じっくり考える上林っ子

 上林の里はソメイヨシノから八重桜へとバトンタッチされ、藤との共演も楽しめるよい季節になりました。

 新学期が始まり2週間が経ち、日々の学習も本格的になってきました。学習の中では、「主体的・対話的で深い学び」が求められています。本校では、研究主題を「基礎学力を身に付け、主体的・対話的に学ぶ児童生徒の育成 ~言語力を高め、じっくり考える上林っ子~」と設定しました。

①課題をつかむ → ②自分で考える → ③みんなで考える → ④学習を振り返る を基本的な学習スタイルとして授業をしていきます。

そうして、(1)思考力・判断力・表現力を支える言語能力、及び対話的に学ぶ力

(2)課題に対して意欲を持って、粘り強く取り組み、主体的に学ぶ力 を一人一人の児童生徒が身に付けていきます。

 ではなぜ、今このような主体的・対話的で深い学びが大切なのでしょうか。

 実は、日本では古くからこのような学びを大切にしてきました。能の大成者、世阿弥は著書「風姿花伝(ふうしかでん)」の中で、「能を演じる者は、演じているもう一人の自分を見つめ演じている自分の存在が大切」と述べています。「もう一人の自分」を意識する力を心理学ではメタ認知能力といいます。主体的・対話的で深い学びという学習を支える力がこのメタ認知能力と考えることができます。

 例えば、「自分にとって今、何が問題となっているのかを推論していく能力」「問題の解決法を予測し、具体的な解決策の計画を立てる能力」「目標と結果を予測し、方策の続行や中止を柔軟に判断する能力」等もメタ認知能力です。

 本校でも、子どもたちが主体的に自分を見つめ、粘り強く考え、仲間と先生と話し合いながら、深い学びが生まれる魅力的な授業を実践していきます。

                                                    校長 北村 宏司

教職員一同

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