本校の教養科学科では、高校・大学連携事業の一つとして、人文・社会科学系統の3年次に「歴史探究」の科目を設置し、奈良女子大学より講師をお招きして特別講義を開講しています。
今年度は、文学部准教授の矢島洋一先生に「イスラーム世界と日本」、古代学学術研究センター協力研究員の前川佳代先生に「源義経-「武勇」と「仁義」の人」について講義をしていただきました。
矢島先生には、平安時代から近代までの日本と中東の関係を多彩な資料をもとに説明していただきました。生徒達は授業で登場する人物や国家をいつもと違う視点から捉え、質疑応答では、現在の中東情勢について質問し、先生から国際的なテロの原因やイスラーム教の理解や尊重が問題解決の糸口である点をお話していただきました。
前川先生には、源義経について、義経の戦いの歴史、義経の戦いの秘密について、現地をフィールドワークされた写真を交えて解説していただきました。また、本校がある宇治について成り立ちとその後の平泉への影響も説明していただきました。最後に、古代の甘味料である「甘葛煎」を復元したお話をしていただきました。