1月9日(火)にオンラインによる校内放送で3学期始業式が行われました。

-柏木校長先生の式辞より-

 このたび石川県能登地方を震源とする大規模な地震により、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災されました皆様に心からお見舞い申し上げます。そして翌12日には、羽田空港において航空機事故が発生しました。航空機事故で亡くなられた方々に心からお悔やみを申し上げます。
 

 このたびの大規模地震により、自然の威力を目の当たりにする一方で、人間の無力さを感じました。皆さんと同じ高校生が犠牲になってしまったことにも胸がしめつけられる思いでした。私たちが今すべきことは命を大切にすることです。与えられた命を全うすることが私たちの使命です。皆さんの安心・安全な学校環境を作ることが不可欠です。また、このたびの地震では、東日本大震災の津波発生時の教訓が活かされました。過去の大きな犠牲を決して無駄にはしない行動で多くの命が守られました。
 また、羽田空港での機体接触事故では、日本航空機の乗客・乗務員全員が無事でした。これは、乗務員の適切な判断による避難誘導と乗客の冷静な避難が行われた結果だと思います。人間はミスをするものです。しかし、危険に対応する訓練や危険予測を日頃から意識することでミスを回避でき、たとえミスが起こってしまっても最小限の被害でおさえることができます。皆さんも通学時や学校生活の中で起こるかもしれない危険を予測して事故を起こさないまたは回避する力を身につけてもらいたいです。今回の航空機事故で乗客・乗務員が全員無事であったのは偶然の奇跡ではなく、日頃のクルーの訓練の成果と乗客の皆さんが冷静に整然とした行動をとられたからなのではないかと思います。教訓として、皆さんには火災や地震などの非常時を想定した訓練などにも自分事として真剣に取り組む姿勢を持ってもらいたいと思います。

 最後に、3学期の始まりにあたって各学年ごとにエールが送られました。「3年生は、進路決定に向けていよいよ正念場です。残りの授業や高校生活を大切にして有終の美を飾ってください。」「2年生は、スキー研修旅行があります。仲間と有意義な時間を過ごしてください。」「1年生は、学年の締めくくりの3学期も勉強やクラブ活動に励んで学年全体での成長を期待します。」 皆さん、3学期も頑張りましょう!という言葉で締めくくられました。

 その後、教務部長から学年最終の成績を見据えた学習の進め方、生徒指導部長から身だしなみを常に意識し、安全で充実した学校生活を過ごすことの重要性、進路指導部長から各学年における進路実現に向けての心構えのお話がありました。一日一日の積み重ねが一年となり、やがてその積み重ねが受験の日まで頑張れる力へと変わっていくというエールが送られました。

 
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