YOSAKOIの踊りをとおして育む 「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」

YOSAKOIの踊りをとおして育む
「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」
健康な心と体

・かっこよく踊ったり、揃えたりするために、グループに分かれて見せ合いをしながら繰り返し踊る。
・側転ができなくても、誰も諦めずに繰り返し挑戦する。
・朝のかけっこ終了後に「先生!よさこい踊りたい!」と意欲的に取り組む。
・戸外遊びや散歩時などで 11時に流れる京丹後市のうたを開いて、自然と口ずさんで歌う。
・自分達で振付を考えることにより、今まで以上に踊ることが好きになり、体全身を使って伸び伸びとよさこいを踊ることを楽しんだ。
・運動会に向けて、「お家の人に見せたい」という気持ちや「かっこいい踊りを見せたい」という気持ちが日に日に増した。その目標を達成する為に、早寝早起き、午睡時間が大切であること等、今まで以上に健康な体作りに対して意識が高まった。
協同性

・よさこいの踊りを考える過程で、「手を伸ばしたらかっこいい。」「横を向いて手を動かしたい。」など、子ども達から出た思いや考えを共有し折り合いをつけ、踊りを作り上げることができた。
・「かっこよく踊る」という共通の目標をもち、その目標に向けて子ども同士で間隔を空けたり、向きを揃えたり、手を伸ばしたり等、かっこよくなるポイントを子ども同士で声を掛け合いながら踊りを踊ることができた。
・友達が出した意見に対して「いいね!」「これなんてどう?」とアイディアを出し合いながら、協力した。
自立心

・子ども達だけの力でよさこいを踊りきったことで、さらに自信につなげた。
・運動会だけでなく、誕生会や交流会、保護者行事等で何回も踊りを発表する機会を通して、自己肯定感につながった。
・「私たちが考えたよさこいを教えてあげたい。」という気持ちが芽生え、年下の友だちに優しく教える姿があった。
・踊りの一部である、ブリッジや側転を諦めず何度も挑戦した。できるようになったことで達成感を味わい、自信に繋げた。
・自らホールに行って振り付けを考えることを楽しむ。
・人前で踊ることに不安を感じやすい園児が、友達と一生懸命振りを考え、自らやってみようと参加する。
・鳴子つくりに最後まで丁事に取り組み、「できたー」と嬉しそうに異年齢の友達に見せる。
・友達が考えた振り付けを認め、取り入れようとする。
・立ち位置を間違えた友達に教えたり、分からない友達に自分についてくるようにアドバイスをしたりする。
・側転を取り入れたが、足があがるようになるまで、何度も挑戦し、できるようになること、少しでも上手になることに喜びを感じる。
・友達や先生が応援してくれることに喜びを感じ、投げ出さずに頑張る。
・運動会でよさこいを披露し、家庭や保育所で十分認めてもらったことで、自信をもって年長児交流会でも踊る。
・十分踊り親しんだ曲で、他園の友達と一緒に踊ることを楽しむ。
道徳性・親範意識の芽生え

・考えを出し合い、一つの踊りにまとめる中で友だちの考えを受け止め、折り合いをつけてみんなで作った自分達だけの踊りを共有した。
・話し合う際は、“今は聞く時”“今は考える時”“今は真剣に頑張る時”等、今は何をすべきかを考えて行動できるように指導することで、気持ちを切り替える力が身についた。
・子ども同士で「今は遊ぶ時じゃないよ。」「砂を触らないよ。」等と約束を守ろうとする意識が芽生えた。
・よさこい踊りの取り組みが始まると遊びを終え、気持ちを切り替え意欲的に取り組む。
思考力の芽生え

・京丹後市のよさこいの曲を聞き、「前のたいようさん(5歳児)がしてたやつに似てる!」と言い、「初めはかまえ!で座ったらいい」などと伝えたり、「背中を伸ばした方がかっこいいで!こうするんだよ」と見せ合ったりする。
・鳴子つくりに必要な材料や用具を友達と試行錯誤しながら使い、友達に聞いたり手伝ってもらったりしていた。また、持ち手に巻いてから切る園児もいてそれぞれ考えてつくっていた。
・完成した鳴子を振って音を確かめ、「いい音がする!こっちはなんか聞こえにくい」とテープの張り具合によって異なる音を感じる。
・友達の考えた振り付けに刺激を受けて、自分なりに体を動かしたり、考えた動きを提案したりする。
・曲を聞いてメージを膨らませ、次々に新しい動きや振り付けを考える。
・何度も恋い来い TANGOを聞き、歌詞の意味を知り、どんな踊りにするか繰り返し話し合いを重ねることで、新しい考えを生み出す喜びを味わうことができた。
・友だちとアイデアを出し合い、より良いものになるようにしようとする意識が生まれた。
・鳴子の持ち方指導では、「鳴らない持ち方」「きれいに音がなる持ち方」を知らせた。そうすることで、場面に応じた持ち方を子ども達自身が考えられるようになった。
社会生活との関わり

