楽しき　まなびや　峰山高校

　「いさなごの　やまなみ　...」

　本校の校歌に謳われる山（いさなごさん）は、比治山伝説（羽衣天女伝説）で知られています。天女の一人として天から舞い降りたとされる豊受大神（伊勢神宮外宮に奉祀）は、食物・穀物を司る女神とされ、天照大神のために籾種を蒔いて稲作をした「月の輪田」は、本校から程近い峰山町二箇の地に、現在も伝承されています。また、約300年前に発祥した絹織物「丹後ちりめん」に端を発するものづくりは機械金属産業へと発展し、本校周辺には関連企業が約150社集積しています。このように、古の歴史とハイテク総合産業が同居する京丹後市のほぼ中心に本校は立地し、普通科と機械創造科の２学科を設置しています。

　本校は、大正11年創立の京都府立工業学校を前身とし、昭和23年の学制改革による峰山高等女学校の統合を経て、京都府立峰山高等学校となりました。以来、輝かしい歴史と伝統を築きながら、令和４年度には記念すべき創立100周年を迎えました。同窓生は創立以来29,000名を超え、地元丹後地域はもとより日本全国、さらには海外においても幅広く様々な分野で活躍されています。

　さて、本年度も引き続き、新しい時代に向けたICT活用による教育課程実践検証協力校事業（MEXCBTの活用）や、NIE実践指定校、グローバルネットワーク京都校として、実践研究に取り組みます。さらには、STEAM教育も取り入れながら、普通科「いさなご探究」や機械創造科「課題研究」などの探究活動を融合・充実させて、新しい時代を生き抜く力、新たな価値を創造する力の育成に努めてまいります。

　「求めてやまじ　高き理想を！」の校是のもと、全ての教育活動を通して、生徒と教職員が共に成就感と感動を味わえる「楽しき　まなびや　峰山高校」でありますよう、全員が一丸となって取り組む所存でございますので、今後とも京都府立峰山高等学校へのさらなる御理解と御支援を、心よりお願いいたします。

　令和６年４月