エビクラゲ、カラカサクラゲ、タコクラゲ(マリンバイオ部)


エビクラゲカラカサクラゲ、タコクラゲを紹介します!
エビクラゲ (イボクラゲ科)
口腕周辺にヨコエビ類が共生することがあるため、この和名になったようです。
傘径は約25㎝になります。
分布域は太平洋側で、夏季には北九州、瀬戸内海にも出現します。
暖かい海域のクラゲですが、近年は本校桟橋周辺でもよく観察するようになりました。
9月26日(金)
共生しているエビを探してみましょう。
いました、エビです。
断定はできませんが、クラゲモエビではないかと思われます。
クラゲモエビは、エチゼンクラゲなどにも共生します。



カラカサクラゲ (オオカラカサクラゲ科)  
10月2日(木)採集
日本沿岸に広く分布していますが、暖かい海域に多く生息しています。
本校桟橋では初採集です。
今後も出現が続くのか、調査を継続します。


タコクラゲ (タコクラゲ科)
「見慣れないクラゲがいる」と連絡があり、漁港へ。
漁師さんからいただきました。
暖かい海域に生息するクラゲです。
10月8日(水)
採集
場所は宮津市田井漁港です。
関東以南の太平洋側、琉球列島にかけて分布しています。
夏季、京都府の沖合で見かけることがあります。
茶色い体色は、体内に褐虫がいるためです。
褐虫藻は光合成を行い、そのエネルギーの一部をクラゲが利用しています。

褐虫藻の量で体色は変化し、白かったり、青白かったりします。
この個体は褐虫藻がたくさんいそうです。
口腕と、その先の付属器が8本あることが名前の由来です。

※口腕(こうわん)…クラゲの足のように見える部分のことです。