会活動は非常に活発に活動しています。本校のみならず校区の久美浜学園の小学校・園所と常に連動した取組を大切にしています。近年は『SDGs』に関する取組にも力を入れ、本校独自の取組に加えて、市のプロジェクトへの参加、国内外の学生が参集するボランティアスピリッツアワードへの参加など、その活動は多岐にわたっています。
GIGAスクール構想運用開始後は、タブレットが生徒たちの必須アイテムになっており、プレゼンの作成、ペーパーレスによる記録や原稿作成などはもちろん各自で作成、互いに共同編集も行いながら、質の高い表現を追求することができます。
想像力・表現力は格段にレベルアップし、動画編集やステージパフォーマンスなども組み合わせ、常に、「伝える側の立場に立った表現」について考えながら発信を続けています。

◆Topic 14◆
オンライン、ライブ配信、アンケートアプリ等を活用した高等学校との遠隔交流事業

別項でも紹介しているとおり、府立丹後緑風高等学校の先生方と生徒さんの全面協力により、オンラインによる交流事業やライブ配信を応用した専門的な「栽培」に関する体験授業を実施しました。
離れたところの先輩とインタラクティブな会話に盛り上がったり、一人1台タブレットからQRコードで参加するリアルタイムアンケートアプリやワードクラウド機能で意見交流したり、現地に行かないと見学できない高等学校の設備を体感できるのは、DXならではの新感覚。キャリアを滑らかに紡いていくことのできる有効な手段のひとつと言えます。

◆Topic 13◆
京都府北部地域における中高連携の強化とDX
≪令和5年度 丹後緑風高等学校久美浜学舎と久美浜中学校との連携事業(概要)≫

本校では、久美浜町内の高等学校との連携も「一貫教育」として位置づけ、これまでよりさらに踏み込んだ連携事業を実施します。「おらが町の高校」をより身近に感じ、成長した先輩の考えに触れることにより、本校生徒一人ひとりのキャリアを温かく育んでいきます。取組に当たっては、貴重な地域資源としての地元高校とタッグを組んで、ICTを活用しリアルな体験とバーチャルな体験の「両輪」で強力に進めていきます。

【取組①】
『自己の在り方生き方を見つめ、明日からのキャリアを切り拓こう!』
~「総合的な学習の時間(中学校)」と「総合的な探究の時間(高等学校)」の遠隔による合同特別授業~
◆今回の学習指導要領の改訂では、高等学校における「総合的な学習の時間」が「総合的な探求の時間」に変更され、小・中学校の「総合的な学習の時間」との共通性と連続性を維持しつつ、これまで以上に探究の過程がより洗練された質の高い、高度化かつ自律的な活動が求められることとなりました。中高における学習が、今後さらに系統性をもって行われていくためにも、ICT環境を活用し、中学3年生が、高等学校における「総合的な探究の時間」の学習内容を知り、次なる目標をもって日頃の学習を進めていくための動機づけの機会と捉えています。

◆概要・中学校3年生全員対象 ・みらいクリエイト科との合同授業(位置づけは「特別活動」50分)
・久美浜学舎の教室と久美浜中学校視聴覚室をTeamsにより結び、双方向での質疑交流、取組報告などを行う。

◆内容:Teams 接続、あいさつ、自己紹介、本日の内容/学科紹介/みらい探究で進行中のテーマ紹介/高校生から中学生にアンケート・質問、意見交換/メタバースのデモストレーション/高校生と中学生の双方向通信による意見交流/まとめ

【取組②】
『栽培から食育へ』
~アグリサイエンス科教員による遠隔特別講座~
◆丹後緑風高等学校久美浜学舎アグリサイエンス科の施設を、久美浜独特の貴重な地域資源と捉え、ふるさとの良さを知り、自らの生き方に照らして社会活動に貢献しようとする生徒を育てる「キャリア形成」の視点をもった機会を設定するとともに、中学校技術科における「栽培領域」への関心を高めつつ、久美浜中学校が展開しているSDGsの取組や食育に係る取組を、より深化していくための機会としていきます。

