研究主題
「 対話を通して自分の学びを高める児童の育成 」
育てたい児童の姿
１ 粘り強く自分の考えを伝えたり、友達の考えを聴いたりする児童
２ 自分の学習目標を立て、学習を振り返り、よりよくしていくことができる児童
自分の学びを自分で語れる児童
（課題、方法、分かったこと・できるようになったこと、振り返り）
主題設定の理由
本校では、考えを伝え合う力を高めるためにこれまで国語科や算数科を中心に研究を推進してきた。昨年度は、主体的に学び合う児童を目指し、「課題設定の工夫」「自力思考の保障」「話合い」に柱を置き、教科を限定せずに授業研究を行うとともに、児童朝会での感想交流や「ことばのホール」など、様々な場で指導を行ってきた。取組を通して、児童たちは自分の考えをもつことや、「まずはやってみよう」と自分で考える力が身に付いてきた。また、多くの児童が学級だけでなく全校の場でも自分の思いや考えを進んで伝えることができるようになった。そして、自分から進んで反応する姿も見られ、やりとりをしていこうとする意識が高まっている。一方で、自分の考えを広げることやさらに自分を伸ばしていきたいという思いが弱い。また、課題や物事を自分ごととして捉える力にも弱さがある。
与えられた課題に取り組むだけでなく、自分の目標を持って学習を進める児童を育てたい。友達の考えを聞くだけでなく、疑問に感じたことを問い返したり、考えに対する考えや感想を伝えたりする児童を育てたい。学びは自分のためのものだということ、友達と共に学ぶことで一人ではたどり着けなかった考えを見出すことができるということを実感させたい。
このような児童を育てるために、今年度は、昨年度に引き続き、授業や活動の中での「話合い」を大切にし、対話の力を高め、児童が対話は必要なこと、価値のあることだと感じるような授業や取組を組み立てたい。また、児童が自分の学習状況や理解度を捉え、自分の目標を設定したり、自分に合った学習方法を選択したり、次に生かすことのできる振り返りをしたりする力を授業や校内での活動の中で付けられるよう改善や工夫を重ねる必要があると考える。そして、自分の力を伸ばすためにいきいきと学習し、自分の学びを堂々と語れる児童に育てていきたい。。