校庭や田原川沿いの桜が満開を迎え、まさに春爛漫の良き日、西谷信夫町長様、町議会議員の皆様をはじめ多数のご来賓をお迎えし、全校生徒も参加する中で令和６年度の入学式を行いました。新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんの入学を教職員、在校生ともに楽しみにしていました。これから一緒に充実した中学校生活をつくっていきましょう。
保護者の皆様、お子様の御入学まことにおめでとうございます。入学式当日、76名の１年生は、新しい制服に身を包み、少し緊張しながらも笑顔で凜々しく式に臨みました。新入生一人一人が、３年間の中学校生活を通して心身ともに大きく成長するよう願い、我々教職員一同も一丸となって子ども達の支援に努めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。
「入学式の式辞」
宇治田原の里の桜も満開を迎え、春爛漫（らんまん）の、今日のよき日に、宇治田原町長 西谷 信夫様をはじめ、多くのご来賓の皆さまのご臨席の下、令和六年度 第七十八回維孝館学園宇治田原町立維孝館中学校入学式を挙行できますことに対し、高段からではございますが、厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。七十六名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんが入学してくるのを先生も在校生もとても楽しみにしていました。今の気持ちはどうですか、今日から始まる中学校生活にワクワクしていますか。今日の新しい気持ちを大切にして、これからの中学校生活を充実させてほしいと思います。
さて、維孝館中学校では、宇治田原町の育てたい子ども像である「夢に向かって自ら学ぶ人、人とのつながり(絆)を大切にする人、誇りを持ってふるさとを語れる人」を皆さん一人一人が実現できることを教育目標にしています。小学校で身につけた力を土台に、３年間の中学校生活で学習や部活動、様々な体験や取組を重ねることで、町が目指しているような人へと成長してくれることを願っています。
いよいよ、今日から３年間の中学校生活が始まります。これから新たな生活をスタートさせる皆さんに大切にしてほしいことを、３つ伝えたいと思います。一つ目は、「自分の考えや思いをもつ」ということです。「自分は中学校で何を頑張りたいのか。どんな自分になりたいのか」という思いを持ち、自分らしさを大切にしてください。自分の思いや考えにはエネルギーがあり、それが自分の行動の源になり、他の人と協力したり感動を与える源となります。「自分はどう考えるのか」、授業だけでなく、友達や先生との会話、行事や取組をしている時など、学校生活の様々な場面で、自分の思いや考えを伝えてください。言葉や文章にすることで他の人とのコミュニケーションが深まり、つながり(絆)が強くなることを願っています。
二つ目は、「認め合う」ということです。ここにいる一人一人がかけがえのない命を持ち、得意なことや苦手なことも一人一人違います。ものの見方や考え方もそれぞれ違います。優しい心や思いやりの心で人と関わり、互いの意見や考えの違いを認め、協力し合い、助け合い、得意なことを生かし合い、授業や学級での取組、行事や部活動で高め合えるような関係づくりを期待しています。認め合い、助け合う中で「ありがとう」という言葉があふれる学校を一緒に作っていきましょう。
三つ目は、「挑戦（チャレンジ）する」ということです。今から７５年前に有色人種排除の方針が確立していたアメリカの野球界でアフリカ系アメリカ人選手初のメジャーリーガーとして活躍したジャッキーロビンソン選手は「不可能の反対は、可能ではない。挑戦だ。」という言葉を残しました。「不可能の反対は、可能ではない。挑戦だ。」チャレンジすれば、そこには困難や迷いが立ちはだかります。しかし、挑戦しなければ新たな道を切り拓くことはできません。失敗を恐れずチャレンジし、最善を尽くしてください。たとえ失敗したとしても、人はそこから学び成長することができます。大切なのは、失敗しないことではなく、挑戦することです。何事にも挑戦して、自分を高めていってください。
この三つのことを大切にして、毎日、お互いに「ありがとう」と感謝しあえ、「笑顔」がいっぱいあふれるような楽しく充実した学校生活を一緒につくりあげていきましょう。先生達はみなさん一人一人の成長を願い、みなさんの気持ちに寄り添いながら一緒に考え、支援していきます。
保護者の皆様、お子さまのご入学おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。制服に袖を通されたお子様のりりしい姿に、お喜びもひとしおのことと存じます。私たち教職員は 田原小学校・宇治田原小学校とともに、小中学校一貫して義務教育九年間を見通した様々な教育実践を進めまいります。義務教育のまとめとなる中学三年間で、お子様の更なる成長を実感していただけるよう努力してまいります。今後も、本校の教育活動に対しまして、一層の御理解と御支援、そして協働をお願い申し上げます。
結びにあたり、新入生の皆さんが 「いつも輝け維孝館」のスローガンのもと、様々な活動に懸命に取り組み実り多い三年間となることを祈念し、式辞といたします。
令和六年四月十日 維孝館学園宇治田原町立維孝館中学校 校長 細矢 和彦