館長ごあいさつ

 当館は昭和45年10月に開館し、今年で54年目を迎えます。京都府北部で最初に設立された資料館であり、本館に隣接する国指定史跡丹後国分寺跡、京都府指定文化財建造物旧永島家住宅とともに、郷土についての歴史資料、考古資料、民俗資料等の保存及び活用を行ってまいりました。これまでに収集、保管してきた資料は11万点以上、展覧会は327回開催、特別展に関連した図録の発行は93冊となります。地域の方々やさまざまな分野の研究者・団体及び関係機関等の幅広い方々のお力添えを得て、ここまできました。
 その後、当館は令和4年8月に京都国立博物館名誉館長(前館長)佐々木丞平氏を同館の名誉館長として招聘し、同年9月には、施設の改修・新設を進めるリニューアル整備が決定されました。
 さらに、令和5年12月には、リニューアルの概要を公表、丹後の歴史・文化の探訪と観光の拠点となるミュージアムを目指すこととなりました。丹後の歴史・文化をコア(核)に、地域の魅力を世界に発信し、文化・観光・地域経済の活性化を促す、交流と創造を育む「ハブ・ミージアム」として、令和8年度中のリニューアルオープンを目指こととしております。
 リニューアルされたこのミュージアムには、歴史・文化をはじめ、織物や食、アートなど、さまざまな分野に関心がある多くの方々が集い、交流することで新たな発見や刺激が生まれる場となることを願っています。
 当館は、これからも地域とともに歩み、連携し、創造と交流をはぐくみながら地域の魅力を発信していく場として運営してきたいと考えております。 今後とも変わらぬお力添えをよろしくお願いします。

京都府立丹後郷土資料館長

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