今年も府立高校特色化事業を利用し、嵯峨美術大学デザイン学科の楠林拓先生を外部講師にお招きして、「3Dプリンターと立体造形制作の可能性」の講義の他、3D-CADのワークショップをしていただきました。マグネットのデザインで、基本的なCADソフトの使い方を学びました。また、3Dプリンターから出力される立体造形物は、本当に不思議で、機械が作り出す芸術的な技に魅入ってしまうほどでした。後日、嵯峨美術大学で出力されたマグネットを見て、自分がCADで作業したデザインが立体的になっていることにびっくりしました。スマホスタンドも出来上がってきました。大人になる頃には、各家庭に3Dプリンターがあるかも知れませんね。

 
 
 
 
 

 今年も織部焼きの抹茶碗を作りました。玉造りという方法で、古田織部の「へうげもの」を意識して大胆に作りました。素焼き後、弁柄で幾何学模様などの絵付けをし、土灰釉(透明)と織部釉(緑色)をかけて本焼き焼成をします。完成した作品は、作っていた時より、予想以上に小さくなりましたが、美しい織部釉が印象的です。晩秋には本校の茶室「菱湖庵」で、自作のお茶碗でお抹茶を点てる茶道体験を予定しています。

 
 
 
 
 

 茶道と禅は切り離せない存在です。アートミックスでは、秋に萬福寺塔頭の和尚さんより「禅について」の学習と座禅体験を予定しています。今回は「文化財建造物修理現場見学事業」を利用し、萬福寺の修理現場を見学してきました。文化財保護課の担当者より、「創建時の元の形に近い修理をすること」が、文化財を保護する上でいかに大事であるか教えていただきました。修理現場ではヘルメットを被り、足場に上って、間近で屋根修理の方法などを教えていただきました。木材の目の方向によって割れたり曲げやすかったりすることも、実際に木材に触ることで深く学ぶことが出来ました。また、竹釘を使って屋根葺きの体験もしました。最後には和尚さんに萬福寺を案内していただき、禅寺についての理解と関心がより深まりました。

 
 
 
 
 

8月31日(月)、教養科学科の総合的な探究の時間「こだわり学」において、教養科学科1年生を対象にSDGs教室を実施しました。

講師として、京都文教大学より橋本祥夫准教授をお招きし、新聞を教材としたワークショップに取り組みました。

SDGs(持続可能な開発目標)という言葉を初めて聞く生徒がほとんどでしたが、新聞記事の中にある具体的な事象をSDGsの視点から分類することに挑戦しました。国際的な大きな目標と身近な社会問題を関連させて考えることができました。



 
 
 

令和2年8月20日(木)、2学期の始業式を行いました。

コロナ感染拡大対策として、放送による式となりました。

井上校長の式辞の主な内容は次の2点です。

1点目は、休校期間があった1学期にも、例年通りではない夏休みにも、学習や部活動のあらゆる場面で生徒の皆さんが安全に活躍できる場を提供できるように、様々な取り組みや努力があったことの紹介でした。

2点目は2学期の学校生活についてでした。2学期の創華祭は感染予防のための制限つきの形となるが、生徒と教員がそれぞれの立場で努力して実施の方向に進んでいるということと、今後も不自由や制限が予想される中で、学校全体で乗り越えていくためには一人一人の努力が期待されるということが話されました。

始業式の後に、進路指導部長の山添先生と保健部長の池上先生より講話がありました。それぞれ、進路実現への心構えと、コロナウィルス感染拡大予防の注意点についてお話がありました。

また、夏期休業中に、顕著な活躍をした部活動や生徒に対して、表彰と成績の紹介が行われました。




◇弓道部

「令和2年度 京都府高等学校3年生夏季弓道大会」(8月2日)

女子団体の部  

 第2位  城南菱創B

  3年3組 丸田 優衣 2年3組 中野 朱音 3年4組 西村 雪


女子個人の部

 優勝  2年3組 中野 朱音

 第2位 3年4組 西村 雪



◇体操部

「第43回京都府民総合体育大会 兼 令和2年度京都府高等学校体操競技秋季選手権大会」

(8月9日~12日)

