2月12日(土)に1年生の土曜授業で「狂言教室(観賞会)」を金剛能楽堂で実施しました。
 本校の卒業生でもある茂山茂先生から解説をして頂き、その後、狂言「柿山伏(かきやまぶし)」と「千鳥(ちどり)」を観賞しました。
「柿山伏」は山伏が夢中で柿を食べる様子や鳴き真似を重ねる様子、自分の罪を覆い隠そうとする姿を、 面白おかしく描いており、山伏を笑うという風刺が込められた作品です。
 また、「千鳥」は、何とか酒を持ち帰りたい太郎冠者が奮闘し、 酒屋の気を引くために見せるさまざまな物真似芸が見所で、千鳥を捕る真似をするところで語われる「浜千鳥の友呼ぶ声は、ちりちりや、ちりちり」節はという狂言歌謡の一節は、つい一緒に浮かれてしまいそうな軽快な謡でした。「チョウサヤ、ヨウサ 」といった囃子言葉も楽しい雰囲気とともに中世の風俗を生き生きと伝えてくれる作品で、生徒たちも伝統の世界を知るきっかけとなり、本当に貴重な時間になりました。
 また、当日はPTAの保護者の方も参加してくださり一緒に鑑賞の時間を楽しみました。

 
 おもてなし隊の皆さんへ 【 2022/01/31 】

★おもてなし隊の皆さんへ「高文連会長 吉川校長先生」のメッセージを掲載します。

 皆さん、こんにちは。寒い日が続いています。お元気ですか。新年に入って、雪の日が多く、本校の生徒たちは、朝登校してくれると、雪だるまをつくったりしています。御所にあるロウバイも、私の大好きな花ですが、寒い中ですが、もう満開で、春の香りが周囲に漂っています。明日から2月となります。皆さんにとって、よい春の日が来ることを切に願っています。

 さて、大変な日々が今も続いていますが、8月下旬に緊急事態宣言が出された時も大変でした。皆さんは、感染防止も含め、さまざまなことに協力的に取り組んできました。9月末には解除され、各校でもさまざまな学校行事に取り組むことができたことと思います。その中で、11月にはおもてなし研修を開催することができました。忙しい中集まってくれた皆さんは、積極的に取り組み、また、今年も柳井先生の楽しく、丁寧なご指導もあり、多くの皆さんが「他校との交流ができてよかった」「特別な時間を過ごせた」など話してくれましたし、とてもすてきな時間となりました。

 おもてなし研修では、皆さんが、すぐに互いに打ち解け合い、楽しめるのも、素晴らしいところだと思いました。各校でも、学習、学校行事、部活動や生徒会活動に、積極的に取り組んでいることと思います。ムーミン谷の物語で、スナフキンはこう言いました。「大切なのは、自分のしたいことが何かを、わかっていることだよ。」と。高校時代に、夢中になれることを見出し、どれだけ真剣に打ち込めるかということは、とても大切なことだと思います。

 『全国伝統文化フェステイバル 伝統芸能選抜公演」については、昨年度に続き、全国公演はYouTube配信、京都と全国の高校生の交流はリモートで行うこととなりました。おもてなし隊に手を挙げてくれた人全員が当日参加できなかったことは、本当に申し訳ありませんでした。しかしながら、代表で参加してくれましたおもてなし隊の皆さんは、前日の下見会で、「チームおもてなし隊」となり、当日は、各役割に全力で取り組んでくれました。皆さんが当日会場にいてくれたからこそ、高校生が主人公で、あったかい雰囲気のフェステイバルになったと強く実感しました。素晴らしかったと思います。また、各校では、公演後、全国の出演校に向けて、手作りで、あったかいメッセージボードの作成をしました。きっと、皆さんのおもてなしの心は、全国出演校の皆さんに伝わったと思います。

