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  ぶらり農場途中下車の旅

由良川キャンパスのブログです。由良川キャンパスにまつわるものを中心に紹介します。

 
由良川キャンパスブログ
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2016/03/18

ぶらり農場途中下車の旅24

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窒素のコントロール


 窒素は植物を大きくする不可欠な要素ですが、やり過ぎによる失敗が多いものです。スイカやサツマイモにやり過ぎるとツルばかり繁茂し、実ができない、イモができないといった状態になります。ブドウ(とくに巨峰)ではこれも枝が繁茂し花が咲いても実にならない「花ぶるい」を引き起こします。
 みなさんの周囲の水田を見てください。管理してる人によって肥料のやり方が違うため、田んぼの色の濃さが違うと思います。窒素肥料をやるとイネの緑が濃くなります。濃いから良いというものではなく、味が落ちるともいわれています。田んぼの緑が少し薄めで竹笹くらいの色がちょうど良く、それくらいがおいしい米がとれると考える人もいます。その辺は人によりさまざまですので一概には言えませんが、窒素が多すぎるとコシヒカリはすぐに「倒伏」してしまいます。コシヒカリは「コケヒカリ」と揶揄されるのです。
 みなさんも学校や家庭での菜園で、肥料のやり過ぎには十分注意してください。例えばキュウリは色が濃緑で元気に見えるものは窒素の効き過ぎで短命のうちにうどんこ病にかかって早く枯れます。スイカもか細いツルで「こんな細いツルで大きなスイカができるのかな?」と心配になるくらいでちょうどいいのです。

18:16 | 投票する | 投票数(6) | コメント(0)
2016/01/19

ぶらり農場途中下車の旅23

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戦後不足したもの

 戦後不足したものといえば、鋼材、燃料、窒素肥料・・・などたくさんのものが不足しました。とくに食糧不足であったことはいうまでもありません。
 戦後、「硫安」が不足したことが問題となっていました。この硫安とは「硫酸アンモニウム」のことで農業界では「窒素(N)肥料」です。窒素という元素は「主要3元素(植物育成に最も重要な元素)」の筆頭です。
 この窒素の効能は簡単にいうと「植物を大きく育てる」ことです。戦後、肥料不足で農業の収穫量は激減していましたが、この窒素肥料が確保できれば増収が見込めるため、食糧難の時代には重要視されました。 また、化学肥料で栽培した野菜は「清浄野菜」とよばれ衛生的で注目されました。
 今では、化学肥料も多用するようになり、環境汚染(富栄養化)や田畑の残存養分過剰(田畑に必要以上の肥料が残りバランスが狂っている)などの問題を引き起こしています。まさに、農業界においても「豊食の時代」なのです。


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2016/01/19

ぶらり農場途中下車の旅22

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窒素のコントロール


 前述したように窒素は植物を大きくする不可欠な要素ですが、やり過ぎによる失敗が多いものです。スイカやサツマイモにやり過ぎるとツルばかり繁茂し、実ができない、イモができないといった状態になります。ブドウ(とくに巨峰)ではこれも枝が繁茂し花が咲いても実にならない「花ぶるい」を引き起こします。
 みなさんの周囲の水田を見てください。管理してる人によって肥料のやり方が違うため、田んぼの色の濃さが違うと思います。窒素肥料をやるとイネの緑が濃くなります。濃いから良いというものではなく、味が落ちるともいわれています。田んぼの緑が少し薄めで竹笹くらいの色がちょうど良く、それくらいがおいしい米がとれると考える人もいます。その辺は人によりさまざまですので一概には言えませんが、窒素が多すぎるとコシヒカリはすぐに「倒伏」してしまいます。コシヒカリは「コケヒカリ」と揶揄されるのです。
 みなさんも学校や家庭での菜園で、肥料のやり過ぎには十分注意してください。例えばキュウリは色が濃緑で元気に見えるものは窒素の効き過ぎで短命のうちにうどんこ病にかかって早く枯れます。スイカもか細いツルで「こんな細いツルで大きなスイカができるのかな?」と心配になるくらいでちょうどいいのです。




それでも、ナスは肥料喰いなので、肥料をやりましょう!

