令和6年12月21日(土)~24日(火)、専門学科の特別研修を5年ぶりに実施しました!

 コロナ禍以前はマレーシアへの海外研修でしたが、国内に変更して復活第1弾。昨年度から計画し、ようやく再開することができました。日頃から触れている農業や自然環境とはまた違ったところに身をおき、現地の農業事情や自然環境に触れ、知見を広げ、今後の研究活動や進路に活きる体験をしてほしい。そんな思いでマレーシア研修から引き継いだ研修を屋久島、鹿児島で行ってきました。

 ★1日目(1221日) 伊丹空港→屋久島空港→はらの里農園

 小さなプロペラ機に乗り、昼過ぎに屋久島に到着。すぐにはらの里農園さんに訪問し、屋久島の農業事情についてお話を聞き、ポンカン収穫も体験しました。屋久島ではイネや野菜の栽培はほとんど行われておらず(栽培できない...)、農家はたいていポンカンやタンカンを栽培しているという亜熱帯気候ならではの事情に興味深く聞き入っていました。

 宿では屋久島名物のトビウオのから揚げをいただき、伺った農園の日高さんからの話をしっかりまとめていました。

★2日目(1222日) 白谷雲水峡トレッキング

 朝、宿を出発してトレッキングへ。ジブリ映画で見たことがあるような風景を目の当たりにし、感激して写真もいっぱい撮りました。壮大な自然に向き合いながら、亜寒帯にしか生息しないような植物にも出会い、太鼓岩からは疲れも吹っ飛ぶ景色を眺め、寒いことも忘れて大自然を満喫しました。屋久島は雨が多いと聞いていましたが、この日は雨、あられ、雪、強風に霧、最後には穏やかに晴れ間が出るという、なんとも慌ただしい天気でした。

 宿に帰ると、疲れているだろうと思いきや、夕食後には砂浜へ散歩に出かけ、サンゴや満点の星空にも出会うことができました。

★3日目(1223日) 屋久島観光鹿児島へ

 この日は少し屋久島の名所をめぐることができました。千尋(せんぴろ)の滝を眺め、屋久杉自然館では、屋久杉の土埋木(どまいぼく)を活用したキーホルダーづくりも体験。そのあとは志戸子ガジュマル園にも寄ることができ、南国独特の植生もガイドさんの案内のもと、しっかり学習することができました。

 夕方には高速船に乗り、鹿児島へ移動。翌日は最後のプログラム、鹿児島大学の訪問です。

★4日目(1224日)鹿児島大学桜島鹿児島空港伊丹空港

 鹿児島大学農学部を訪問。森林科学専門で農学部長の寺岡教授、動物・昆虫学専門の坂巻教授の特別講義を受けました。実際に行くことができなかった屋久島の西部林道のお話など、もう一度屋久島に戻りたいと思うくらい興味深いものでした。

 鹿児島大学の大学院に在籍している桂高校卒業生の蜂谷くんも参加してくれた発表会では、期間中寝る間も惜しんで準備した発表を見ていただきました。グループごとに屋久島の農業や自然環境についてまとめた資料を作成、1年生にとっては、2、3年生の先輩と発表資料を一緒に作ることができる貴重な時間となったことと思います。先生や学生さん方からも様々な意見やご指摘をいただき、また今後につながる経験ができました。

 構内を見学、昼食をすませてからは、大学からほど近い桜島を見に行きました。よく噴火をしているようで、風向きによっては灰をかぶる日もあるとのこと。鹿児島の農業にも特殊な事情がありました。

4日間、本当にたくさんの経験を積み、貴重な時間を過ごすことができました。この取組は、1月9日(木)実施の「TAFS研究成果発表会」でも発表し、公式インスタグラムにも多くの写真とともに記事をアップしています。多くの方のご協力により実施することができましたこと、感謝申し上げます。

 ありがとうございました。

                                        農場部

 
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