 さて、人が幸せに生きていくためには、いつの時代も、『人と人とのつながり』が大切であることは変わりません。私の大好きな作家の司馬遼太郎さんは、その著書の中で、「自然物としての人間は、決して孤立して生きられるようにはつくられていない。このため、助け合うという気持ちや行動のもとのもとは、『いたわりという感情』それは『他人の痛みを感じること』や『やさしさ』と言いかえることができる」と書かれています。それは、自他をリスペクトすることであり、『おもてなしの心』と根底でつながっています。まさに皆さんは、今回、その気持ちを実践してくれました。アンケートでも「他校の人との仲間意識を感じながら活動することができた」、「おもてなしする心が大切」、「これからの人生に生かしていきたい」というすてきな感想がたくさんあり、感動しました。皆さんにとって、とてもよい機会になったのではと思います。きっと、10年後、20年後にふと思い出す「心の宝物」になったと思いますし、そういったことが人生を豊かにするものだと思います。

 最後になりますが、改めて皆さんに「ありがとうございます。素晴らしいおもてなし隊でした。」とお伝えしたい気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。そして、各校で、このおもてなし隊の伝統をつないでいただき、来年度伝フェスが、全国の出演校も京都に来ていただければと願っていますし、みんなの力で盛り上げていってほしいと思います。皆さんならできると思います。また、皆さんにお会いできます日を楽しみにしていますし、これからの皆さんのますますのご活躍を期待しています。応援しています。

                            京都府高等学校文化連盟会長
                            京都府立鴨沂高等学校
                            校 長  吉 川  孝

 

20220125 nakamurakikka 1.jpg 本校水泳部の生徒が、令和4年1月23日(日)に開催された、アーティスティックスイミング・ナショナルトライアル2022に出場しました。

 横浜国際プールで開催された当大会の、「デュエット」及び「チーム」に出場し、全国大会の雰囲気にも力を発揮することができ、緊張しながらも楽しめましたと校長先生に報告してくれました。そして、「今後も競技者として新たな目標に向かって頑張ります。」と意気込みを語ってくれました。

 
 
 

 本日の6限目に、2年生を対象とした主権者教育の授業を実施しました。

 「みんなで選ぶ模擬選挙」と題し、18歳での投票も含めた主権者教育の授業です。架空政党のマニフェストに基づく政策を比較し、これからの社会のあり方を考え、政策の比較や他者と意見交流を行いながらの学びとなりました。

 本校にインターンシップで来てくれている大学生が「候補者」となり、リモートによる映像配信で、模擬候補者としての公約を演説し、生徒たちはそれを聞いて誰に投票するかを考えました。

 投票では、選挙管理委員会から実際の選挙に用いられている「記載台」と「投票箱」をお借りし、模擬投票も行い、きたる18歳投票に向けて生徒たちは真剣な表情で授業に取り組んでいました。

 

20220119 nakamurakikka.jpg 本校水泳部の生徒が、令和4年1月23日(日)に開催される、アーティスティックスイミング・ナショナルトライアル2022に出場します。

 横浜国際プールで開催されるこの大会の、「デュエット」及び「チーム」に出場する報告に校長室を訪れ、いよいよ始まる大会人向けて意気込みを語ってくれました。

 
 雪景色の鴨沂です! 【 2022/01/14 】
 
 

20220114 yukigesiki 01.jpg 今日の京都は朝から雪で、鴨沂高校も、きれいな「雪景色」になりました。

 登校してきた生徒が、さっそく雪だるまを作って、校門付近や中庭で雪と戯れていました。

 年があらたまって寒い日も続きますが、生徒たちは学習に部活動にと熱心に取り組んでいます。

寒い中でも、あたたかい声が聞こえる「雪景色」をお届けします。

 
 
 

 入試に向けた合格祈願の「応援旗」を生徒昇降口の中庭前に設置し、全校生徒・教職員からメッセージをたくさん書いてもらいました。

 また、生徒会行事季節イベント第3弾として、生徒会が「新春絵馬祈願」を同じく昇降口で実施してくれています。

 「今年一年の抱負や、受験に向けた意気込み、部活動の目標などを書いて、全校生徒で互いに応援・協力する雰囲気をつくる」いう思いを込めての季節イベント、寒風の中でも、あたたかい言葉に思いを強くしていました。

