1年生
「ぷんぷんひぐま」
作)ニック・ブランド クレヨンハウス
ヒグマが昼寝しているとも知らず、洞穴で雨宿りをするライオンとシマウマとヘラジカと、ヒツジ。
うるさくしたら、ヒグマが怒っちゃった!
雨の中放り出された動物たち、ヒグマの機嫌を直すためにさて、どうする?
旭山動物園の飼育係を25年つとめた絵本作家あべ弘士さんが、ヒグマになりきって訳したという翻訳絵本のシリーズ2作目です。
2年生
「あさになったのでまどをあけますよ」
作)荒井 良二 偕成社
何気ない日々の繰り返し、毎日変わらずにある景色の中にいる自分。
そこにこそ、その中にこそ、生きることの喜びがある。
そんな強い思いが込められた、荒井良二さんのこの絵本に登場する景色には、すべてに明るい朝の陽ざしがふりそそぎ、とても清々しく、読む人の心をまっさらにしてくれます。
「この絵本の表紙が気に入ったので 選びました」と 言って 広げてみんなに見てもらったら「わぁ きれい」と 喜んでくれました。
面白いお話ではありませんが 次はどんなかなぁ・・・と 心待ちにして聞いてくれていて みんなの表情も なごんでいるようで うれしくなりました。
「ぼくのつばさ」
作)トム・パーシヴァル 評論社
ノーマンは、ごくふつうの男の子。なのにある日、つばさがはえてきました!
パパにもママにも言えずになやむノーマン。でも、あることに気づいて……!
この絵本も 表紙がとてもインパクトのある色を使ってひきつけられました。
中のお話の絵は 白黒の背景の中で 色を効果的に使っています。
自分の背中に翼が有るって素晴らしいことですが、他の人と違うことを隠す日常は本当に辛いと思います。
翼は象徴的ですが、カミングアウトする勇気と自分のあるがままを生きる素晴らしさを感じさせる絵本です。
「みんな一人ずつ違っていて みんなすばらしいのだと 思います」としめくくると 大きな拍手をしてくれたので とてもうれしかったです。
3年生
「かみなりむすめ」
作)斎藤 隆介 岩崎書店
村の子どもたちとあそびたくて,親にないしょで下界におりたかみなりむすめの物語。
「この絵 見たことある?」と 表紙を見てもらうと「もちもちの木 と 一緒や」「花咲き山も」と 言ってくれました。
長いお話でしたけど みんな集中してじっくり聞いてくれていたようでした。
読み終わると大きな拍手をしてくれました。
4年生
「ブレーメンのおんがくたい」
作)グリム童話 金の星社
年をとり、すてられたろばは音楽隊にいれてもらおうとブレーメンをめざします。
旅の途中で加わったいぬ、ねこ、にわとりと見つけたのは、ごちそうと金貨にあふれた泥棒の家。
一行は知恵をしぼり泥棒たちを追い出すことに成功! この家でいつまでも幸せにくらしました。
意外と知らないグリム童話・・・というのもあるかな、と思って選んだのですが やはりよく知っていたお話だったせいか 隣の人と下を向いてクスクス笑っていたような人もいて 気になりました。
もっと 興味を持ってもらえるような本を選んだほうがよかったのか、と 反省もしました。
5年生
「おじいちゃんのくるみのき」
作)アミ・ジョーン・バケット 評論社
ある朝目をさますと、ベッドのわきのテーブルにくるみがひとつ。
おじいちゃんがくるみにまつわる物語を聞かせてくれます。
小さいカバンとポケットにくるみ。おじいちゃんはそれだけを持ち、海を渡ってきたのです。
おじいちゃんはくるみの育て方を少しづつ教えてくれます。
けれど、くるみが育っていくにつれて、おじいちゃんはだんだんとゆっくりになっていって――。
「すばらしい ことが おきるには、じかんが かかる。たとえ、じぶんが みられなくても かならず おきるんだよ」
6年生
「なんげえはなしっこしかへがな」
作)北 彰介 銀河社
なんげえはなしっこしかへがなー―長いお話を話してやろうかな、というタイトルがつけられた本書には、津軽弁で語られる昔話が7篇収められています。
昔、津軽では、おじいさんやおばあさんは子どもたちに次々にお話をせがまれると、「なんげえはなしっこしかへがな」と言って、「からすがガア くりの実がポタン」「はちがブンブン」などの繰りかえしが延々と続く「果てなし話」を語りました。
読み聞かせが始まるまで 廊下で待っていたら 6年生の男の子が「きょうは 何の話?」と 聞いてくれました。
「お楽しみに」と 教室に入ったのですが 楽しみにしてくれていたのだと嬉しくもあり 期待にこたえられるかとプレッシャーもありでした。
本当の津軽弁で読めたらよかったのですが、あとがきで作者も「津軽弁の真似をする必要はありません。京都の人は京都のアンセントやイントネーションで読んでやってください」と 書いていましたので 思い切って読んでみました。
楽しんでくれたかな・・・
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