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この期間をどう使う?

 

 生徒の皆さん、元気に家で過ごしていますか。年度が改まって2週間ほどで休校になったので、着任したばかりの私を知らない人も多いと思いますが、皆さんへの思いは、決して他の先生方と変わりません。私のメッセージに耳を傾けてください。
 情報通信機器の便利さを痛感させる現在の状況ですが、私はその便利さを十分に活用できていません。先日、保健部の大西先生が「不便益」について書かれましたので、私も。

 「老人が畑に水をやっている。水甕を抱えて井戸と畑を往復するという、大変手間な労苦を見ていた若者が、『はねつるべ』という機械を使えばもっと楽ですよ、と進言した。老人は答えて言った。そんな機械は知っている。だが私は師から教えられた、『機械アルモノハ必ズ機事アリ、機事アルモノハ必ズ機心アリ』と。」。これは中国の古典『荘子』に記された寓話で、人間は便利な機械を持っていると、すべてのことが機械で処理できるように思い込み、機械のような心になってしまう、という意味です。いささか言い訳じみていますが、この機会に「便利さ」について考えてみてはどうでしょうか。
 皆さんは目標を持っていますか?目標を掲げ努力しても、実現できないとすぐに諦めてはいませんか。目標を実現できないのは能力がないからではなく、習慣が具わっていないからです。習慣の力は大きい。あのイチローも「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただ一つの道」と言っています。皆さんには、この期間に、目標を実現するためにどういう習慣を創り上げるか考えてほしいと思います。
第1学年部長 木下 文彦

 
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