7月19日(金)に1学期終業式がオンラインで行われました。柏木校長先生の式辞では、「人間性を高めることの重要性」についてのお話がありました。大リーグで活躍する大谷選手が高校時代に作成した目標達成シート(マンダラチャート)を例として、自分の目標に対する思考を整理し、その実現のための具体的な要素こそが重要であり、目標達成への道には不可欠であるというお話でした。
~柏木校長先生の式辞より~
大谷選手は、シートの真ん中に「ドライチ8球団」と書いています。それを達成するため、技術や体力面、精神面の要素を書いていますが、私が注目したのは、野球とは無関係と思える「人間性」という要素を書いていることです。
「応援される人間になること」
応援される人間とは裏表のない人間だと思っています。部活動でウエイトリフティングを長年指導してきた中で、裏表のある人間は、決して応援される人間にはなれないと考えています。それ以上に、そんないい加減な人間が活躍することは、思いを持って打ち込んでいるウエイトリフティングというスポーツの価値を下げることにつながる。そんなふうに感じて、部員には、いつも先生やクラスメイトから、応援される人間になるようにと再三言ってきました。
「信頼される人間になること」
私が考える「信頼される人間」の条件の一番は、約束を守る人だと思っています。特に時間を守るということが大切だと思っています。私は、毎朝、校門で登校してくる皆さんを迎えていますが、朝の遅刻が多いことが気になっています。中でも一番気になるのは、遅刻することが悪いことだと感じていないような人たちがいるように思えることです。しかし、社会に出たときに、時間が守れない、約束が守れないことから、あの人は信頼できない人間だと周りから悪い評価をされてしまう。私は桂高校生に、そんな人間にはなってほしくない、そんな社会人になってほしくないと心の底から願っています。どうか、あと5分早起きし、家を5分早く出ることで時間を守る、約束を守る、そして、その結果、信頼される人間になってください。
今日は大谷選手が高校生のときに書いた目標達成シートをもとに話をしました。皆さんに伝えたいことは、大谷選手は体格にも恵まれ、ある意味、天才的なアスリートであることは間違いないとは思いますが、決してそれだけではないということです。この目標達成シートに書かれているすべての要素に対し、高校時代から今に至るまで、真摯に取り組んできた結果だということ、そして、その中には、一見、野球には関係なさそうな、人間性を高めることや運を引き寄せるため、常に自分磨きをし続けていることを忘れてはなりません。特に、応援される人間になるということから、裏表のない、素直で、正直で、誠実な人間になってもらいたい。信頼される人間になるということから、約束を守る、時間を守る、そんな生徒になってもらいたいと思っています。決して難しいことではなく、ちょっとした心掛けでできることです。皆さん一人一人が、自分自身の行動を少し振り返ってみて、改善すべきところは改善する努力をしていきましょう。
最後に、明日から夏休みが始まります。3年生にとっては進路決定に向けた大切な期間になります。1,2年生にとっても、部活動や進学補習、自宅学習など、充実した期間にしてもらいたいと思います。
そして、2学期始業式の日は、遅刻することなく、元気な姿、笑顔のあいさつでスタートできればうれしいです。明日からの夏休み、有意義な期間にしてください。
その後、教務部長、生徒指導部長、進路指導部長がそれぞれ、夏休み中に生徒の皆さんに注意してほしいことやチャレンジしてほしいことについて話されました。全国大会、近畿大会出場者たちは最高のパフォーマンスが発揮できるように、それぞれの生徒たちが「桂プライド」を忘れずにチャレンジできる夏にしてほしいと思います。