16:29 | 投票する | 投票数(1) | コメント(0)
2016/01/19

ケミストリー偉人伝6

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 杉田玄白は、辞書も何も無い時代に、オランダ語の書物を何年もかけて翻訳し、「解体新書」を完成させ、その功績はあまりにも有名です。その一方で、川本幸民の名はあまり知られていないのではないでしょうか?
 川本幸民(1810~1871)は「化学新書」を翻訳した江戸末期の蘭学者で、ドイツの化学書のオランダ語版を翻訳し、かなりレベルの高い化学書を理解していたようです。また、「化学」という言葉自体をつくったのがこの川本で、「ブドウ糖」とか「有機化学」、「炭素」、「蛋白」、「大気」、「合成」などなど・・・川本がこの頃つくった言葉が現代の日本の理化学の世界で今も通用しています。
 このほか、「化学新書」では、今の高校の教科書で見るような化学反応の実験例が図解されていたり、「C」は「炭」、「H」は「水」、「O」は「酸」など日本語による元素記号もありました。さらに、「炭四水四酸五」など分子の表示もされていて、漢字で係数までついていました。ただし、当時は研究が未発達な部分もあり、係数の間違いが散見されるようです。
 また、日本で初めてビールを製造したとか、危険な黄リンを使ってマッチをつくったとか、数々の偉業を成し遂げています。日本の化学界に黎明をもたらした偉大な功労者です。

日本に「化学」をもたらした先駆者、川本幸民

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2016/01/19

ぶらり農場途中下車の旅21

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キュウリのふしぎ
由良川キャンパスのブルームキュウリ

   収穫野菜を「洗う」という行為は、野菜を「痛め」鮮度の落ちを早めます。基本は収穫物は洗うことなく出荷し販売します。(ダイコンなどは洗って、トマトやナスは拭いて出荷する。)消費者が食べる前に洗うのが理想です。葉菜類でも洗わず土を拭き取り、汚さないよう収穫します。ハウス野菜はいかに野菜を汚さないように栽培するかが栽培のテクニックとなります。ただ、どうしようもないときもあります、葉菜類に泥が付くこともありますし、やむを得ずトマトやナスに農薬を使わざるをえないこともあります。その場合、トマトやナスなら果実をから拭きして箱に詰め出荷します。
 ところが、キュウリは拭けません。果皮のイボ(トゲ)は新鮮さの証であり、それをつぶすわけにはいかないからです。また、花ガラも取ることができません。キュウリは拭いたり洗ったり、さわれない野菜なのです。
 キュウリは果皮に白い粉をふき、ツヤがないような状態(ブルームという)になります。これが見た目を悪くしたり、「農薬がかかってるの?」と消費者に疑念をもたせます。そのような疑念をもたれると価値が下がるので、生産者は多大な「労力」と「コスト」をかけ、「接ぎ木」して栽培します。「ブルームレス台木」というカボチャに接ぎ木して栽培すると不思議なことにキュウリはツヤがありピカピカになりきれいになります。
 ところで、このブルームレスキュウリ(ツヤのあるキュウリ)ですが、生産者が多大な「労力」と「コスト」をかけたわりには、ただ「きれい」というだけで、皮が厚くなり身が柔らかくなり「おいしくない」といわれています。 その一方で、接ぎ木をしていないブルームキュウリ(白い粉をかぶったツヤなしで接ぎ木をしない自然なキュウリ)の方がパリパリ食感でおいしいと言われています。スーパーなど大規模流通している大型産地のキュウリはほぼ全てブルームレスキュウリです。
  家庭菜園や直売所・道の駅で売っている「ツヤのないキュウリ」、見た目は悪くてもこの方が自然でおいしいはずです。
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2015/09/17

ぶらり農場途中下車の旅20

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水田にいる厄介な害虫

 ~自然の神秘~

 