◆概要・中学校全校生徒対象
・技術科における連携(位置づけは「総合的な学習の時間」50分)
・久美浜学舎の農場から、学習内容や施設に関する説明、授業風景などのYouTube Liveによる生中継や録画動画を、中学校の全学級の電子黒板から視聴する。

◆内容:生徒による本日の内容説明/設備紹介(農場、海部Kitchen 等)/「栽培」に関する遠隔授業(アグリサイエンス科教員による)/実習や授業の様子/高校生からのメッセージ(今がんばっていることや将来の夢について)

【取組③】
『先輩たちの生き方・考え方に学ぶ』
~久美浜中学校同窓会・久美浜中学校共催事業
「くみちゅう キャリアフェスティバル 2023」での多世代間交流討議~
◆様々な世代の思いを出し合うパネルディスカッションの場に、先輩である高校生にも参加を要請し、丹後緑風高等学校久美浜学舎の「総合的な探究の時間」の取組から学び、ふるさとや仲間と繋がることの大切さ、誰もがウェルビーイングを追求できる世の中づくりについて考える機会とします。

◆行事名 『くみちゅう キャリア フェスティバル 2023』 ~くみはまから発信 そして…未来へ発進!~

◆内容 ★発信!! Stage1 トークセッション(各学年代表からの「総合的な学習の時間」の取組報告/生徒会本部から本校の生徒会活動について中間報告/丹後緑風高久美浜学舎生徒による「総合的な探究の時間」の取組のプレゼンテーション)

★発進!! Stage2 パネルディスカッション(中学生・高校生・社会人によるディスカッション・卒業生の遠隔地からのオンライン参加等)

R5『くみちゅうキャリフェスティバル2023』チラシ(L)

◆Topic 12◆
非認知能力を育む保幼小中一貫教育と久美浜学園での実践研究

  

8月22日の久美浜学園夏季全体研修会では、大阪大学大学院人間科学研究科教授 志水 宏吉 氏を講師にお迎えし、「『学力の樹』を育てる」と題した講演を聴かせていただきました。「学力の樹」を支える根っこの部分は「見えない学力」ではあるが、学力を身に付けるためには大変重要な部分であること、でも一部分だけを重点的に育てるのではなく、バスの車輪のように、組織的に複合的に育てていくことが重要であるとのご示唆をいただきました。

今まさしく京都府教育委員会が進めている「学びのパスポート」は、この「見えない部分」を、それぞれの教育のねらいに沿って可視化し、バランスよく伸ばしていくことのできる画期的なツールとして期待されています。本校においても、今後さらに「学びのパスポート」の有効活用を図り、非認知能力を育てていく具体的方策を練っていくことが最優先の課題と言えます。

R5 学園研究構想(PDF)

また、京丹後市の進める「保幼小中一貫教育」は、本研究や非認知能力を育てるためには不可欠な教育体系と言えます。11月16日には、令和5年度京丹後市保幼小中一貫教育授業研究会(市教委主催)が久美浜小学校を会場にして開催されます。本校は、ICT活用やDXを活用した「協働的な学び」を大切にした研究授業を行い、さらなる今後の研究推進の原動力にしていきます。

◆Topic 11◆
生徒のキャリア形成に資する非認知能力を育む教育の積極的展開

本校では、「全教育活動をとおして、生徒のキャリア形成を目指し、認知能力と非認知能力を一体的にはぐくむ横断的取組の展開」を経営戦略の中心に据え、各領域・教科の取組をキャリア形成の視点で一体的に展開し、キャリア教育に掲げられている目標を目指しながら、ふるさとや自分を見つめ、将来への展望をもてる『生き方を学ぶ教育』を大切に教育活動を進めています。