 3年生は、いよいよ集大成の3学期。たくさんの"サポーター"の想いを胸に、持てる力を存分に発揮してくれることを祈っています。

 
 
 

20220112.jpg 1月12日(水)放課後、今週末の15(土)・16(日)に実施される「大学入学共通テスト」の激励会をリモートで実施しました。

 生徒たちは、校長先生からのお話しを、各教室で、熱心に聞き入っていました。「落ちついて」「Never Give Up!」「チーム鴨沂」という校長先生のエールに続いて、3年学年部長の星原先生が「心の余裕」という言葉で語りかけ、進路指導部長の藤本先生からもみんなを後押しする激励の言葉で励まされた3年生は、各教室で聞きながら、一層引き締まった表情で受験に臨む決意を見せていました。

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 校長先生が話されたメッセージを掲載します。

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 みなさん、こんにちは。いよいよ、この土曜日、日曜日が共通テストとなります。忙しい中、こうして集まってもらって、ありがとうございます。今、とても緊張していると思いますが、皆さんの元気な表情を見て、とても力強く思いました。体調を整え、勉強した分を最大限に発揮してもらえればと思います。本日は、私の方から、激励も含めて、3点お話を少ししたいと思います。

 一つ目は、「落ち着いて」です。私も人一倍緊張する方ですが、2日間通して、いかに平常心を保てるかが大切です。静かに落ち着いて取り組み、難しい科目もあるかもしれませんが、落ち着いて、気持ちを冷静に切り替えて取り組んでほしいと思います。落ち着くには、試験前に、深呼吸がよいのではと思います。ゆっくり行うのが秘訣です。

 二つ目は、学年通信に書かせていただいた言葉ですが、"Never Give Up!"です。イギリスの首相であったチャーチルが、第2次世界大戦で、苦しい状況の中、国民に向かって"Never, never, never, never give up!"と言ったと言われています。この言葉は、大学の恩師が、全体の卒業式の後、学部学科別の卒業書証授与式で話されていたことばです。ことある毎に思い出しますが、魔法のような言葉です。みなさんも"Never give up!"の気持ちで2日間、乗り切って下さい。

 三つ目は、「チーム鴨沂」です。試験に臨むのは、皆さん一人一人ですが、ここまで、保護者の皆さんの支え、担任の先生方をはじめ、鴨沂の先生方のご指導・励まし、そして、鴨沂生みんなの気持ちです。当日、「チーム鴨沂」を背中に、試験に向かってほしいと思います。

おっきー短足(HP用).jpg それでは、皆さんの幸運を何よりも祈っています。
 Good Luck!

 

20220112 suisougaku 1.jpg 本校の吹奏楽部・金打8重奏メンバーが、1月6日、京都コンサートホールで行われた第54回京都府アンサンブルコンテストに出場し「金賞」を受賞しました。また、同メンバーの1名は、12月27日、同じく京都コンサートホールで行われたKYOTO中高校生ソロコンテスト2021にも出場し、ソロ部門で「銀賞」を受賞しました。

 昨日の始業式でも披露され、受賞メンバーが校長室を訪れ、喜びの声を届けてくれました。

 
 
 
 
 

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 本日、令和3年度3学期「始業式」を、講堂から1年~3年生の各教室にライブ配信するかたちで実施しました。

 校長先生の式辞に続いて、教務部長、生徒指導部長、進路指導部長、保健部長がそれぞれ講話をしました。

 また、本校に新たに赴任したいただいたAETのカルビン先生の紹介があり、式の最後に、冬季休業中に優秀な成績を収めたクラブ等の表彰を行いました。

 生徒たちは、このようなコロナ禍ではあるけれど、感染防止に努めながら、学年の集大成となる3学期、色々なことに頑張って取り組んでくださいという内容に、各教室でライブ映像を見ながら頷いて、新しい年のスタートに思いも新たにしていました。