・3園所の子ども達が、それぞれの園で振り付けを考えて作り上げたよさこい踊りを5歳児交流会で集まった際に披露した。同じ曲での違う踊りを見て楽しみ、同じ久美浜町内の園所の友だちにより親しみを感じたようだった。
・自分たちがつくった踊りを、親や兄弟、祖父母に見てほしい、という気持ちをもつ。
・地域の高齢者大学の方に見てもらうことを励みに取り組む。
・保育教諭等や異年齢の友達に「見せたい」と張り切り、堂々と踊って見せる。
・市の歌を知り、歌の歌詞について学ぶ中で、自分達の住んでいる街について親しみをもつことができた。
・地域の方(よさこい連)を招き、誕生日会でよさこいを見る機会を作ったことで、よさこいの魅力や楽しさに触れることができ、よさこいへの興味・関心につながった。
・京丹後市の歌を作曲した藤原哲也先生にお願いして、子ども達の歌声をCD化してもらった。
・実際に京丹後市の歌を作った藤原先生に会えたことで、より京丹後市の歌への関心が深まった。
・地域の方にちりめんの布を頂き、草木染をしたことで京丹後市に「丹後ちりめん」があることを知った。
自然との関わり・生命尊重

・セイダカアワダチソウで草木染めができることを知り取りに行った。
・歌詞の意味をクラスの友達と一緒に考える中で「緑の半島って木がいっぱいちゃう?」「山がいっぱいあると思う!」と京丹後市の自然の魅力に関心をもつことができた。
・頭につけるバンダナを自分たちが育てたマリーゴールドとセイダカアワダチソウで丹後ちりめんに染めた。夏に草花の色水遊びからさらに発展して、「染める」ことに興味・関心が広がった。
・市の歌があるように、「市の花」があることを知り、「丹後の野生の花145選」の図鑑を持ち、園外保育にでかけた。いつもは通り過ぎていた草花にも足を止め、興味を示していた。図鑑にある花を4種類見つけることができ、京丹後市の魅力を子ども達なりに感じる経験ができた。
数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚

・歌詞の梅田俊作さんが京丹後市の出身であることを知った。梅田さん作の他の絵本も読み聞かせてもらい、絵本に対する興味関心が広がった。
・踊りの中で掛け声の「はっ!」を3回、2回と数えて取り組む。
・振り付けを考える中で円形や一列など形を考える。
・「京丹後市の歌」の歌詞を見て覚えようと口ずさんだり、友達と一緒に歌ったりして親しみをもつ。
・京丹後市の歌の歌詞を紙に書さ、保育室に貼っておくことで、文字に親しんだり文字への関心に繋がったりした。「読めるようになった。」という喜びや自信にもつながった。
・恋い来いTANGOのリズムを「1234…」と数えながら踊りのタイミングを合わせたことで、数字と親しむことができた。
・円、一列、二列の隊形移動を通して、形の種類を知ったり、円から一列になる形の変化を楽しんだりして、図形に親しむことができた。
言葉による伝え合い

・友達の動きのよいところやもう少し頑張った方がよいことなどをアドバイスし合いながら、友達と一緒に踊りをつくる。
・「こんなのどう?」「○○ちゃんのいいね!」と認め合ったり、「声が合ってなかった」「もっと元気に踊った方がいい」などアドバイスをし合ったりしながら、踊りがさらによくなるように行動する。
・「△△ちゃんが“はっ!”って声出したのかっこよかったね」と保育者が認めたことで自信をもった。その後、「みんなでやったら?」と提案し、それを友達も同意して受け入れる。
・「こんな踊りをしたい。」「○○がしたい。」等、踊りのアイデアを言葉で伝え合った。
・友だちのアイデアを聞いて、その思いに「いいね」と言葉で共感し合うことができた。
・保育教諭や友だちとの頼関係の中で、自分の思いをありのまま伝え合う経験を大切にしてきた。友だちや保育教諭が“共感してくれだ”“認めてくれだ”という経験が、言葉で伝え合うことの喜びにつながっている。
・京丹後市の歌を聴いて「かぜそよぐは強い風ちゃうか?」「そよそよ〜って吹いとると思う」など感じたことや思ったことを自分なりの言味で伝え合う。
・踊った後の振り返りの中で友達の動きを見て「みんな頑張ってた」「○○ちゃんかっこよかった」と友達同士で認め合いながら、「揃えた方がもっとかっこいいと思う」と気付いたことや並ぶ順番、間隔など園児同士で声を掛け合う。
豊かな感性と表現

・一人一人がイメージした絵や使いで牛乳パックを塗ったり、絵をかいたりして友達や保育教諭等に見せ合いながら鳴子つくりを楽しんでいた。
・衣装に絵を描く際に、踊りや歌詞の意味をイメージしながら思い思いに表現した。友だちの絵にも刺数を受けながら表現することを楽しんだ。
・自分たちが作ったよさこい踊りを、体全身を使って表現することを楽しんだ。
・音楽に合わせて、自分達が考えた振付で踊って表現する喜びを味わうことができた。
・「京丹後市の歌」を歌う際、大きな声で叫んで歌う子がいた。歌唱指導で、元気に歌うことは素敵だが、叫んで歌うよりも優しい声で歌う方が素敵だと伝える。歌での表現の仕方を知ることができた。
・8月の誕生会で、先生たちが踊ったよさこいを見てかっこよさや楽しさを感じ、よさこいに興味をもつ。
・友達と一緒に時っている動画を見て、揃っているところや上手になったところに気付き、さらに意欲をもつ。
・曲を聞いてそれぞれがイメージを広げ、踊りや掛け声を考える。
・「うみあおくは海だから波みたいに手を動かしたらどう?」と経験をもとにイメージした振り付けを友達に伝えていた。
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