高校2年生の部

 個人総合5位 2年2組 成瀬 野乃香

 個人総合6位 2年3組 幸徳 愛莉

 個人総合9位 2年5組 橋本 和佳奈

 個人総合10位 2年4組 野口 優花


高校1年生の部

 個人総合8位 1年2組 冨岡 葵

 個人総合8位 1年1組 福田 菜津子

 個人総合10位 1年4組 土居 明歩



 
 

全国的にコロナウィルスの感染者数が増加していることを受け、

本校でも、コロナウィルス感染拡大防止のための新たな対策を講じました。

今回は自習スペースについてです。

お盆休みに入る前に、技術職員の方が、廊下の自習机にビニール製の仕切りを設置してくださいました。


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これまで廊下の自習スペースは、友達や先生と相談しながらでも勉強できる空間でしたが、その機能はそのままです。

仕切りが透明なので、隣の人の顔を見ながら勉強の相談をすることができますし、圧迫感も少ないです。


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この他にも、全ての自習机に、利用履歴を記入する表を設置しました。

利用時は必ず記入するようにしてください。


生徒のみなさんも、自習以外の様々な学校生活の場面でも、密な状況を避ける・つくらないなど、各人でもしっかり対策をする意識を持つようにしてください。

生徒のみなさんが安全に学習できるよう、学校も全体でサポートしていきます。

 
 
 
 

令和2年7月31日、1学期終業式を行いました。

コロナウィルス感染拡大防止のため、放送による始業式となりました。


井上校長は式辞において、前向きに学校生活を送れるように、生徒たちに励ましの言葉を送られました。その中で、オリンピックが延期になっても黙々と努力を続けるアスリートたちの言葉を紹介されました。


「どんな状況でもネバーギブアップでチャレンジングで前向きな姿勢が当たり前」

(カヌー:羽根田 拓也 選手)



「頑張りすぎず、今は貯めるとき」

(柔道:大野 将平 選手)



「練習できないこの時期に誰が一番頑張ったか、北京五輪でわかる」

(フィギュアスケート:紀平 梨花 選手)



(この他にも、勇気づけられるアスリートの言葉が「コトバのチカラ2020」というWebサイトに掲載されています。ぜひ検索してみてください。)



最後に、「健康面はもちろん、事故やけがにも注意をして新学期に生徒のみなさんの元気な姿が見られることを期待している」と式辞を締めくくられました。



 
 
 
 
 

今年は初めて煎茶道を体験します。茶の葉を測る道具「仙楳(せんばい)」を作りました。竹を切断したり鉈で竹を割ったりすることは初めての体験でした。模様を彫ったり、墨や絵具で絵を描いたりして、オリジナルの仙楳が出来ました。宇治にある学校ならではの取り組みで、お茶の育て方から製茶方法も学び、お茶の淹れ方なども体験します。家でちゃんとお茶を淹れられるようになることが楽しみですね。


 
 
 
 
 

美術を3年間選択した生徒たちの力作です。

それぞれが女子、男子の制作を担当しました。女子生徒は「菱子」、男子生徒は「創太」。コンセプトは、『年齢・男女関係なく、誰でもなれる菱創生。』です。

頑張ったところは、女子生徒の方はスカートのひだの立体感を出し、くり抜いた形をキレイな卵型にするところです。男子生徒の方は、髪の毛を2段階以上に塗り分けることで光り方を変化させ、顔のくり抜く形を安全にするために作業中に設計を変更したところです。

2名とも、大きなサイズを描くことや影のつけ方がわからなくて苦戦しましたが、最後には思いきって影をつけることで人物の立体感が出てきました。最後に、背景をドリッピング技法で仕上げて、自立できるように補強します。作品は学校説明会にも展示したいと思っています。(続く)






 
 
 
 
 

休校期間中に発芽した藍がぐんぐんと成長したので、その藍の葉で生葉染めを体験しました。絹に葉を挟み、木槌で叩きます。初めは緑色でしたが、きれいな水色に染まりました。絹以外に綿と合成繊維でも試しましたが、染まりませんでした。秋には収穫して乾燥させた葉を使った「乾燥葉染め」体験を行います。自分で蒔いた種から藍を育て、その葉を使って染めることは、貴重な体験となるはずです。