 水田には厄介な害虫がたくさんいます。その代表として「ウンカ」があげられます。成虫は3~4mm程度。小さな虫ですが水田で大量発生し、イネの葉や茎から汁を吸って枯らしてしまうこともあります。

 このウンカは水田で初夏~稲刈りまでの間に何度か産卵を繰り返し、世代交代を繰り返しますが、冬が来ると低温に耐えきれず死に絶えます。

 でも、疑問が残りますね。夏に大発生するウンカは冬に死に絶えている。はず?なのに、なぜ翌年また発生するのか?つじつまが合いませんね。実はこのウンカは中国大陸南部で発生するのです。でも、まだ疑問が残ります。3~4mm程度の小さな虫が大陸から日本列島に飛来するだけの飛行能力はあるのでしょうか?答えはありません。ですが、飛んで来られるのです。6月にジェット気流に乗って飛来するのです。移動は風まかせ。ですから、大陸での発生量、その年の気流、梅雨前線の動きなど種々の条件により、この害虫の発生量は年により大きく変動します。

 厄介なのは急激に発生したり、激発したり、気流の様子により年によってはほとんど発生しなかったりします。こまめに田んぼをチェックしないといけませんが細かい害虫なので案外気づきにくいものです。

 また、大陸から気流に乗って大量に飛来しますから、被害がかなり広範囲であったりしますので、防除においては都道府県間の連絡、連携も大切です。

 体長3~4mm程度の虫が気流に乗って飛んでくるとは、まさに自然の神秘といえますが、「招かれざる客」であることには間違いありません。
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2015/08/28

ケミストリー偉人伝5

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アメデオ・アヴォガドロ

 

 以前に一度紹介した、アメデオ・アボガドロ(1776-1856)はイタリアの学者です。

このアボガドロは化学界において最も有名な学者と言っていいほど大きな功績を残しています。「同温同圧のもとでは、全ての気体は同じ体積中に同数の分子を含む」という「アボガドロの法則」や物質を原子量で数える6×1023mol/l「アボガドロ定数」など、化学において、基本となる考え方を創り上げた功労者で、この発想が無かったら今の化学・医療の進歩は無かったか、相当遅れていたことでしょう。molの発想がなかったら、物質量を量る(数える)ことすらできないので、「化学」の世界では「何もできない」のと同じことです。

これだけ、重要な考え方を打ち立てたアボガドロですが、実はイタリアの貴族家庭の出身でした。しかも法律家の家系で、アボガドロ自身も法律を学び、弁護士になりました。化学界に名を残したアボガドロは実は文系男子だったのです。

ところが、25歳頃に電気工学・化学・数学を独学で学び、理数系に目覚めたのです。この後にこのような理論を打ち立てたのですが、アボガドロ自身が無名な上、理論が難解で当時の常識からははずれていたため、誰にも相手にされませんでした。この理論が認められたのはアボガドロの没後のことです。

弁護士になり、成人になってから理数系に目覚め、独学でこのような功績を打ち立てるのですから、よほど頭がよかったのか?ものすごい努力があったのか?そこはよくわかりませんが・・・人間、何歳からでも「学びたい」と思ったときが学びどきなのかもしれませんね。


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2015/06/11

ぶらり農場途中下車の旅19

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「茶園の厄介者(^_^;)

 植物を栽培していると、野菜や草花のこぼれ種が畑の端に発芽し元気に育っていたりします。それを見ると生命の強さを感じずにはいられません。

 その一方で、いざ苗を作り、畑の準備を整えて植え付けても思うように育たないことが多々あります。うまくいかないものです。「悪天候」、「害虫」、「雑草」、「病害」・・・これらが作物の生育を阻害します。

 お茶と言えば木本植物(樹木)ですから、ある程度成長すればけっこう強いものですが、茶園にも困った雑草があります。それは、「ヘクソカヅラ」。すごい名前ですね!この植物は臭いんです!だから昔の学者が「屁(へ)」「糞(くそ)」と名付けたのです。ちなみに「かづら」とは「ツル植物」のことです。

