1月31日(金)、普通科2年生「物理」の授業で、京都大学からDr. Andrew Harold GIBBONS(アイルランド)をお招きして、「Structural Color」について英語で講義と実験をしていただきました。最先端の研究内容から、母国の文化や自然まで分かりやすく解説していただきました。また、生徒達からも英語で質問をするなど、活発に意見交換を行いました。
「サイエンス・ダイアログ」は、日本学術振興会のフェローシップ制度により、世界各国より日本の大学・研究機関等へ研究のために滞在している優秀な若手外国人研究者を、講師として高等学校等に派遣し、自身の研究や出身国に関する講義を英語で行うプログラムです。
2月28日(金)、第11回卒業証書授与式を行い、城南菱創高校第11期生241名を送り出しました。
吉川校長は、式辞で、「毎日の授業やスカラー等での自学自習、部活動、生徒会活動、創華祭や研修旅行などの学校行事に、いつも全力で取り組み、また、楽しむ姿を見せてくれました。まさに青春を謳歌する『いま、輝きの瞬間(とき)』だったのではないかと思います。皆さんが本校で過ごした時間を、少し思い浮かべるだけでもいろいろなことが記憶に蘇ってきます。高校時代の思い出は、一生忘れることのない、二十年後、三十年後にふと思い出す、人生の宝物です。私は、こういった一つ一つが人生を豊かにし、また、生きていく上で力となるものだと考えています。」と述べられ、卒業生に向けて3つの言葉を送られました。
1つ目は、「卒業という機会に"自分の良さは何か"ということを改めて考えてほしいと思います。司馬遼太郎の"龍馬がゆく"に、"人間というものは、いかなる場合でも、好きな道を捨ててはならない"ということばがあります。今の自分の良いところを伸ばし、そうでないと思うところは、勇気をもって変えていく努力をし、"どうしたら社会の役に立てるか"を考えてほしいと思います。自分の好きな道、得意なことの道なら、チャレンジを続け、いつか必ず道は開けると信じています。どうか自分の"よさ"を大事にしてください。と述べられました。
2つ目は、ジャズピアニストの秋山敏子さんの言葉を受けて、人生で大事なことは、夢中になれることを見いだし、それに対して、どれだけ真剣に打ち込めるかではないでしょうか。真摯に立ち向かったとき、本物を手にすることができるのだと思います。私は、この一年間、本校で生活を共にし、城南菱創生である皆さんには、磨けば光る素晴らしい個性や特性があることを確信していますし、皆さんなら大丈夫だと思います。」と述べられました。
3つ目は、「本校には"和気藹々(わきあいあい)"の校風があり、これは本校の宝物で、今後もオール城南菱創で、大切にしていきたいと思いますが、校歌の二番にも『心情(こころ)をみがき、語らう若人 優しさを秘めた 誇りあれ』とあります。本校は、開校以来、豊かな人間性の育成をめざしてきました。皆さんはその校風を日々実践してくれてましたし、皆さん一人一人をたのもしいと思ってきました。皆さんも実感していますように、人は一人では生きていくことができません。多くの人々に支えられているということに感謝すると共に、他者を支えていくということをこれからも大切にしてほしいと思います。卒業後も、本校で出会った級友や先生方、また、これから出会う人々を大切にし、世のため人のため、そして"夢"に向けて、"心と体"のバランスの取れた"たのもしい"人として活躍し、素晴らしき人生を歩んでゆかれますことを切に願っています。」と締めくくられました。
最後に、保護者の方々への謝辞を述べられ、卒業生に向けて、「母校となる城南菱創高校が、いつまでも"心の故郷"であり続けることを願っていますし、皆さんの御活躍を心から願っています。そして、改めて卒業生の皆さん一人一人の御健康と何よりも幸福の実現を心より祈念し、式辞といたします。」と述べられました。
在校生送辞と卒業生答辞の後、3年生全員で式歌を斉唱し、保護者、来賓の皆様と教職員の盛大な拍手に送られて閉式となりました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、下記のとおりの措置を行います。
①3月2日(月)は、通常通り登校してください。LHRのみ実施し、詳細についてはその場で連絡します。その際に、入試準備や自宅学習に備えて私物を持ち帰ってください。
②3月3日(火)から3月13日(金)まで休業期間とします。
(ただし、状況等により臨時休業の期間を変更することがあります。)
③2月29日(土)以降は、不要不急の外出を控えてください。