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 校長先生の「式辞」を掲載します。

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 おはようございます。本日から第3学期がはじまります。みなさんは、この冬休みどのように過ごしてきたでしょうか。

 まずは、最初に、ポスターを一つ、紹介したいと思います。このポスターには、駅改札口の近くで、出会いました。「会いたいをのせて」というポスターです。遠くに住んでいるおじいちゃんに、小さい子が会いに行くという内容です。「会いたかった、ずっとずっと。みんな会うことがチカラになっているんだ。会えば気持ちがあったまる。笑顔がひろがっていく。列車はみんなの思いをのせて走る」という言葉が添えてありました。これを見た時、「とても人間的で、いいな」と思いました。4月からも、大変な毎日でしたが、皆さん一人一人が、さまざまなことに協力する中、鴨沂に集まって何かをすること自体がどれだけ大切かと実感した毎日だったと思います。

 鴨沂では、『今、できることは何か』を考え、生徒、保護者、教職員が「チーム鴨沂」として、授業、自学自習、部活動や学校行事などをよりよい形で実施してきました。3年生は最高学年として、4月からここまで、鴨沂をよくリードしてくれました。これから共通テストや一般入試が始まりますが、最後まで粘り強く取り組んでほしいと思います。そして、みなさんとよい卒業式の日を迎えることができることを願っています。2年生にとっては「高校卒業後の夢実現」に向けて本格的に動く学期、1年生にとっては高校生活初年度の締めくくりの学期となりますが、一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。皆さんを心より応援しています。

 年が明け、2022年になりました。今年がよい年になればと思います。12月には、生徒会のみんながクリスマスツリーを飾ってくれ、心あたたまる12月となりました。また、クリスマスフェアも大好評でした。そして、今日から、生徒会による、絵馬にそれぞれの願いを書く試みが始まります。今年のみんなの願いは何でしょうか。私も是非、参加したいと思います。

 12月には、3年生の書道Ⅲの作品が、2階に展示されていました。何度も立ち止まって、見ましたが、力作ばかりでした。自作の文章を書き上げたもので、一人一人の思いが凝縮していました。その中で、「「好き」という気持ち」という表題の作品には、「これからももっと大きな壁が現れると思うけど、その時も私は、常に根底にある「好き」」という気持ちを忘れずに乗り越えていきたい」と書かれ、締めくくられていました。素晴らしいと思いました。何をするにしても、「好き」という気持ちが根底にあるのが理想かなと思います。司馬遼太郎の「竜馬がいく」は20歳の時に初めて読んで以来、何度も読んでいます。大好きな作品で、一年に一回は読みますが、読むたびにたくさんの発見があります。その中に、「人間というものは、いかなる場合でも好きな道を捨ててはならない」とあります。今年、皆さんが、改めて、自分を見つめ直し、自分の「好きなこと」、「夢中になれること」を見いだし、その目標に対して、真摯に打ち込めるような一年になればと思います。

 さて、本校の特別顧問、鴨沂生の応援団として、佛教大学原副学長と共に、このたび、本校同窓生で株式会社ワコールの塚本会長と生物学者で歌人でもある永田京都大学名誉教授に御就任いただきました。永田先生は、著書に「いったんは、自分の可能性にチャレンジしてみることは、一回しかない「自分の人生」を生きる上で、大きな意味をもっている」と書かれています。これから皆さんがよりよい人生を送るためにも、大きな目標に、恐れずに、チャレンジする気持ちを持って欲しいと思います。鴨沂生ならできると思います。

おっきー短足(HP用).jpg この1年間、みなさん一人一人が目標を持って前へ進み、また、自分を大切にすると共に、周りの人を大切にし、さらに豊かな人間関係を育み、そして、この大変な日々を皆さんと共に乗り越えていくことができればと思います。それでは、今年が、皆さんにとって、素晴らしい年になることを願って、3学期始業式校長式辞とします。