 このヘクソカヅラは茶の木の株元から育ち、ツルですから、見つけて切っても、切っても・・・切ってもすぐ伸びてきます。そして茶の木に巻き付き繁茂します。放っておくとどうなるか?「茶摘み」をした時に「茶葉」に混入します。名のとおり臭い植物ですから、お茶の葉には絶対に混ざってほしくない植物です。

 ところで、植物の和名にもおもしろいものがいろいろあります。一つ紹介しましょう。それは「バクチノキ」。この木は、次々と樹皮が剥がれ落ちます。これが、バクチに負けて身ぐるみ剥がされた様と重ね合わせて名付けられました。明治期の和名をたくさん考えた学者たちはけっこうユーモラスですね!

 興味がある人は植物図鑑を開いてみましょう!


09:17 | 投票する | 投票数(3) | コメント(0)
2015/03/10

ぶらり農場途中下車の旅18

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~タラヨウの木~


 

 前回に引き続き、今回も樹木観察を行いました。題材は「タラヨウ(多羅葉)」の木です。

 常緑樹で、葉は大きく常緑樹独特の厚みがあり、葉の周りはのこぎり状になっています。別名「葉書の木」と呼ばれていて、「葉書(はがき)」の語源は、この葉が由来しているようです。

 この葉は、木の枝などで葉裏に傷をつけると、その傷が最初は緑ですが、数十秒後には黒く変色し、文字や絵が浮かび上がります。

 実際に葉裏に傷をつけてみました。(写真)くっきり文字が浮かび上がりました。


 かなり古い時代から、この葉に字を書いていたようで、この葉に願い事を刻んだり、寺社で吉凶を占ったり、戦国時代には情報のやりとりをしたようです。今のようにメモ用紙もボールペンもない時代にはちょっとしたメモ程度や覚え書きにできたようですね。みなさんも試してみてください!

この木は「葉書の木」なので、郵便局のシンボルです。郵便局の敷地にもときどき植わっています。また、いちばんよく見かけるのは神社・寺などです。神社などの場合は神木として大切にされている場合があるので無断で葉を取ることがないよう十分注意してください。 


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2015/01/15

農芸化学科 実験レポート2

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~楽しいバスボムづくり~



 「中和反応(酸と塩基の反応)」がおきると、「水」と「塩(エン)」ができます。少し難しい話になりましたが、この塩(エン)の一種に「炭酸水素ナトリウム(NaHCO)」があります。一般には「重曹」、「タンサン」、「ベーキングパウダー」などと呼ばれ、これらはすべて同じもので、炭酸水素ナトリウム(NaHCO)のことです。

 炭酸水素ナトリウム(NaHCO)の使い道は広く、

  1 弱塩基性で、台所周りの汚れ落とし、消臭、研磨

  2 調理や漬け物

  3 発泡作用があるので、ケーキやビスケット、カルメラ焼きなどの膨らまし

   などに活用されます。


 発泡入浴剤(バスボム)にも使われていますので、今回はその作り方を紹介します。


 ■準備物  ・重曹  ・クエン酸  ・グリセリン(薬局薬店で買えます)  ・その他

 ■手 順  ①重曹2、クエン酸1の割合で混ぜる。

         ②そこにグリセリンを適量混ぜ、こねる。最初は容器の中でこねよう!

         ③お好みのアロマオイル(香料)やハチミツ、塩などを少量混ぜる。

      (このときに水分が多いと反応が始まるので注意!)

         ④だんご状にするか、お好みの型に詰めて整形する。

         ⑤浴槽に入れると、シュワッと発泡する。


材料を混ぜる

整形

お湯に入れると発泡


~ちょっと難しいけど・・・解説~


NaHCO + クエン酸 → クエン酸ナトリウム + HO + CO


 このとき、クエン酸の水素イオン(H)が炭酸水素イオンに渡されます。水素イオンのやりとりがあるので、これは広い意味での中和反応です。
そして、中和反応の結果、クエン酸ナトリウムという塩(エン)と水、二酸化炭素が発生したのです。

 少し難しいですが、詳しくは、高校で学んでください!
 寒い冬は手作りバスボムで暖まりましょう!


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