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(セ)長岡第六小学校での障害理解教育

~見えない・見えにくいってどういうこと??~

 6月19日(木)長岡京市立長岡第六小学校5年生に障害理解教育を行いました。
 体育館では「見えない」という状況を体験してもらいました。アイマスクをした状態、しない状態で折り紙をし、視覚情報を遮ることでの難しさ、折るための工夫について体験してもらいました。また白杖を使用した歩行体験として、①何もないルート②点字ブロックあり③介助者ありの3コースを歩き比べてもらいました。2人1組で体験と見学にわかれ、体験する側はどのような介助があると安心できるか、点字ブロックや白杖がある場合とない場合との歩行の違いを体験し、見学する側はどのような言葉かけや介助が安心につながるかを考えてもらいました。点字ブロックがあったり、周囲の人の支えがあったりするとより安心して移動できることを体感できたと思います。

【写真】2人1組で見えない状態での歩行体験をしている様子

 多目的室では、視覚障害や盲学校の紹介、当事者教員の体験談、視覚補助具体験を行いました。視覚障害について、色々な見え方や視覚障害者スポーツについて知ったり、視野の狭さの体験では、指で輪を作り、それを覗いて部屋のどこに時計があるかを探す体験を通して見えにくさのイメージを膨らませ、素直な感想を発表する姿が見られました。

【写真】単眼鏡で遠くを見ている様子

 当事者教員が、日々の生活での困難と解決のための工夫について伝える場面では、「どうすると思う?」「どうしたらいいと思う?」と子どもたちに投げかけると、それぞれが想像力を働かせ、アイデアを出す姿が見られました。スマホのアプリでチラシを読み上げる実演では、「すごい!」という声が聞かれましたが、特に驚きが大きかったのは当事者教員の趣味の話でした。「えっ!ゲームできるん?!どうやって?!」とたくさんの質問が飛び交いました。「敵が近づくと音が変わって攻撃できるんだよ。音で相手との距離がわかるんだよ。」とサラウンド機能(ステレオで自分の音が左、対戦相手の音が右のスピーカーから聞こえ、音の移動で自分と相手の位置関係がわかる)のことを伝えると「おぉ~!」と歓声が上がっていました。視覚障害についてたくさん知り、「見えない・見えにくいってどういうこと?」をイメージするきっかけとなったように感じました。

 最後に「見えないけれど、色々な工夫をすることで、時間はかかるけれど見えている人と同じようにできるようになる」「たくさん失敗しながら、練習してできることが増える」というメッセージを伝えました。「道で困っていたら、声をかけてくれたらすごくうれしいな。白杖を持っている人を見かけたらぜひ声をかけてね。」という当事者教員のメッセージが子どもたちに届き、街で温かな声かけが広がることを願っています。

【写真】スマホで読み上げアプリの実演をしている様子

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