「よむよむ」による朝の読み聞かせ

図書室

1年生
「ふしぎなおじさん」
作)竹内 こうた      講談社


ある霧のふかい冬の朝、少年と少女は公園で、はとをつれた1人のおじさんに出会います。
おじさんは手品師。かけ声とともに、次々とふしぎなことをしてみせます……。

おじさんは何者だったのでしょうか。
不思議で幻想的で夢のような空間でした。
じっと静かに聞いてくれていましたが 1年生にはどうだったかなぁ・・・。

2年生
「だいじょうぶ だいじょうぶ」
作)いとう ひろし      講談社


小さなぼくが不安な気持ちになると、いつもおまじないの言葉で助けてくれたおじいちゃん。
生きていくためのしなやかな強さを育む、心にしみる絵本です。

 

この世界で生きていくのって、結構たいへん。
だけど、おじいちゃんの「だいじょうぶ」は本当にすごい。
その言葉には、全ての不安を包み込んでくれている様な不思議な強さがあるのです。心が落ち着いてくるのです。
子どもに読んであげているうちに、その言葉の響きにいつの間にか励まされているのは 読んでいる大人の方だったりするのかもしれませんね。

「わにさんドキ、はいしゃさんドキ」
作)五味 太郎     偕成社


「わにさん どきっ」「はいしゃさん どきっ」
あれあれ、怖がっているのはどっち?
これがね、どちらもなんです。
「どうしよう……こわいなあ……」
どちらもイヤイヤ、どちらも怖がっているのです。
その意味はおんなじようで、少しずれていて。その気持ちは全く違うようで、少しだけ重なっていて。
わかるかな? この感じ。微妙な心情ですが 表情を見ていてもわかるし、読み方によっても変わってくるかもしれません。単純なようで意外と深い絵本です。

3年生
「いちばんしあわせなおくりもの」
作)宮野 聡子      教育画劇


森のはずれにある2軒の家でそれぞれ暮らすくまくんとこりす。
ふたりはとても仲良しで、朝から晩までいつも一緒にいました。
こりすはくまくんが大好き。
くまくんに喜んでもらいたくて、くまくんが一番喜ぶものをプレゼントしたいと思うけど、くまくんは「なんにもいらないよ」と言います。
「じてんしゃは?」「あたたかいセーターは?」「はなたばは?」
と、次々に質問を投げかけるこりす。
これに対するくまくんの答えがどれもとても素晴らしいのです。
くまくんの言葉から、日常生活の中で「当たり前」と思っているものにこそ、一番の幸せがあるということに、改めて気づくことができるのではないかと思います。
物語の世界観とマッチした、繊細で優しく、温かみのある絵もとても素敵です。

4年生
「しにがみさん」
作)野村 たかあき      教育画劇


 

死神は、金がなくて困っている若い父親を助けます。
「医者をやれ、おまえは今日から死神が見える。アジャラカ・モクレン・キュウライス・テケレッツのパァ。このじゅもんをとなえて、手をたたけば、死神はいなくなる。」
しかし、父親は欲に目がくらみ、自分の寿命を金と交換してしまいます。
寿命を決めるろうそくの世界の絵が圧巻。
落語「死神」を題材にした、恐ろしくも滑稽なお話。

5年生
「ねずみとくじら」
作)ウイリアム・スタイグ       評論社


ねずみのエーモスは 船をつくり憧れの海に出ました。
ところが興奮のあまり海に落ちてしまいます。
船とはぐれてしまい、あきらめかけた時、くじらのボーリスに助けられます。
ボーリスに 故郷へ送ってもらう間に 二人はすっかり親友となりました。
何年か後、嵐にあい、今度はボーリスが エーモスのすむ浜べに打ち上げられてしまいました。

 

小さなねずみと大きなくじらの友情のお話です。
少し長いお話でしたが 集中して聞いてくれていたように思います。

6年生
「チーターよりはやくはしるのはだあれ?」
作)ロバート・E・ウェルス       評論社


動物ではチーターが一番はやくはしるとおもうだろう? でもハヤブサはもっとはやい。
それでも飛行機にはまける。それよりもジェット機、ロケット、いんせき…そして、いつも身じかにある光のはやさが最高なんだ!
ものごとの本質をゆかいに解き明かす科学絵本。

6年生ぐらいになると お話の絵本だと じっと静かにきいてくれてはいるものの 反応があまりないことが多いのですが、こういう科学絵本では 自分の知っていることを発言してくれ やり取りしながら読めたので 楽しかったです。 

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