中学校は14日に、小学校は19日にそれぞれ卒業証書授与式を挙行し、4名の生徒、15名の児童が希望を胸に抱き、晴れやかな表情で上林中学校、上林小学校を巣立ちました。式辞の中で、卒業生へのはなむけの言葉として共通して述べたことがあります。それは、これからの世の中は先行きが不透明で、予測が困難な時代であり、そんな時代を生きていくために大事にしてほしいことでした。
9年生には、こう伝えました。「これからの時代を生きる皆さんにとって必要なのはレジリエンスです。困難な状況に直面した際に、しなやかに対応する力、弾力性です。竹は地中に深く広く根を張って立っています。そして、強い風が吹けば大きくしなり、やわらかな風が吹けば笹の葉を優しく揺らします。風が吹き、雨や雪が降ったとしても、軸がしっかりあって、それでもなおかつ、自然に身を任せ委ねて存在しています。卒業生の皆さんもまさに竹のように、逆境に対しても諦めず、気持ちを立て直し、冷静にそしてしなやかに対応しながら、あなたの夢や目標を追いかけてください。」
6年生には、こう言いました。哲学者サルトルが言った「人生とはBとDの間のCである」、つまり「人生とはBirth生まれてから、Death亡くなるまで、Choice選択の連続である」の言葉から、選択をする時には、自分が決め、自分が責任を持ちましょうという話をしました。また、自分が決める時に、①自分も人も大切にする力、②失敗を恐れず、チャレンジする力、③自分で考えて、自分から動く力の3つの力が大事になると伝えました。
これからの時代は変化が読めず、答えが一つでない時代です。卒業生だけではなく、全校児童生徒に、そして私たち大人にも今後の人生へのエールとして伝わればうれしく思います。
保護者の皆様、地域の皆様には、今年度も、本校教育への温かいご理解と力強いご支援をいただき、誠にありがとうございました。来年度も今年度と同様によろしくお願いいたします。
校長 北村 宏司
教職員一同