高等部

(高)理療科 理療臨床論Ⅰ(東洋医学編)の一幕

理療臨床論は1年の東洋医学や2年の臨床医学(疾病や診察法)で学んだ知識を患者に対して活用できるようにする講座です。
特に東洋医学的疾病観への理解を深める必要があり、最初に知識を知恵とする丁寧な概念構築が重要となります。
そこで用いる資料がこちら(PDF)です。

理療科(鍼・灸・マッサージの3つの資格取得を目指す)や保健理療科(マッサージの資格取得を目指す)の違い、生徒の理解度などによって、よりシンプルな資料を用いるなどの工夫をしています。
さて、気は臓腑の働き、血はそれ以外の器官の働きに結びついています。
例えば、消化不良気味で便が緩い方がいたとします。
飲食物の消化は、脾という臓の運化(運んで変化させる)という働きによります。
それが弱っているのですから、脾の気が虚していると捉えます。

そこで脾気を補う施術をして「平」(「平」は健康な状態を意味)にするわけです。
また、身体が冷えがちの方がいらっしゃるかと思います。
体温は身体を温める陽(陽気)と冷やす陰(陰液)のバランスで捉えます。
冷えているということは、身体を温める陽気が少なく(=陽虚)、陰液が相対的に多いということになりますね。
陰液は水なので、「陽虚はむくみがみられることがある」といった理解までが重要になります。
陽虚の人は温まることを好み、陰虚の人は水を飲みたがりますが、これは自然治癒力の表れであり、皆さんが普段から東洋医学を実践していると言えます。

こういった事柄をまとめていった東洋医学は日常の観察の蓄積で、とても身近なものです。
気・血や陽虚・陰虚の柱を基点として、知識を日常に、疾病に落とし込んで理解していくのがこの講座の最初のポイントとなります。
これらのように、これからも生徒が学びやすいよう努めていこうと思います。

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