生徒のみなさんは、基本的に自宅で過ごし、健康管理に注意してください。
芸術展は、授業における学習成果の発表や部活動の発表を通して、創造性と自主性、学習意欲の向上を目指して実施しています。また、生徒や保護者の方々だけでなく、地域の皆様にもご覧いただくことにより、本校の教育内容の一端を紹介するとともに、開かれた学校作りの一助となることを目指しています。
2月22日(土)、23日(日)
授業や部活動で生徒たちが作った個性豊かな作品を出展し、鑑賞していただきました。2日間を通して、美術や工芸、描写、書道など授業での作品や部の共同作品、また先生方が趣味で嗜む創作活動の成果が発表されました。また、音楽選択者や先生の発表、吹奏楽部のコンサートを行い、大変賑わいました。茶道部による呈茶もあり、本校生、保護者、中学生、近隣の方々など、約600人の方が鑑賞されました。ありがとうございました。
教養科学科人文・社会科学系統では、GSP(グローカル・スタディーズ・プログラム)の一環として「文学探究」という授業を開講しています。「文学探究」は、宇治という地域に目を向け、そこから広く文学や世界に視野を広げることがねらいです。そのために、オリジナルテキストを活用し、文学における「宇治」を学び、フィールドワークを通して宇治のすばらしさを知り、「特別講義」で本物を学ぶ取り組みを行っております。
「特別講義」 ~香りに学ぶ~
1月24日 (金)、株式会社松栄堂 畑 正高氏をお招きし、京都の文化である香道について学ぶ授業を実施しました。宇治を詠んだ和歌などの古文や古典文学に出てくる「お香」について学び、本物のお香に触れることにより古典文学の世界をイメージし、より深く鑑賞できる力をつける取り組みとなりました。
講演では、平安朝文学作品「源氏物語」の記述を引用しながら、香道の歴史と王朝文化を解説していただきました。その後、お香作りの実習を行いました。光源氏の衣に焚き込められた香を、生徒はそれぞれに想像していました。香の役割や効果について学習しました。
第11回芸術展のご案内
いよいよ芸術展が近づいてきました。
本校では、創造性や感受性を培うための様々な取り組みをしています。それらの芸術文化活動の成果を発表する場として、芸術展を開催します。本校の教育活動を知っていただく機会となりますので、是非御来場いただきますようお願いいたします。
1 日 時
令和2年2月22日(土)
午前 9:30 ~ 午後 5:00 作品展示
午後 1:30 ~ 午後 3:30 茶道部呈茶
午後 2:10 ~ 午後 3:30 音楽選択生徒及び教職員演奏発表
午後 4:00 ~ 午後 4:45 吹奏楽部発表
令和2年2月23日(日)
午前 9:30 ~ 午後 3:00 作品展示
午前10:00 ~ 午前11:00 美術部ワークショップ
午後 1:00 ~ 午後 2:00 美術部ワークショップ
2 場 所 京都府立城南菱創高等学校 新学習棟
宇治市小倉町南堀池
芸術は福祉にもたくさん関係しています。まずは福祉科教諭による講義「高齢者について」を受けました。いずれ自分たちも高齢者になることを自覚し、知恵や知識を持っている高齢者に対しておもいやりを持って接する必要性を強く感じました。
美術では、認知症を緩和する高齢者向けのプログラムを体験しました。自分とりんごとのエピソードを話しながらりんごを食べます。五感で感じて描くことで右脳を活性化させて描くりんごは生き生きとしています。
音楽では、美術と同じくリラックス効果や不安やストレスの軽減などがあることを学びました。手拍子やリトミックで、自然と笑顔になる音楽の力を実感しました。
この授業をとおして、「音楽や美術は日常の中では無くても生きていけるが、ある方が絶対人生を豊かにさせると思った。」という生徒の感想が印象的でした。
本校では、教養科学科の「総合的な学習の時間」に行う課題研究を「こだわり学」と呼んでいます。「こだわり学」では、学び方や考え方を身につけながら、主体的・創造的に探究活動に取り組んでいます。ポスターセッションでは、相手に伝える力を高め、聞く力を養うことを目標にしています。1年間のこだわり学のまとめとして、研究成果をポスターにし、「ポスターセッション」を行いました。
1月20日(月)、京都大学 特任教授 田中容子氏に御指導いただき、少し緊張した雰囲気の中、生徒の発表が始まりました。「持続可能な国際社会への展望」と難しいテーマでしたが、自分たちで作ったポスターを指し示しながら、時には質問に答え、それぞれの研究の成果をアピールしていました。