雨に濡れた紫陽花の花の色が、とりわけ美しい季節となりました。
今月、地元上林では、「二王公園まつり」、「ほたるの夕べ」という大きな行事が行われました。また、上林民生児童委員協議会様には「ふれあいセミナー」を開いていただいています。どの行事にも本校の子どもたちが大勢参加させていただきました。
ふきを摘む子、レースで力走する子、上林の太鼓をたたく子、ビンゴゲームに興じる子、地元のおいしい食べ物をほおばる子、ほたるが舞う姿に歓声を上げる子、友達同士、家族や地域の人たちとおしゃべりする子。どの場面の子どもたちもとてもよい表情で、その子どもたちの姿を見ているだけで、私も幸せな気持ちになりました。
上林には、子どもたちを地域の「宝」として、まるごと包み込み、育てようとする土壌があり、子どもたちは、地域の皆様に「包み込まれているという感覚」を実感していると心から感謝しています。
上林小・中一貫校は、特色ある教育の第一に「ふるさと教育」を掲げ、地域からの学び、地域への発信、地域との交流に取り組んでいます。本校は、学年や校種を越えて学び合う伝統があり、ふるさと(上林)そのものを教育資源として学ぶ学習環境にあります。
年間を通じて、ふき摘み(1・2年生、3・4年生)、黒瓜の苗付け、梅ぼり(1・2年生)、水生生物調査(3・7年生)、とちの実拾い(小学生)、とちの実の灰流し(1・2年生)、上林の歴史・産業(5・6年生)、上林の太鼓(小学生)、君尾山・光明寺の学習(8・9年生)など、地域に出かけて行って、または地域の方に来校いただいて、直接地域の方々から学んでいます。子どもたちは、これらの学習を本当に楽しみにしていて、雨天で延期したときには、子どもたちの残念がる声が校長室にまで聞こえてくるほどです。
上林の子どもたちには、これからもふるさと上林を愛し、ふるさと上林を大切にする気持ちを持ち続けてほしいと思います。
上林の地域の皆様には、上林の子どもたちを守り、育てていくために今後ともお力添えをいただきますようお願いします。
校長 北村 宏司
教職員一同