講義では、1年次に習った化学の授業の復習や、生葉の叩き染めの方法も学びます。葉脈を意識しながら丁寧に叩くときれいに写ります。1時間ほどしてから石鹸で洗うとさらに青くなります。

生葉染めは、刈り込む前日と当日の天気が良いことと、30分以内に染めることが条件です。今回はタイミング良く、両日とも晴れていました。

 

夏の間に大きく育った「藍」で生葉染めをする前に、化学の先生から『藍染めの化学』の講義を受けました。繊維と染料の結合についてや藍の抗菌成分「トリプタンスリン」の効果について、興味深く知ることができました。藍の生葉による叩き染めでは、布上に葉を叩くことで葉の成分を染みこませて葉の形を青く写すことができることを学び、実際に体験しました。また、生葉と水をミキサーにかけて布で漉した染液に、絹と毛の布を染めてみて、繊維による色合いの違いを確かめました。乾燥葉による染色実験は、次回に行う予定です。

 
 
 
 
 

創華祭(文化の部)で美術Ⅲで制作した共同制作「マリオネット」を展示しました。風で飛ばないように重しは金床を乗せ、ヒモで固定した、幅200㎝、高さ175㎝の大作です。ひょっこり手を掛けて、生徒を見ている姿が印象的です。

 
 
2018/07/23 
 
 
 

7月20日(金)、西宇治地区社会福祉協議会主催の活動「友愛訪問」に参加しました。


一人暮らしの高齢者を訪問し、生徒が作ったうちわなどを渡して交流しました。


訪問を終えた生徒たちは

「高齢者の方々に喜んでもらえてよかった」

「笑顔で迎えていただいて、元気をもらえた」

と笑顔で活動を振り返っていました。

 
 
 

 Art Mix(3年生選択授業)「土笛と振動」の授業で、音の鳴る仕組みを理解し、土笛をつくりました。オカリナをイメージし、専用のへらで歌口をつくり、穴を空けて音階をつくりました。指で穴を塞げば低い音、指を離せば高い音になります。途中、音が鳴らなくなったりしたときは、穴を粘土で塞いだり、歌口のリードの調整をしました。作品は焼成と彩色をし、演奏を楽しむ予定です。また、より深く学ぶために、理科の教諭から、振動と共鳴について特別講義を受けました。水道の流れに墨汁を流した「カルマンの渦」の実験で、空気の流れについてより理解を深めました。


  

 
 

カルマンの渦の講義は画像を使って分かりやすく説明され、実験では渦が発生するのを見ることができました。

 
 
 
 
 

 美術Ⅲの共同制作では、自分のつくりたいものを相手に理解してもらうこと、皆の意見をまとめてより良い作品にすることでコミュニケーション能力を育成しています。1人ではできない大きな作品を共同で制作し、文化祭や芸術展で披露しています。今年はインパクトのある作品を展示する場所を検討をしました。様々なアイデアを出し合い、1つの作品に絞りました。立体作品のため、方眼紙で模型をつくり、それを元にベニヤ板に拡大して、下描きをしました。切断やヤスリがけは電動木工具を使います。皆、初めての作業ですが、次々と技術を習得し、色塗りを始めています。完成した作品は文化祭で披露します!

 
 
 
 
 

 6月6日(水)5,6限目に、3年生「描写」選択者が、成安造形大学の藤井俊治助教からデッサン講習を受けました。モチーフの特徴のとらえ方、描写における注意点などを教えていただきました。実際に「電球」をデッサンし、ものの質感、形態を把握し、鉛筆で表現し、最後にはそれぞれの作品を掲示し、講評をしていただきました。改めて描写力の重要性を知る講習となりました。授業の様子はFMうじ「Zoom Up」で放送されました。

 
 
 
 
 

 Art Mix(3年生選択授業)「七宝焼きと化学」の授業で、七宝焼きについて学び、焼成体験をしました。また、より深く学ぶために、化学の教諭から、七宝焼きの釉薬について特別講義を受けました。釉薬がガラスの一種であることや、釉薬の着色方法には、イオンによる着色とコロイドによる着色があることを学びました。

 
 
 
 
 

 5月30日(水)3年生の選択授業「描写」選択者が、京都国立近代美術館にて「第2回コレクション展」を鑑賞しました。まずは、学芸員の方からテーマごとに展示されるコレクション展の目的や意義についてお話を聞きました。「所蔵作品が何点あるでしょう?」という学芸員の方からの質問に、1,000点程度の予想をしていましたが、それを遥かに超え、なんと12,000点以上あるそうです。

いよいよ「コレクション展」の鑑賞です。日本画には絹本と紙本があること、軸の表装もそれぞれ違っていることを教えてもらいました。また、女性像では作者が男性の場合と、女性の場合では、視点が違うこともわかりました。

モンドリアンの3作品からは、作風の違いが、作者の意識の変化なのかと、皆でじっくり鑑賞しました。

 最後に、「蝶の軌跡」(作者:長谷川三郎)の絵を皆で鑑賞し、意見を述べ合いました。「∞」が蝶に見えたり、黄色がまるでモンシロチョウのように感じたり、離れて見ることで「+」が集合していて少し心がざわつくような感覚になることなど、いろいろな見方や感じ方の違いを共有し合いました。



 
 
 

5月1日(火)、「アートミックス」と「家庭研究」合同授業で嵯峨美術大学楠林先生からCADソフトの実習を受けてデザインした作品が大学で造形され、高校へ届きました!

パソコン画面で入力したデザインが、イメージ通りの立体作品になって出来上がってきました。3Dプリンターで徐々に積み上がって作品が仕上がる様子を見て、「こんなふうに完成するんや」と驚き、改めて仕上がった作品を手にとって喜んでいました。

選択授業「アートミックス」受講者は自宅で使用するための「スマホホルダー」をつくりました。各自のスマートフォンの寸法を測り、持ち手に工夫をしました。どこにもないオリジナルの作品が出来上がりました。

現在、完成した作品は玄関のガラスケースに展示しています。また、文化祭・芸術展で展示をして、皆さんに見ていただきます。

 
 

「マグネットピン」です。思い通りに出来たかな?(「家庭研究」選択者)
「スマホホルダー」です。それぞれの指にぴったりと合っています。(「アートミックス」選択者)
「スマホホルダー」全体の様子です。

 
 
 
 
 

3年生選択科目アートミックスでは、1学期は「理科と芸術科」の課題で、藍の種を蒔いて、育てて、生葉染めと乾燥葉染めの違いを科学的に学び、染色体験も行います。4月に藍の種を蒔き、交代で水やりをしました。10日過ぎ、やっと発芽しましたが、直後にナメクジに若葉を食べられてしまいました。また、場所を移して種を蒔いてたところ、ようやく発芽しました。この調子で育つと、夏に染色体験ができそうです。