高校野球の冬練習を改革!

 今回紹介するのは、トレーニング方法(一部)についてです。
 高校野球は通常、オンシーズン(3月~11月)とオフシーズン(12月~2月)に分けられます。オフシーズンでも地域や環境によっては、ボールを使用して練習はできます。しかし、本校では特に冬場は、雨や雪の影響でグラウンドが使えない状況があります。身体が完成していない高校生にとっては、寒さの影響により、故障のリスクが高まります。そこで、様々なトレーニング方法を用いながら、楽しく身体を鍛えることにしています。

 高校野球の冬練習のイメージはどうですか?
 楽しいですか?しんどいですか?(色々あると思います。)

 高校生の身体は発達途上であり、極端な練習方法を行うことで故障リスクが上がってしまいます。そこで令和4年4月からは、基礎体力向上も兼ねて、少しずつトレーニングの時間を増やしています。トレーニングの一部を紹介します。写真を御覧ください。

 現在、所有している道具を使用して、様々なトレーニング方法を組み合わせながら、練習方法の1つとして行っています。
 題して【くじ引きフィジカルトレーニング】!
 2人1組のペアを組み、各列での勝負形式です。各列4色のコーンをペアで相談をして既定距離の場所に配置。くじを引いて書かれている内容を遂行する形式です。例えば、「青3」と書かれている場合は、中央に置いてあるテニスボールのカゴからテニスボールを1つずつ青色のコーンに置くことを繰り返します。列の各色に全てボールが入るとゴールになります。このときに、ボールを取る、置くの行動の切り返しや姿勢動作を行うことで、野球の守備動作の向上に繋がるようにしています。回数を重ねるごとに「どのように切り返せば、早く置くことができるか」「どのように走ればスタートを切れるか」など考えることも、このトレーニングでは大事です。勝負形式だからこそ、ただやれば良いではなく、頭も使いながらすることも勝ち負けを左右します。また、あくまでトレーニングとして、運ぶだけではなく「腕立て10回」「60cm台ジャンプ10回」「倒立30秒」「4足歩行」などなど、様々なトレーニングを取り入れて行っています。勝負形式にすることでスピードも出て、周りとの競争意識も芽生えます。選手たちは、勝負が決まる最後まで取り組んでいます。