人権学習[後期] 「インターネット社会の人権尊重~デジタル時代のリテラシー~」

人権学習(PTA人権研修会)として、京都府立大学の浅田太郎 副学長をお迎えし、「インターネット社会の人権尊重~デジタル時代のリテラシー~」と題して、講演いただきました。 10代のSNS利用率が9割を超える現状や、情報が一瞬で拡散する現代社会の特徴について詳しく説明していただき、匿名での投稿が攻撃性を高める心理実験の紹介や、「いいね」を求めて発言が過激化していく仕組み、さらには他人の失敗を笑う「シャーデンフロイデ」という感情がSNS上で大きな問題になることなど、具体的な事例を交えて学ぶことができました。 「投稿する前に立ち止まり、本当に広める必要があるのか」「もし自分だったらどう感じるかを考えること」など、SNS利用において欠かせない"心のブレーキ"の大切さを改めて意識しました。また、名誉毀損や侮辱罪、プライバシー侵害といった法的なリスクにも触れられ、情報を正しく扱う責任についても考える機会となりました。 生徒からも多くの質問があり、SNSとの関わり方を主体的に考えようとする姿勢が見られました。これから、どのような人権意識をもってインターネット社会を生きていくことが大切か、深い学びを得ることができました。
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