高等部

(高)施設体験実習②

7月11日(木)から12日(金)の2日間にかけて施設体験実習を実施しました。今回お世話になったのは特別養護老人ホーム内にある福祉事業所さんです。主に部屋や建物の維持管理を目的とした清掃を中心とした作業をされています。

初日は、慣れない作業に戸惑いもありましたが、不織布とアルコール消毒液を使って建物内の消毒作業を行います。使いなれない不織布でしたが、学校で使っているものと同じものが使えるとは限りません。ロッカーの形が違えば、掃除機や洗濯機の形やスイッチの場所も異なります。手すりは、表面だけでなく下からも拭くことや、ロッカーは片仮名の『コ』の字で拭くときれいになることなど、丁寧に教えてもらいながら、実践していきます。

【写真】机の下の掃除機がけを行う生徒

【写真】ロッカーを『コ』の字に拭く生徒

消毒液の説明では、「床が濡れて滑ると危ないから不織布に直接近くから吹きかけて。」と伝えられると、2日間通して忘れずに取り組むことができました。相手の話をしっかり聞いているからこそ、身体で覚えているのだと思います。

そのほかにも、掃除をするときに物があればよけてから掃除をするのだと教えてもらいました。よけたらよけたで終わりではなく、『掃除してよけたら戻す!』を実践し、上手く部屋の清掃ができました。

【写真】『よけたら戻す!』を実践する生徒

部屋の消毒に入るときにはノックをする、出るときには「失礼しました。」と伝える等の基本的な対応も教えてもらいました。

振り返りでは、1日目より2日目の作業速度と効率が上がっていること、アドバイスの飲み込みの早さ、後ろ向きな発言が無かったこと等を評価いただきました。一方で、集中力が切れること、おしゃべりをしてしまう場面もありましたので、課題を整理して次につなげていきましょう。

視覚障害のある生徒にとって一般的に清掃は、確認作業が非常に難しく、成果を感じにくいものです。一方で、清掃は今後の社会的自立に向けて必要な力となります。体験的な活動を通して学びながら、自分の得手不得手を理解し、スキルを身につけていきましょう。

タイトルとURLをコピーしました