この度、全国連合小学校長会 機関誌『小学校時報』1月号の「会員の声」欄に拙筆を掲載いただく機会を得ました。テーマは「地域とともに歩む学校経営 -コミュニティ・スクール、地域学校協働活動の推進-」です。
本校は施設一体型の小・中学校(上林小・中一貫校)で、今年で開校十周年を迎えた。学校運営協議会を設置し、コミュニティ・スクールをスタートさせてから、今年度で二年目となる。
本校が目指す子どもたちの姿の一つに、「郷土に誇りと愛着を持ち、ふるさとを愛する児童生徒」を掲げている。
かねてから、地域の方に「ふるさと先生」として来校いただき、お話を聞いたり、地域に出向いて体験したりするふるさと学習や、地域の施設に出向いて職場体験学習や福祉体験学習を実施している。
また、教育委員会主催で地域の方にお越しいただいて、児童が放課後に体験活動をする「ちるどれんクラブ(放課後子供教室)」、登下校の見守り、児童への本の読み聞かせ、生徒の部活動支援、地域イベントや祭りでの「上林太鼓」の演奏などを行っている。
児童生徒が地域の方々とふれあい、学ぶことができる場面を豊富にいただいていることは、本校にとって大きな財産となっている。
どの学校においても地域学校協働活動推進員の配置が望まれるところであるが、本校は以前からその役割を担ってくださる方がおられ、本当にありがたいことである。
上林地域の歴史・伝統・産業・文化・自然・環境などについて多くのことを教わり、自分たちのこれからの在るべき姿や自分たちにできることについて考えさせ、地域にお返しができる子どもたちをこれからも育てていきたい。
校長 北村 宏司
教職員一同