その達成のために、① ICT・DXの効果的・積極的活動(リーディングDXスクール事業を活用した、授業改善・質の高い教育の提供・教員研修の総合的展開)、② 教科授業を含め、地域人材を計画的・系統的に活用し、直接体験を大切にした教育の展開(丹後学とキャリア教育を基盤とした主体的活動の展開)を教育活動の重点に位置付けています。そして、教科教育や道徳教育、「総合的な学習の時間」の取組が、知識理解や調べ学習に終始することのないよう留意しつつ、本質的な学習のゴールを意識的に「自分の生き方を考える」ことに向かわせることにより、高等学校での「総合的な探究の時間」への円滑な連結、新たな学力観での「生きる力」の育成に収斂させ、より高い教育効果と業務改善の両立を図っていきます。

R5久美浜中キャリア形成系統表

◆Topic 10◆
LDXS事業連携校 久美浜小学校 から学ぶ「協働的な学び」

LDX指定校 久美浜小学校との共同研究の一環として、10月4日、京丹後市立久美浜小学校の校内研修会に参加させていただきました。前半は授業参観、その後全員集まって研修会、後半はグループ協議という構成の研修会でした。久美浜小学校は、生活科の指導を重点に研究されておられ、当日も小学1年生の生活科の授業を参観させていただきましたが、この後に続く「総合的な探究の時間」や「総合的な学習の時間」のまさしく出発点と言えるとともに、園所の5領域から「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」からの円滑な移行、さらには、教科教育で目指したい、現行の学習指導要領が示す「主体的・対話的で深い学び」を目指した授業の基本形であると感じました。講師の京都教育大学 教職キャリア高度化センターの大久保 紀一朗 氏による講義や指導助言も、単に生活科や小学校低学年への示唆としてだけでなく、そのまま私たち中学校の授業改善の視点として聞くことができ、大きな学びを得ることができました。

 

そして、何と言っても衝撃であったのは、今年の3月まで園所で生活していた子どもたちが、約半年で授業に対する主体的な態度や情報活用能力、表現力等を十分に身に付け、タブレットでごく自然に作業する姿、また、「ただ使う」だけでなく、自分の目指すゴールを意識しながら、虫の特徴を捉えた撮影を工夫し、それを効果的に活用し見事にプレゼンする姿に愕然としました。

丁寧な学級経営を積み上げ、認知能力と非認知能力を一体的に育むということの具体と、指導された先生の卓越した指導力やお人柄、つまりは教師力の高さに触れることができた貴重な時間となりました。

 

◆Topic 9◆
AIを搭載した英語力向上アプリ「ELSA Speak」を活用した先進的授業実践

京丹後市では、グローバル人材育成事業の一環として、公立中学校で初めてAI音声認識技術を活用した英語力向上アプリ「ELSA Speak」を市内全中学校に標準搭載しています。さらには、今月から「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」(文科省)に沿った新機能、『生成AI技術』を活用した「ELSA GPT Voice AI Tutor」を実装し活用が始まりました。

タブレットさえあればどこでも、AIがネイティブの先生のように発音の癖を特定し矯正する「個別指導」が可能になるだけでなく、自分のレベルに合わせて無限に生成AIとの英会話のレッスンを続けることができます。自然にネイティブスピーカーの発音を聞く機会が増加し、「授業×家庭」での学習、「先生×AI」の指導で、確実な音読力向上を目指し、英語を話すことへの自信につなげていきます。

◆Topic 8◆
学習支援加配教員を軸とした学習支援と授業改善の取組

本校には、京都府教育委員会の学習支援加配配置研究事業による学習支援加配教員が配置されています。学習指導や学習習慣の確立に関する実践的な研究を展開していくことが役割であり、習熟の程度に応じた授業・指導への参加や学習進度の遅い児童生徒に対する補充指導、生徒の学力の調査・分析や家庭学習に係る具体的方策の立案など、全校を見渡した実に多岐にわたる指導・支援を行っています。

