1年生

『おうちりくじょうグランプリ』
二宮由紀子/作 国松エリカ/画 文研出版
家にある、洗濯機、冷蔵庫、マットレス、食器棚、勉強机、洋服ダンス、ダイニングテーブル、お父さんのパンツが陸上競技のデカスロン(10種競技)を2日かけて競います。勝つのはだれ?
知らない陸上競技もたくさんあったようです。静かにしっかりと聞いて、おもしろい場面では笑って楽しんでくれていました。
2年生

『トラネコとクロネコ』
宮西達也/作・絵 鈴木出版
自分のことを世界一かっこいいと思っている、トラネコとクロネコ。オレのほうがかっこいい! と自慢しあっているうちにけんかになってしまって…。本当は仲よしだけど、けんかをしてしまうことってありますね。自分のことは自慢して、相手のことをけなしてしまうことも。けれど、いざ大変なことがあったら、お互いに助け合うのが友だちです。
表紙を見て、「知ってる!」と言ってくれた子がいました。反応がよく、いろいろとつぶやきながら元気に楽しく聞いてくれていました。
3年生

『おそばのくきはなぜあかい』より「おししのくびはなぜあかい」
石井桃子/文 初山滋/え 岩波書店
語りつがれた日本の民話の中から《なぜ》をテーマに、「おそばのくきはなぜあかい」、「おししのくびはなぜあかい」、「うみのみずはなぜからい」の3つのおはなしを収録しています。
2年生の時に「おそばのくきはなぜあかい」を、今日は「おししのくびはなぜあかい」を読んでくださいました。来年、「うみのみずはなぜからい」を読む約束をしていただきました。
熱心に、楽しく聞いてくれていました。
4年生

『おつきさまのとおるみち』
香山美子/作 末崎茂樹/絵 教育画劇
熱を出した子供のために水を汲みに行き、家路を急ぐかあさんギツネ。お月さまは暗い夜道を明るくしてあげようとしますが、黒い雲がかかってしまい……
昨日は中秋の名月でしたね。子どもたちも何人か月を見たそうです。
『ぼく、お月さまとはなしたよ』
フランク・アッシュ/えとぶん 山口文生/やく 評論社
クマくんは、お月さまを見ておもいました。お月さまの誕生日におくりものをあげたいな。でも、いつだろう?なにをあげたらいいかしら?お月さまにきいてみよう。そこでクマくんは木にのぼり、お月さまにはなしかけました。でも…。
2冊とも、とても真剣に、目をキラキラを輝かせながら聞いてくれていました。
5年生

『山怪 青 山人が語る不思議な話』
田中康弘/著 山と渓谷社
近代化する社会の中で、消えゆく「山怪」たちを追う!現代版遠野物語の「山怪」シリーズです。日本全国の山に生きる人々が遭遇した奇妙で不思議な、ときに恐ろしい体験とは……。
「婆ちゃんの石」などを朗読してくださいました。静かに、おはなしの世界に引き込まれて聞いていました。
6年生

『かちかちやま』
おざわとしお/再話 赤羽末吉/画 福音館書店
全国に分布しているたくさんの「かちかちやま」話の中から、昔話研究の第一人者である小澤俊夫さんが選んだ決定版です。おじいさんの大切なおばさんを殺したたぬきの仇をとるべく、勇敢で賢いうさぎは、あれよこれよとたぬきに仕返しをします。たぬきはうさぎの言うことを信じて、痛い目に遭い、最期は……。美しい自然を背景に、うさぎとたぬきの息をのむ対決がくりひろげられます。
昔話はおはなしによって細部が異なってくるので、今回の『かちかちやま』は知らない子も多かったようです。静かに聞いてくれていました。
※あらすじは出版社の内容紹介を引用または参考にしています。