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学校生活

 

「西城陽高校の皆さんへ」~教職員メッセージ~ シリーズ2 各学年部長より

第三学年部長より

今年度も引き続き学年部長をさせていただきます金見です。よろしくお願いします。担任の先生も昨年と変更なく、さぁ最終学年として締めくくりの年に!と思っていましたが、始業式と登校日を除いて皆さんに会えない状況にとても寂しく思っています。



さて、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が出され、日本中の人々が「stay home」を合言葉に、今まで経験したことのない生活を送っていることだと思います。特に3年生は不安や複雑な思いを持っている人も多いのではないでしょうか。部活動においては、全国高校総体が史上初の中止を決定し、全国高校総合文化祭や全国高校野球選手権大会は現時点で開催の可否が議論されるなど高校生の集大成としての成果を発表する場が完全に失われてしまう可能性が予測されます。私たち教員もこの事態を無念に思うとともに、受け入れなければならない現状に落胆の色を隠せません。高校生が部活動にかける思いは計り知れないものであると理解しているからこそ、今、安易に声をかけることができません。目標を見失った喪失感に先行きの見えない進路・将来への不安、いつから学校は再開されるのか、3年生の範囲の学力は身につくのか、受験制度はどうなるのか...。考えれば考えるほど不安が募るばかりではないでしょうか。



でも、不安や不満ばかりを言っていても何も始まりません。先行きの見えない将来のことを考えるのではなく、今私たちができるのは、来るべき時に備え準備しておくことであると思います。家にいるからといって、ダラダラと過ごすのではなく、規則正しい生活と課題を持って取り組む姿勢が大切です。本校の建学の精神に「忍耐と努力を自らに課す」という言葉があります。これは「ただ単に厳しいことに我慢し、苦痛に耐えて努力せよ」という意味ではなく、「自らの目標を達成するためには、遊びたい気持ち、ゲームしたい等の誘惑に耐えてでも、努力して追求しなければならない。それを自分自身に課していくことが大切だ」という考えです。将来こうなりたいという大きな目標も大切ですが、目の前の小さな目標も大切。一日一日を忍耐と努力を自らに課して今できる課題を設定して取り組んでください。5/11(月)に休校延長された分の各教科の課題を発送しています。その課題を学校の生活リズム(時間割)に合わせて行ってみてください。時間が余れば+αの課題(高2までの内容の総復習や参考書などを用いての受験勉強など)を行ってください。また郵送された課題の中に、4月当初に行ったスタディサポートの個人診断レポートを同封しています。結果とともに自分自身が苦手としている分野の問題が印刷されていますので、これを機に苦手分野の克服に向けて有効活用してください。学校でしか学べないことも多いですが、学校でなくともできることも多くあります。コロナが収束し、学校が再開した時、この期間の努力を怠らず、準備してきたことをしっかり活かすことができるよう頑張りましょう。



これまで当たり前だと思っていた生活が当たり前にできなくなっている今だからこそ、新しいことに挑戦できるチャンスがあり、今までと違った角度で物事を捉えることができます。そして普段、当たり前のようにできていた何気ない生活がいかに大切で重要な時間であったかを考えることで、この経験を通して様々なことに感謝し、人としての幅を広げる時間にできると思います。当然、コロナ禍の生活の中にはたくさんの不安やストレスがあると思います。私たち第3学年担任一同、皆さんに寄り添って不安や焦りの気持ちが生まれないようにコミュニケーションを通して丁寧に対応していくつもりです。休校中でも何か不安や質問があればいつでも遠慮なく学校に連絡をください。最後に、学校が再開した時、この期間の皆の経験や準備が活かされ、以前よりも成長してくれていることを願っています。そしてまた笑顔で登校してきてくれることを楽しみにしています!



                第3学年部長/スポーツ総合専攻主任 金見 紀宜