加配教員は、本校における研究推進部・学力向上部、ICT・DX推進委員会にも所属し、学習の状況等に基づく「指導の個別化」や、児童生徒の興味・関心、キャリア形成の方向性等に応じた「学習の個性化」により、個別最適な学びの実現を目指した授業力向上に資するスクールリーダーとしても貢献しています。生徒の多様な学習の状況や興味・関心に柔軟に応じる授業により、「どの生徒も分かる授業」、「どの生徒にとっても面白い授業」を実現するためには授業改善が必要です。しかし一方で、年間数回の研究授業や研修会では、山積した現在の課題克服には追い付かないのが現状です。

全校の全学級・全教科の生徒の学習支援を行う傍ら、全ての教科担当の授業のねらいや工夫点、ICT活用の手法などを教師向け通信にまとめ、全教職員に発信し共有化を図ることで研修時間の不足を補うことができています。

これらの加配教員配置の効果により、生徒の把握、個別最適化はもとより、教員の授業力向上、学校現場におけるDXの効果的な運用についての取組が飛躍的に進み、生徒の学力向上に繋がっています。

◆Topic 7◆
充実と発見! リーディングDXスクール校内研修会

久美浜中学校では、2学期も授業研究や校内研修会を精力的に行っています。9月22日には校内ICT・DX研究推進研修会を開催しました。本校教員のスキルアップはもちろんのこと、北部地域の関係機関や学校相互のネットワーク構築の一環として外部にも広報し、共に「協働的な学び」や「主体的学び」の具体化のための方策について研修を深めました。

講演及び助言者として、(株)EdLog代表取締役社長・文部科学省初等中等局視学委員である 中川 哲 氏をお迎えして、京都府丹後教育局、京都府総合教育センター、京丹後市及び京丹後市教育委員会から担当者、市中学校教育研究会、市内小学校、近隣府立高等学校から教員や事務職員の先生方など、実にたくさんの方に参観・視察していただき、研究協議にも参加していただきました。

  

公開授業では、1年理科の「様々な気体の発生と確認」(田﨑 浩規 教諭)、2年国語の「モアイは語る 地球の未来」(道仲 祐夏 教諭)、3年社会の「日本国憲法では、なぜ人権を保障することが大切なのか」(粟倉 雅久 教諭)を公開し、「個別最適な学び」「協働的な学び」「ICT活用」の視点をもって参観しました。

今回の授業でのICT活用としては、
◆ 共有機能を活用した共同編集(エクセル)
◆ シンキングツールによる考えの共有や要点整理、成果物の提出、回答共有による交流、プレゼンテーション、家庭学習課題の配信や回収、電子ポートフォリオ化し蓄積(以上ロイロノート)
◆ ドリルアプリを活用した学習内容の振り返り(ドリルパーク)
◆ インターネットの検索機能を活用した調べ学習や、語句検索など(グーグル等)

など、ねらいや目的に応じた様々な手法を駆使して、常日頃の授業から普段使いしている様子が伺われたとともに、あらゆる教科や場面で、複線型(クラウド型)の授業が有効であることを共有することができました。

中川氏の講義では、DXの基礎的な理論構造について説明していただいた上で、「ITによる教育の民主化」いわゆる教師の指導観を変容させていくことの大切さ、「使う・慣れる」から「様々な教材を利用して個別最適な学びを推進」へ、そして「クラウド基盤を活用して協働的な学びを推進」というGIGAスクール成功のためのステップについて教えていただきました。

授業者や参加者からは、日頃の実践紹介や他校種での課題交流など活発な意見交流が行われ、指導主事等の先生方からも、現場と教育行政の連携の在り方に関する先進的な提言もいただき、実に奥が深く実りの多い研修会となりました。

◆Topic 6◆
1学期の授業づくり研究から

学力向上部が中心になり、頻繁に研究授業を開催しています。授業者は授業のねらいやICT機器の活用意図などを盛り込んだ「授業デザイン」を事前に提示します。回を重ねるごとに、事後研究を含めて主体的な研究が加速しています。また、教師も生徒もタブレット活用を意識せず、主体的に学ぶひとつのツールとして活用する場面が増えてきました。

