東舞鶴高校2年生の学校設定科目「日本文化」では、寒くなっても実習を中心にさまざまな取組を精力的に行っています。それぞれの取組で、生徒は楽しみながら、また試行錯誤しながら、主体的に学びを深めています。
昨年11月13日(水)と12月11日(水)の2回にわたり、「着物着付け実習」を行いました。生徒が2人1組になり、着物を着せてもらう側と着せる側に分かれて、交互に実習を行いました。
着せる側の生徒は、着物をより美しく見せることの難しさや奥深さを、試行錯誤の中で感じ取っていました。また、着せてもらう側の生徒は、着物を着たときに着物を美しく見せながら動作をする難しさを、身をもって感じながら、その一つ一つを楽しんでいました。また、着物を着て楽しんでいる様子もたくさん見受けられました。
1月15日(水)には、中嶋 節子先生(京都大学大学院教授)をお招きし、日本の町屋や和室の発展の歴史と、これからの時代の居住環境における伝統的空間のあり方について御講義いただきました。
「年中行事絵巻」などの史料や写真をもとに、日本の伝統建築について体感的に学びを深めました。また、その後のグループワークでは、現代建築における和室の有用性を議論し、グループごとに発表しました。その中では、これまでの「日本文化」授業内での学びを踏まえつつ、和室が日本人の生活スタイルにあっていることに着目し、和室の必要性を意見交流している姿も見られました。
「日本文化」では通年、生徒が体感的に楽しみつつ、伝統文化について主体的に学べる機会として、このようにさまざまな実習を行っています。