風薫る5月。今年も多くのツバメたちが本校に戻ってきました。すでにヒナもかえり、飛ぶ練習をしている様子はとても微笑ましいです。ツバメは昔から幸運をもたらす鳥とされてきました。人家の軒下などに巣を作るツバメが、つがいで卵をかえしヒナを育てることや人の出入りのある明るく通気性のよい家を選ぶことなどから、ツバメが幸運の鳥と呼ばれるようになったようです。上林小・中学校はたくさんのツバメと共に幸せに満ち溢れています。
先日の全校朝礼でこんな話をしました。
『この地球上には約80億人の人が住んでいますが、この80億人のただの一人も完全に同じ人はいません。あなたはあなたで、ほかの誰でもありません。誰にもなれないし、誰かになる必要もありません。
あなたにはあなただけの個性があります。個性というのはその人らしさですから、良いこともあるし、時には困ることもあります。
時と場所と目的に合っているか、周りの人の様子をよく見て、みんなが自分のことでどう感じているかを考えることが必要です。でも、人の目を気にして自分らしくしないというのとは違います。自分の個性をどう生かして活躍したらいいかを学校でみんなと一緒に活動しながら学んでいきましょう。
大事なことは、自分は世界にたった一人しかいない、何にも代えることのできない大切な一人だと分かっていることです。自分のことを大切にしてください。
自分を大切にするというのは、何もしないでダラダラすることではありません。自分の得意なことをどんどん伸ばせるように鍛えたり、自分の得意なことを見つけるためにいろいろなことにチャレンジしたりすることです。そうすれば、自分のことをどんどん好きになっていきます。はじめからやりもしないで、「どうせ無理」とか、「面倒くさい」とか言って動かないことは、自分を大切にしていないということです。
そしてもう一つ大事なのは、世界中であなたがかけがえのない宝物であるように、あなたの周りにいる人もまた一人一人誰の代わりにもできない素敵で大切な人だということです。自分を大切にするのと同じように、他の人も大切にしてください。得意、不得意は人によって様々ですが、お互いに認め合い、支え合うことで、一人では難しいことにもたくさん挑戦することができます。』
校長 北村 宏司
教職員一同