令和6年度入学式を挙行しました。

のうえんか

4月9日(火)、桜が咲き誇る中、令和6年度入学式(全日制・定時制)が行われました。新入生は、真新しい制服に身を包み、少し緊張した面持ちの中、式に臨みました。あいにくの雨でしたが、多くの保護者の方が参列されました。

(式辞より一部抜粋)
ここ綾部の桜も皆さんの入学を迎えるように満開となりました。その桜の木を使った、桜染めの話をします。桜染めというのは、桜の木を使って白い布を染める染め物で、色合いは本当に桜の花の色と同じ淡いピンク色になります。
この桜色は、桜の花びらを使って出すように思えますが、実はそうではありません。美しい桜色は、桜の木のごつごつとした木の皮を使うのだそうです。しかも、その色は一年中どの季節でもとれるわけではなく、桜の花が咲く直前のちょうど三月の頃のものでなければいけないそうです。
どうして桜の木の幹からこの色が出てくるのか、どうしてその時期のものでないといけないのか不思議ではないですか。これは、桜の木が間もなく花を咲かそうとする時期に、桜の花の色を花びらだけでなく、木全体に蓄えている、木全体が桜の色をしているのです。
私たちは、桜の花のあのきれいな色を桜の花びらの色だと感じていますが、実は、あの色は桜の木全体に蓄えられた桜の木全体の色なのです。花びらの色は幹の色であり、樹皮の色であり、樹液の色なのです。桜は全身で桜色に色づいていて、木全体に蓄えたあの淡い桜色を、花に注ぎ込んでいるのです。花びらは、木全体を代表して桜色をあらわしているのです。一週間ほどしかあのきれいな花を私たちは見ることができません。しかし、桜の木はその一週間のために、一年をかけてコツコツと桜の色を貯めてきているのです。そして、厳しい冬を越え、春の暖かな陽気を感じたときに、今が一年間蓄えたものを一気に出すときだと感じてあのきれいな花を咲かせるのです。
このことは、皆さんの学校生活に当てはまることだと思います。皆さんは、桜の木とは違い綾部高校での高校生活という時間の中で自分の色を蓄えていってください。そして、卒業を迎える年には、本校で蓄えてきたものを、桜の花と同じように一気に示すことになります。それは、学習で身につけたことであったり、学校行事や部活動を通して培ったものであったりするでしょう。その時の色は、皆さん一人ひとり異なると思います。それぞれがそれぞれ、高校時代、高校生活という年月をかけて自分の色を蓄え、一気に咲かせるときが来ます。
そのために、皆さんは、これからそれぞれの色を自分の中にしっかりと蓄えてほしいと思います。そして、一人ひとりがそれぞれの色できれいな花を咲かせるよう、これからの学校生活を一日、一日大切に過ごしてください。
教職員一同応援したいと思います。

11組入場
12組入場
11組呼名
12組呼名
入学許可
校長式辞
第一学年部教員紹介
11組退場
12組退場
11組HR
12組HR

 式典後は、各教室でHRが行われ、担任の先生の話を真剣に聞く様子が見られました。実習や学校行事等をとおして仲間とともに成長し、充実した高校生活を送ってください。

タイトルとURLをコピーしました