雨の日の練習はオリジナリティを!

 今回は写真から紹介します。
 御覧いただいた写真から想像できますか。
 こちらは、体育館でテニスボールを使用してのトレーニングの様子です。真ん中の生徒からバウンドさせるボールを放ちます。写真1枚目と2枚目では、右奥から捕球する人が走ってきて、写真の真ん中にある青いコーンより後ろでボールを捕球します。捕球したボールは左の人に送球します。送球した人は青いコーンより前にフライボールを投げてもらい、ノーバウンドで捕球します。捕球後はカゴにボールを入れて、元の場所に戻ります。これを左右入れ替えて行います。
 写真3枚目と4枚目では、右奥のスタートの距離を先ほどより半分の位置に設定しています。真ん中の青いコーンより手前でボールを捕球し、あとは先ほどの流れと同じで左右も入れ替えて行います。

 バウンドするボールに対して、捕球するまでに距離があれば合わせやすく、捕球後のステップもしやすくなります。ただし距離が近くなると、捕球するまでに時間が短くなり、慌てることもあります。捕球までの長い距離と短い距離を設定し、あらゆるボールに対応できるように行っています。

 さらに、テニスボールを使うメリットもあります。本来は硬式ボールで練習をしますが、テニスボールを使用することで、ボールへの恐怖心も軽減されます。本校の硬式野球部員は高校から野球を始める生徒もいるため、いきなり固いボールを扱うと恐怖心でボールとグローブの距離感が遠くなったり、握り替えが遅くなります。そこで柔らかいボールを使用することで、思い切ってボールを扱うことができます。さらに、ボールが柔らかい分、握り替えのときに弾みやすくなるため、左手にグローブをつける人は、右手への握り替えも扱いやすくなります。初心者や経験者も含めた練習においては、最適だと考えています。