高校までの授業では余り学ぶ機会のない「ジャポニスム」について、京都工芸繊維大学の吉川順子先生より講義を受けました。大学での講義さながらに、ジャポニスムの定義や日欧文化交流の歴史について学びました。日本文化の影響を受けてどのような作品がうまれたのか、わかりやすい例を示していただきました。そして、なぜモードの世界でジャポニスムが起きたのかを考察しました。生徒の感想では、ジャポニスム、ジャポネズリの違いについての話や、流行なども歴史に因果関係があるのだとわかり、大変有意義な時間だったようです。

 
 
 
 
 

 和菓子づくり体験の前に、「秋」をテーマに和菓子のデザインをしました。これらの中から、晩秋のお茶会での主菓子が講師によって採用されます。今回は「伝統文化事業制度」を活用し、本校の近くの「きねや菓舗」の上田さんに和菓子づくり体験と和菓子のデザインの講評をしていただきました。菓子を作り出す職人技に皆感心しきりでした。いざ自分で作ってみると、ちょっと形が違うものの、講師の先生には「器用で上手く出来ている」と褒められていました。自分で作ったお菓子の味は、格別に美味しかったようです。これを機会に、和菓子に興味をもち、和菓子をいただく機会が増えることでしょう。

 
 
 
 
 

 茶道と禅は切り離せない存在です。今回は「府立高校特色化事業制度」を活用し、黄檗山万福寺塔頭別峰院・広瀬尊之和尚様を講師に迎え、禅についての講義と椅子座禅体験を行いました。禅について分かりやすい説明と「本来無一物」の軸の解説も丁寧にしていただきました。また生徒が作った茶掛けの一字禅語についても説明していただきました。椅子座禅では、座り方や手の組み方、半眼にして呼吸を整えるなど、普段でも落ち着きたいときに応用できる貴重な体験をしました。夏に文化財建造物修理現場見学事業で万福寺を訪れたときに一度境内を案内していただいた和尚様なので、とても親しみやすく、穏やかな気持ちで講義や体験を受けることができました。また、改めて万福寺を訪れ、座禅体験もしてみたいという生徒もいました。

 
 
 
 
 

令和2年9月23日(水)、24日(木)に創華祭(文化の部)を行いました。



新型コロナウィルス感染拡大防止のため、規模縮小の上、密を避ける形での実施となりました。

演劇が複数会場に分散して行われることになり、それに対応するために中継による観劇が行われるなど、 例年と大きく異なる工夫が複数ありました。そのような状況下においても生徒たちはクラス一丸となって準備に励み、各クラスが素晴らしい演劇を披露しました。



中でも3年生の演劇は特に完成度が高く、熱演に大きな拍手が送られました。今年の3年生の姿を目に焼き付けた1、2年生のさらなる活躍にも期待したいと思います。



また、美術・科学・ボランティア・家庭・茶道などの文化系の部や芸術科目選択者、さらに1年教養科学科の生徒たちが日頃の活動の成果を披露しました。昨年度に続き書道部のパフォーマンスが行われ、多くの観客を魅了しました。



演劇3年の部の最優秀賞 3年5組「ライオンキング」
演劇2年の部の最優秀賞 2年3組「夕」
演劇1年の部の最優秀賞 1年5組「Rumor Gate」
ポスターの部の最優秀賞 3年1組「FATE」、3年2組「BAD LUCK



 
 
 
 
 

 種から育てた藍の葉を使って、染色体験をしました。講師として田中直染料店の鹿児島功也様をお招きしました。1回目は「藍染めの化学」の講義と乾燥葉による染色体験を、2回目は合成藍による染色体験をしました。黄色い染液に染めた布が、水で洗ったり、空気に触れたりして、化学反応でだんだんと青色に変化するのが驚きでした。作ったものが使えるのが工芸の醍醐味。染色した経験とともに、実際に使ってもらえると嬉しいですね。

 
 
 
 
 

 秋のお茶会で茶席に設える茶掛けを制作しました。まずは美術の先生からの水墨画風の描き方を学びます。描くのは秋の草花です。薄墨と濃い墨、最後に絵具で色を薄付けしました。続いて書道の先生から、書き方のアドバイスを受けます。前回選んだ「一字禅語」を短冊に書きます。上下逆さまに書くと、格好良く書けることを教えてもらいました。何度も練習して、ドキドキの本番。オリジナルの茶掛けが完成しました。


 
 
 
 
 

令和2年9月29日、創華祭(体育の部)を行いました。

雨天のために延期され、予備日での開催となった体育祭でしたが、天気に恵まれ、気持ちの良い秋晴れの中で実施することができました。

競技種目の厳選・変更や手洗い・マスクの徹底など新型コロナウィルス感染拡大防止の策を講じての実施となりました。

赤、青、白、黄、緑、橙の6つの団が熱く競い合いました。結果の如何に関わらず、皆全力で競技に、応援に、取り組むことができました。

近隣の皆様には、 御理解・御協力いただきありがとうございました。


〈各団スローガン〉

赤:紅我闘魂(こうがとうこん) ~赤しか勝たん!!~

青:青狗(ブルドック) ~ナンバーワンかつオンリーワンだワン

白:白虎無双 ~轟け勝利への咆哮~

黄:疾風迅雷 ~いけっ黄団!10万ボルト~

緑:翡翠輝石 ~一発逆転 奇跡を起こせ~

橙:橙頂(とうちょう) ~一橙賞 頂きます~


<総合結果>

優 勝 : 橙 団

準優勝: 赤 団

 
 
 
 
 

 美術Ⅲの共同制作、2学期からは、最終仕上げです。今年の本校のポスターのように、背景にドリッピングをしました。一気に雰囲気が変わり、アクティブになりました。支柱をつけて、重しで安定感を増します。最後に、黒板風に塗った板に、題名などを書いて完成です。文化祭では昇降口に展示し、顔を出して遊んでもらいました。これからは学校説明会にも登場する予定です。是非、やってみてくださいね。すぐに本校の制服が着られますよ。

 
 
 
 
 

 今年も府立高校特色化事業を利用し、嵯峨美術大学デザイン学科の楠林拓先生を外部講師にお招きして、「3Dプリンターと立体造形制作の可能性」の講義の他、3D-CADのワークショップをしていただきました。マグネットのデザインで、基本的なCADソフトの使い方を学びました。また、3Dプリンターから出力される立体造形物は、本当に不思議で、機械が作り出す芸術的な技に魅入ってしまうほどでした。後日、嵯峨美術大学で出力されたマグネットを見て、自分がCADで作業したデザインが立体的になっていることにびっくりしました。スマホスタンドも出来上がってきました。大人になる頃には、各家庭に3Dプリンターがあるかも知れませんね。

 
 
 
 
 

 今年も織部焼きの抹茶碗を作りました。玉造りという方法で、古田織部の「へうげもの」を意識して大胆に作りました。素焼き後、弁柄で幾何学模様などの絵付けをし、土灰釉(透明)と織部釉(緑色)をかけて本焼き焼成をします。完成した作品は、作っていた時より、予想以上に小さくなりましたが、美しい織部釉が印象的です。晩秋には本校の茶室「菱湖庵」で、自作のお茶碗でお抹茶を点てる茶道体験を予定しています。