◆Topic 5◆
DX学習会での学びの深化

校内研究や地域での研究推進と並行して、担当者を中心に、DX事業関連のオンライン研修、夏季学習会にも積極的に参加し、他府県の実践を学んでいます。

とりわけ7月に実施された夏季学習会では、研究を進めている全国の学校担当者と情報交換や課題共有を深めることができ、貴重な研究推進ネットワークを構築することができる良い機会となりました。

今後は、研修や情報共有だけでなく、本校からの積極的な情報発信の段階です。効果波及は、令和元年度からスタートした本校のICT研究の集大成と位置付けています。

◆Topic 4◆
「育ちと学びの連続性・系統性」を追究する久美浜小との共同研究の開始

校区の久美浜小学校でも「生活科」を主軸とした精力的な研究がすでに始まっています。日頃から久美浜学園として分離型一貫教育を展開している両校は、学園の教育目標を達成するための多くの教育活動における共通項を設けているため、研究に係る連携も円滑かつ実効性の高い効果を得ることができます。

児童生徒の発達の段階に応じた指導支援、またICTの活用の在り方などは、共同研究で進めるべきであると思います。生活科及び「総合的な学習の時間」の授業は、協働的な学びの原点であることに加え、保幼小の繋がり、各教科との連結、小学校入学前である第0期から中学校終わりの第Ⅲ期、義務教育修了後も見据えた円滑な学びの場においてのICT活用の在り方についてじっくりと研究していきます。

◆Topic 3◆
市情報教育部会や京都府総合教育センター等との研究ネットワークの構築

本事業に係る研究を単一的に捉えず、当地域における学校力や教員の指導力の向上も視野に入れた共同研究を積極的に展開しています。本市の小中学校、また本市がが進める保幼小中一貫教育における学園内での共同研究、市内中学校研究会情報部会と連携した研修の場の設定と出前講座を活用した京都府総合教育センター研究主事兼指導主事による、基礎研修から国内外の先進実践事例をもとにした専門性の高い講義や研究協議など、実に内容の濃い学びにより、本校のみならず、地域全体で研究意欲を高めることのできる刺激をいただいています。

◆Topic 2◆
LDX校内研修会の活性化と教育行政等による研究支援

校内においては、校務分掌にICT・DX推進委員会を位置づけ、教務部、学力向上部、情報教育部がそれぞれの視点からの研究プログラムを立案、ICT研究に留まらず、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を具現化し、「認知能力と非認知能力の一体的伸長」と「改訂生徒指導提要における4つの視点に沿った授業づくり」を追究することを研究の主軸に置き、様々な授業研究会や校内研修会を実施しています。

研究推進に当たっては、本市教育委員会から全面的な支援を受け、適宜助言を受けるとともに、DX担当指導主事が、本校の授業や校内研修会を継続的に視察し、専門的且つ具体的な指導助言を行っていただいています。

本研究では、現行学習指導要領の趣旨、本校及び地域の特色や課題、本市の教育施策等を踏まえた総合的な研究開発、啓発を目指しています。

◆Topic 1◆
文部科学省「リーディングDXスクール事業」指定の研究実践が本格的にスタート!

京都府内の中学校では唯一、文部科学省「リーディングDXスクール事業」に指定され、実践研究が始まりました。すべての都道府県および政令指定都市において、優れた実践の創出、普及・展開の拠点校を指定し、1人1台端末とクラウド環境を活用した効果的な教育実践を創出・モデル化し、互いの実践からの相互啓発を強く推奨しつつ校種を超えて横展開することにより、全国すべての学校における教育活動の高度化の実現に資することを目的としています。全国100箇所程度の小中高等学校が指定を受ける中で、校区の久美浜小学校とともに研究を進めていきます。

6月には、本校の客員アドバイザーである、文科省視学委員また、(株)EdLog 代表取締役社長の情報科学博士 中川 哲 氏、京都教育大学 教職キャリア高度化センターの大久保 紀一朗 氏、本市副市長、本市教育委員会指導主事に本校の授業を参観していただき、DX研究を始めるに当たっての多くの助言を戴きました。

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