1年生

『あたらしいおもちゃがすきですよ』
モー・ウィレムズ/作 落合恵子/訳 クレヨンハウス
ピギーの新しいおもちゃをこわしてしまったジェラルド。何度あやまってもピギーは許してくれず、ついにはふたりとも泣き出してしまいます。ところがそのおもちゃはこわれておらず……。さて、ふたりはどう仲直りするのでしょうか!?
静かに聞いてくれていました。「お友達と仲良くしてるかな?」と質問すると、「仲良く遊んでるー」と教えてくれました。
2年生

『くさる』
なかの ひろたか/さく 福音館書店
「かがくのとも」の絵本です。腐敗や食物連鎖、生分解についてわかりやすく描かれています。
『キャベツくん』
長 新太/文・絵 文研出版
「ぼくをたべると、キャベツになるよ!」キャベツくんにそう言われたブタヤマさんは、鼻がキャベツになって空に浮かんでいる自分の姿をみて「ブキャ!」と驚きます。
じゃあ、ライオンがキャベツを食べるとどうなるのかな?クジラが食べると?キャベツくんとブタヤマさんの会話が楽しい絵本です。
『キャベツくん』が気に入ってくれたようで、楽しんで聞いてくれていました。
3年生

『とさかにごはん』
スズキコージ/作 理論社
ハンジュクさんは旅に出た、ニワトリみるとんくんを背中にかついで。摩訶不思議なスズキワールドが言葉遊びと共に展開する、シュールでユニークな1冊です。
『?あつさのせい?』
スズキコージ/作 福音館書店
とても暑い日。うまのはいどうさんは駅のベンチにぼうしを置き忘れ、それを拾ったきつねのとりうちくんがじぶんのカゴを忘れ、それを拾ったブタの三吉は……。動物たちの愉快なぐるぐる話です。
ツッコミを入れながら、みんな楽しく聞いてくれていました。
4年生

『だれかぼくをぎゅっとして!』
シモーナ・チラオロ/作・絵 おびかゆうこ/訳 徳間書店
サボタは、ちいさな子どものサボテンです。いろんなサボテンたちと、大きなサボテンやしきで暮らしています。サボテンたちはいつもきれいに並んでいて、けっして相手にさわることはありません。相手に近づくことは失礼だからです。でもサボタはいつもぎゅっとだきしめてほしいと願っていました。「だきしめてほしい思い」を描いた、心がほっとあたたまる絵本です。
「ふうせんわれたんや!」「石やし、ぎゅっとしてもええんや!」とたくさん反応してくれ、集中して聞いてくれていました。
『またおこられてん』
小西 貴士/作 石川 えりこ/絵 童心社
かあちゃんに毎日おこられてばかりのけんちゃん。
ぼくがきらいなことだらけやから、母ちゃんがおこりんぼマシーンになってまうんやろか。
そう話すけんちゃんに、父ちゃんがおふろで話してくれたのは……。
子どもの気持ちをていねいに描き、おこったりおこられたりの毎日の中にある大切な自分の気持ち、
家族を愛おしく想う気持ちを発見させてくれる絵本です。
読み終わった後、子どもたちはほっとしたような表情をしていました。
5年生

『きかんしゃきゅうべえ』
たかはし ひろゆき/ぶん・え ポプラ社
愛知県にある博物館明治村を走る、蒸気機関車「9号」をモデルにした絵本です。
古い蒸気機関車のきゅうべえは子どもたちと夢を乗せて、空を、宇宙を走ります。
目を輝かせて聞いてくれていました。
6年生

『もうじきたべられるぼく』
はせがわゆうじ/作 中央公論新社
「ぼくはうしだから もうじきたべられるのだそうだ」
食べられることを受け入れたぼくは、最後にお母さんに会いに生まれた牧場へ行きますが……。
『にげてさがして』
ヨシタケシンスケ/著 赤ちゃんとママ社
私たちが生きる世界にはいろいろな人がいて、それぞれが違う感情や言葉をもっています。それらは自分だけのものなのに、大きな流れや「みんな」に飲み込まれて、自分を大切にできなくなってしまう。
「逃げちゃダメ」と言われることが多い世の中ですが、どうするかは自分で決めていいし、自分で決めること。
「逃げずに戦うことの大事さを説くお話」がある一方で、「逃げることで新しい可能性に出会うお話」があってもよいのではないか。著者のそんな思いが込められた絵本です。
みんな静かに聞いてくれていました。
※あらすじは出版社の内容紹介を引用または参考にしています。