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「地域の方を巻き込んで一緒にアート作品を作りたい! ~Vol.1~」

 

みなさん、こんにちは!

地域コーディネーターの能勢です。


記事を書くのはとっても久しぶりなのですが、2学期に入ってから段々と探究活動が

動き始めたのでまた随時みなさまにその様子をシェアしていきたいと思います!

どうぞお付き合いいただけますと幸いです。


峰山高校では「総合的な探究の時間」、通称"いさなご探究"という授業があります。

メインで動き出すのは2年生。

1学期に興味関心のあるテーマを決めて、それについて理解を深めます。

その方法は様々。アンケート調査をしたり、地域の方へヒアリングやインタビューをしたり、

イベント企画などを実施する高校生たちもいます。


今年度の2年生は、全部で53のグループが出来ました。

今回はその中から、アートに関心のある高校生たちの活動について取り上げます。


芸術に関心のある高校生5人が集まって出来たアートチーム。

「何か地域のものを使ってアート作品を作りたい」

そんな漠然とした思いから活動がスタートしました。


どんなものを作りたくて、そこから何を伝えたいのか、その段取りをどうしていくのかなどに

ついて話している中で、高校生たちは


「自分たちだけで作るのではなく、世代関係なく沢山の人たちと一緒に一つの作品を作り上げたい」


と考えるようになります。


そんな時、絶好の機会があることが分かりました。

それが今年初開催の丹後万博

丹後の伝統と革新をテーマに京丹後市のSDGsの在り方を考える祭典。

地域の人たちと作り上げた作品をこの舞台で展示すれば多くの人の目に触れることにもなる。


そうして思いついたのが、海ゴミを使ったアート。

持続可能な社会を築く一人の市民として今何ができるのかみんなで話し合ったところ、

美しい海岸の景観、海の環境を守る、ということが出てきました。

それならば自分たちで海にゴミを拾いに行って、それを使ったワークショップをしよう、という話に。


ところがワークショップ形式で色々な人を巻き込みながらの作品作りは、生徒たちもやったことがありません。


そこでまず相談したのが、京都府広域振興局 丹後地域アートマネージャーの甲斐少夜子さん。

甲斐さんは芸術に関する知見がある上、これまで様々な形でアートを中心としたイベント企画や

ワークショップの運営を担ってこられました。


甲斐さんが過去に携わったアートイベントや企画の裏側についてお話を聞かせて頂きました。

イベントなどを企画するに当たって必要な段取りや誰に相談・交渉する必要があるのかなどに

ついて分かりやすく伝えていただきました。

少夜子さんに相談①.jpg

そしてその際紹介していただいたのが「ECHO あしたの畑―丹後・城崎」というイベント。

これはあしたの畑主催の企画で、7月~8月にかけて約1ヶ月間という長期にわたって

丹後と城崎で行われるアートと食のお祭り。

その土地の自然や歩んできた歴史を見つめ直し、

そこからインスピレーションを受けた芸術家たちが作品を生み出す。

そこには異なる分野の芸術家達が集う。陶芸家、桶職人、建築家、料理人、ガラス作家...。


異色のアーティストたちやイベント企画に携わっている人々と関わりをもち、

運営スタッフとして参加してもらうことで企画の作り方やイベント・ワークショップの方法を

学べるのではないか、という提案をしていただいたのです。

そこで高校生たちは、夏休み中各々で時間を作り運営側としてこの"アートと食の祭り

「ECHO あしたの畑-丹後・城崎」に参加することになりました。

少夜子さんに相談②.jpg


そうと決まれば、次はあしたの畑のイベントについて詳しく知る必要があります。

後日、京丹後市未来チャレンジ交流センター「roots」にてあしたの畑運営事務局によって

開催される説明会に参加しました。

あしたの畑説明会①.jpg


あしたの畑説明会③.jpg

このとき参加していた高校生たちに会場である竹野神社を知っているか尋ねたところ、

みんな知らないとの回答が。

多くの生徒たちは峰山や大宮周辺に住んでおり、

竹野神社のある間人エリアにはほとんど足を運んだことがないといいます。

これは、地元の新しい魅力にも触れられる機会になる。

勿論、アーティストたちとの出会いや京丹後内外から訪れる人々との交流も

彼・彼女たちにとって貴重な体験になること間違いなし!


その後は、実際に竹野神社へ!

それぞれの会場で展示されている作品の由来を聞いたり、

宮司さんと一緒に神社を歩いて神社の歴史を学びました。

ECHO看板.jpg

あしたの畑竹野神社見学.jpg

あしたの畑竹野神社見学②.jpg

竹野神社見学③.jpeg

このイベントにはアートチームの生徒たちだけではなく、

芸術系を進路に考えている生徒や建築に関心のある生徒、

そして峰山高校だけにとどまらず京丹後市内の他の高校からもたくさんの高校生たちが

スタッフとして関わってくれました。


その様子については、また別の記事でお届けします!

引き続きお楽しみに。

 
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