ロールモデル農業者の講演会[1年]
2026年01月20日
デジタルコンテスト(慶應義塾大学主催)受賞の副賞として、大阪から 株式会社MALU 代表 縣 紀子さんをお招きし、講演会を開催しました。
講演テーマは「農と食で地域とつながる 〜100年先においしいをつなぐ〜」。
講演では、ご自身の歩みとともに、事業をつくるうえでの考え方が、数多くの具体例を交えて語られました。
教師や一般企業などのキャリアを経て、実家の農業に関わる中で経験した「豊作なのに捨てざるを得ない野菜」の出来事が、農業や流通の在り方を考える原点となったこと。
パンづくりをきっかけに「菌」に興味を持ち、当たり前とされている工程や慣習を疑う視点を大切にしてきたこと。
また、「職人ではなく経営者になる」という目標に気づいてからは、年齢を区切った逆算思考で行動を重ねてこられたことが紹介されました。
価格設定や見せ方によって商品の価値や反応が変わること、コロナ禍で人の動きが変化する中で「決めることで見えてくるものが変わる」と実感した経験など、経営の現場で得た学びも共有されました。
現在は、体験農園とおばんざい屋の運営を通して、「誰が売るのか」「どんな場所であるか」を大切にしながら、人が集い、会話が生まれる場づくりに取り組まれています。
機能性や流行に頼るのではなく、日常に寄り添うこと、むやみに商品を増やさないことの重要性についても語られました。
農業は「つくる」だけではなく、考え方や視点次第で広がっていく。
生徒にとって、進路や探究活動を考えるうえで多くの示唆を得る講演会となりました。