京都府立高等学校では、「高校生伝統文化事業」の一環として、京都府にゆかりの深い茶道について、専門家から指導をしていただき、文化への理解を深める取り組みを行っています。
宇治にある本校では、1年次の総合的な学習の時間において、お茶の歴史・宇治茶・茶道についての講義を受け、抹茶の点て方の実習体験を行います。
6月13日(月)に裏千家の松本紀美子先生、西川ちせこ先生、中西美砂先生を講師に招き、茶道の歴史とお茶の種類について説明していただきました。
生徒たちは抹茶の点て方とお菓子のいただき方を学んだ後、ぎこちないながらも一生懸命抹茶を点てていました。
5月12日(木)、今年度の生徒総会を実施しました。今年度は、体育館が耐震工事中のため、放送により実施しました。生徒会役員や各クラス評議員の指示のもと、生徒主体で行われました。生徒たちは、昨年度の予算報告をはじめ、今年度の創華祭(文化祭と体育祭をあわせた名称)の在り方や各種委員会の活動計画、さらに部活動の予算案等の重要案件について審議しました。
本校の教養科学科では、高校・大学連携事業の一つとして、人文・社会科学系統の3年次に「歴史探究」の科目を設置し、奈良女子大学より講師をお招きして特別講義を開講しています。
今年度は、文学部准教授の矢島洋一先生に「イスラーム世界と日本」、古代学学術研究センター協力研究員の前川佳代先生に「源義経-「武勇」と「仁義」の人」について講義をしていただきました。
矢島先生には、平安時代から近代までの日本と中東の関係を多彩な資料をもとに説明していただきました。生徒達は授業で登場する人物や国家をいつもと違う視点から捉え、質疑応答では、現在の中東情勢について質問し、先生から国際的なテロの原因やイスラーム教の理解や尊重が問題解決の糸口である点をお話していただきました。
前川先生には、源義経について、義経の戦いの歴史、義経の戦いの秘密について、現地をフィールドワークされた写真を交えて解説していただきました。また、本校がある宇治について成り立ちとその後の平泉への影響も説明していただきました。最後に、古代の甘味料である「甘葛煎」を復元したお話をしていただきました。