「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生

『ルラルさんのにわ』

いとうひろし/作 ほるぷ出版

ルラルさんの大切な芝生の庭。入ってくるものは、絶対にゆるしません。パチンコもって追いかけまわし、緑の芝生を守ります。ある朝、庭を見てみると、大きな丸太がゴロリ。びっくりしてかけよると、丸太がのんびり手まねきします。なんなんだ、こいつ?
すこし、へんくつなおじさんの、気持ちよくなる絵本です。

みんな楽しく聞いてくれていました。最後のページでは、「うわーっ!」「動物園になった!」と盛り上がりました。

少し早めに読み終わると、子どもたちから「もっと絵本持ってへんの?」との声。リクエストに応えて、急遽もう1冊読んでいただきました。

『にげてさがして』

ヨシタケシンスケ/著 赤ちゃんとママ社

私たちが生きる世界にはいろいろな人がいて、それぞれが違う感情や言葉をもっています。それらは自分だけのものなのに、大きな流れや「みんな」に飲み込まれて、自分を大切にできなくなってしまう。
「逃げちゃダメ」と言われることが多い世の中ですが、どうするかは自分で決めていいし、自分で決めること。
「逃げずに戦うことの大事さを説くお話」がある一方で、「逃げることで新しい可能性に出会うお話」があってもよいのではないか。著者のそんな思いが込められた絵本です。

小さい絵本なので、目を閉じて聞いてもらいました。少し難しい内容だったかもしれませんが、知っておいてほしい大切なことです。心に届いているといいなと思います。

2年生

『こんにちは・さようならのまど』

ノートン・ジャスター/文 クリス・ラシュカ/絵 石津ちひろ/訳 BL出版

わたしはときどき、おばあちゃんとおじいちゃんの家にいく。それは、パパとママがお仕事のとき。おばあちゃんの家の 台どころのまど―――ここでいつも、「こんにちは」のあいさつをするの。ハーモニカをふいてくれるゆかいなおじいちゃんと、いつものやさしいおばあちゃんと、わたしが一緒の、とってもたのしい時間を描いています。

4冊の絵本の中から、子どもたちが選んだ1冊を読んでいただきました。
明るく温かい色合いとのびのびと自由なタッチの絵が魅力的な絵本です。

3年生

『すいっとぽてっと』(「こどものとも年中向き」通巻463号)

とみなが まい/作 福音館書店

女の子とヤマネコが、一緒にスイートポテトを作ります。食いしんぼうなヤマネコは、出来上がりが待ちきれません。スイートポテトを「すいっとぽてっと」と聞き間違えて、「すいっとぽてっとの歌」を歌って踊って、いまかいまかと待ちわびます。

みんな一生懸命聞いてくれていました。背表紙の、女の子の家にさつまいもをたくさん持ってくるヤマネコの絵で盛り上がりました。

『そうじきのなかのボンボン』

加藤絢子/作・絵 フレーベル館

古い掃除機の中で暮らす、ボンボンとボンボンパパ。掃除機が吸い込んだ「おもしろいもの」を使っておうちを作ります。ところがついに掃除機が壊れてしまいます。どこかへ運ばれるボンボンたち。突然、光が差しこんできたその先には…。 

「あっ、コーヒーに入れるやつや!」「これはまぜるやつや!」といろいろと反応して、楽しく聞いてくれていました。

4年生

『吉四六さん』

寺村輝夫/文 ヒサ クニヒコ/画 あかね書房

今回は絵本ではなく、おはなしを朗読していただきました。
13編あるとんち話の中から、「天のぼり」と「うそのタネ本」の2編を読んでいただきました。

「目をつぶって聞いてもいいよ」と言われると、ちゃんと目を閉じてじっくり聞いている子、閉じなくても読み手の方を見ながら聞いている子、吉四六さんのうそをつっこみながら聞いている子と、みんなそれぞれ楽しんでいました。

5年生

『ほたるのよる』

梅田俊作・佳子/作・絵 文研出版

おつかいの帰り、いつもの広場にサーカスのテントが立っていました。ふと気が付くと、知らない女の子がぼくがつかまえたほたるをながめていました。女の子は大車輪をして見せてくれました。
女の子にまた会いたくて、雨の中ぼくは広場で待ちます。しかし、女の子はやって来ませんでした。
風邪で寝込んだぼくは熱が下がると広場に行きますが、そこにもうサーカスのテントはなく……。

ぼくと女の子の交流を描いた、幻想的で美しい、不思議なおはなしです。

『あめのもりのおくりもの(おおきなクマさんとちいさなヤマネくん)』

ふくざわゆみこ/さく 福音館書店

おおきなクマさんとちいさなヤマネくんシリーズの4作目です。梅雨明け間近の雷が鳴り響く大雨の日、ひとりであじさいを見に出かけていったヤマネくんを心配したクマさんは、雷が怖いのに捜しにいくのですが……。

よむよむさんが、おはなしに出てくるぽんぽんねぎやあじさいを持ってきてくださいました。ぽんぽんねぎ(ねぎぼうず)は知らない子もおり、勉強になったようです。
ホタルはすでに今年見た子も何人かいるそうです。いつまでも、ホタルがたくさん飛んでいる自然豊かな美山であって欲しいですね。

6年生

『ひ・み・つ』

たばた せいいち/作 童心社

大好きなおばあちゃんの、ひみつのねがいをかなえるために、ゆうきは走りだしました。勇気をふりしぼり、友だちや動物たちの助けをかりて……。

みんな静かに聞いてくれていました。読み終わった後、にこにこしてくれている子がいました。

※あらすじは出版社の内容紹介を引用または参考にしています。

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