「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生
「あるくばすていくん」
作)深見春夫      文芸社

同じところに立っていることにあきあきしてしまった「バスていくん」。とうとう歩いてよそへいってみることにしました。「ママ、バスていがあるいてるよ!」「あらほんと! どこへいくのかしら」。いなか道へ、山のてっぺんへ、駅のホームへ、海の中へ…。さてさて、バスていくんがやってくると、どんなことがおこるかな?

バス停が歩くというありえない設定が、子どもたちの想像力を掻き立てます。
次どうなるのかなというわくわく感を損なわないように、読み手の方は紙を貼って、次のページが見えない工夫をしてくださっていました。

2年生
「パンやのろくちゃん でんしゃにのって」
作)長谷川義史     
 小学館

電車の中での、楽しくて不思議な出来事。
ろくちゃんは電車に乗って、いなかのおばあちゃんの家へ出かけます。
車中での人のいい車掌さんや楽しい人々との出会い、そして、不思議な出来事が・・・。
旅の終わりには、ちょっぴり成長したろくちゃんに出会えます。

ちょっぴり懐かしい絵に目が釘付けになり、楽しんで聞いていました。
五右衛門風呂にも、入ってみたくなります。

3年生
「60秒のきせき 子ネコがつくったピアノ曲」
作)エイミー・ジェーン・ベイツ     
 評論社

音楽家のモシェ・コテルは1ぴきの子ネコと出会い、ケツェルと名づけます。60秒以内のピアノ曲コンテストの曲づくりに悩んでいたモシェの前で、ケツェルが鍵盤の上を歩いて……きせきのような音楽が生まれました。本当にあったお話がかわいい絵本になりました。

最初に本当にあったお話だと、いっていただいたからか、猫のかわいさに魅せられたのか、すっかり引き込まれていた子どもたちでした。60秒のピアノ曲としてCDになっているケツェルの曲をぜひ聴いてみたいものです。

4年生
「カミナリこぞうがふってきた」

作)シゲリ カツヒコ    ポプラ社

雨、カミナリ、カミナリこぞう!? 雨の季節のファンタジー。細部まで描きこまれた緻密な絵から、主人公の驚きと興奮が、まさにそのまま感じられます!!

なんという偶然でしょう!図書室前廊下に掲示されている担任の先生紹介と同じ絵本‼こどもたちのテンションも上がります。
この絵本を読んでいた子もそうでない子も、お話の世界に入り込み、忘れられない1冊となったことでしょう。

5年生
「みずたまレンズ」

作)今森光彦      福音館書店 
朝露や雨にぬれた花や葉っぱには、キラキラ光る丸いみずたまがついています。小さないきものたちの気持ちになってみずたまをのぞいてみると、むこうの景色が逆さまに見えたり、こちらの景色が映っていたり。たくさんのみずたまに同時に映る同じ顔、顔、顔。みずたまがレンズになったり、鏡になったり、見える場所によってさまざまなものを写してくれます。そこには不思議な世界がありました。

絵本の写真をしっかり見て、水玉に映る逆さまの顔もすぐに見つけられましたね。
久々の雨の後でしたので、一層興味がわいたようでした。

「さとやまさん」
作)工藤直子  写真)今森光彦  アリス館
里山を「さとやまさん」として擬人化し、人に親しい存在として語りかけます。春夏秋冬の季節の、風景、生き物、風、色形を、楽しい言葉と、美しい写真で紹介されています。

「さとやまさん」って何だろう?という後書きも紹介いただいて、美山に住む私たちにとって身近な写真とお話に、すっかり聞き入っていました。

6年生
「スイッチョねこ」

作)大佛次郎     フレーベル館

秋の庭から、いろいろな虫の声が聞こえてきます。子ねこの白吉は、こんなにきれいな声で歌う虫は、きっと美味しいに違いないと考えます。食べたくて仕方がありません。
白吉は虫をとろうとしますが、失敗をくりかえし、夜が更けていきます。
そのうち、眠くなってきます。大きなあくびをした、その時、口の中に飛び込んできたなにかをまるのみにしてしまいます。すると、お腹の中から、「スーイッチョ! 」と大きな声が聞こえてきて……。夏に生まれた子ねこたちが、思わぬ出来事に遭遇しながら、はじめての秋を過ごします。そんなお話です。

この季節にピッタリのスイッチョ(秋の虫の「ウマオイ」のこと:スイッチョと鳴くので)のお話です。美山に住んでいるので、鳴き声を聞いたことがある子も多いかもしれません。最後までしっかりとお話を聞いていました。

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